米国株で配当金を受け取りたいと思っても、
このように迷っている方も多いのではないでしょうか。

私自身も2021年から米国株投資を始め、複数の高配当・連続増配銘柄へ投資してきました。
現在は、
- エクソンモービル(XOM)53株
- アルトリア・グループ(MO)30株
- コカ・コーラ(KO)25株
- メドトロニック(MDT)10株
- フィリップモリス(PM)10株
を保有しています。

結論からいうと、高配当株は「配当利回りが高いから」という理由だけで選ぶべきではありません。
配当の継続性や増配実績、企業の稼ぐ力、財務状況、今後の事業リスクまで確認したうえで、自分の投資目的に合う銘柄を絞ることが大切です。
この記事では、私自身が実際に保有している5銘柄について、以下のポイントを比較します。
- 配当利回り
- 増配実績
- 企業の特徴
- 投資候補として見る理由
- 注意したいリスク
「おすすめだから買う」のではなく、自分で米国高配当株の候補を絞れるようになることを目標に読み進めてみてください。
米国株の高配当おすすめ5選を一覧比較【結論】
結論からいうと、今回紹介する5銘柄は、配当利回りだけで順位を付けたランキングではありません。
私が実際に保有している米国株の中から、現在の配当利回りに加えて、
- 増配実績
- 事業内容
- リスク
まで比較し、長期投資の候補として確認したい5銘柄を取り上げています。
配当利回りだけを見るのではなく、「増配を続けているか」「どのようなリスクがあるか」まであわせて比較してみてください。
※配当利回りは2026年10月9日時点の株価と年間配当額をもとにした概算です。株価や配当額の変動により、実際の利回りは変わります。
この比較表から分かること
- 現在の配当利回りを重視するならMOが目立つ
- 長期の増配実績ではKOやMDTにも注目できる
- XOM・MO・PMなどは業界特有のリスクも確認する必要がある

このように、5銘柄を比較するとそれぞれ強みが異なります。
例えば、現在の配当利回りを重視する場合と、長期的な増配実績を重視する場合では、最初に詳しく調べる銘柄も変わります。
次からは、私が実際に保有している5銘柄について、表だけでは分からない
- 事業内容
- 保有状況
- 投資するうえで注意したいポイント
を詳しく見ていきます。
実際に保有する米国高配当株おすすめ5銘柄を詳しく比較

ここからは、私自身が保有している5銘柄を一つずつ見ていきます。
同じ「配当株」でも、利益を生み出す仕組みや抱えているリスクは大きく異なります。
①エクソンモービル(XOM)|エネルギー大手の高配当株
エクソンモービルは、石油・天然ガスなどを中心に世界規模で事業を展開するエネルギー企業です。

私はXOMを「53株」保有しています。
以下は、私が実際に保有しているXOMの保有画面です。

配当面で注目したいのは、43年連続で年間の1株当たり配当を増やしていることです。
2026年に確認できる四半期配当は1株1.03ドルで、年間換算すると4.12ドルになります。
エネルギーは景気や資源価格の影響を受けやすい一方、世界の経済活動を支える基礎的な産業でもあります。
ExxonMobilは2025年末時点で債務比率14.0%、ネット債務比率11.0%としており、2026年も270億~290億ドルの設備投資を予定しています。
資源価格が上昇すれば利益が伸びやすい一方、原油価格が大きく下落する局面では収益やキャッシュフローが悪化する可能性があります。
長期保有候補として見る場合でも、現在の配当利回りだけではなく、

原油価格が下落しても配当を維持できる財務・キャッシュフローがあるか
まで確認することが重要です。
②アルトリア・グループ(MO)|高配当が特徴のたばこ大手
アルトリア・グループは、米国を中心にたばこ・ニコチン関連事業を展開する企業です。

私はMOを「30株」保有しています。
以下は、私が実際に保有しているMOの保有画面です。

今回の5銘柄の中では、2026年10月時点で配当利回りが最も高い水準です。
2026年8月には四半期配当を1.06ドルから1.11ドルへ4.7%引き上げ、年間換算4.44ドルとなりました。過去57年間で61回目の増配です。
高い配当を重視する投資家にとって注目しやすい一方、MOには明確なリスクもあります。
Altriaの2026年第2四半期では、国内紙巻きたばこの出荷数量が前年同期比3.2%減少しました。

つまり、「利回りが6%を超えているから買う」だけでは不十分です。
紙巻きたばこの販売数量が減少するなかでも利益やキャッシュフローを確保し、ニコチン製品などへ事業を広げながら配当を維持できるかを見る必要があります。
MOは、高利回りの魅力と事業リスクをセットで考えたい銘柄です。
③コカ・コーラ(KO)|長期の増配実績に注目
コカ・コーラは、世界各国で飲料事業を展開する生活必需品セクターの代表的企業です。

私はKOを「25株」保有しています。
以下は、私が実際に保有しているKOの保有画面です。
KOの大きな特徴は、現在の配当利回りの高さそのものよりも長期の増配実績にあります。
2026年2月には四半期配当を0.51ドルから0.53ドルへ増やし、年間配当は2.12ドルとなりました。これで64年連続の年間増配です。
長期間にわたり配当を増やしてきた実績は、配当株を考えるうえで重要な判断材料になります。

一方、KOにもリスクがあります。
世界の飲料市場における競争、原材料・包装資材・エネルギー・輸送費などのコスト上昇、為替変動などは業績へ影響する可能性があります。
また、2026年10月時点の配当利回りは約2.4%で、MOのような高利回り銘柄と比べると低めです。
したがってKOは、

「現在の利回りを最大化する銘柄」というより、長期的な増配実績や事業基盤を重視して検討する銘柄
と考えるほうが分かりやすいでしょう。
④メドトロニック(MDT)|ヘルスケア分野の高配当株
メドトロニックは、心臓・血管、神経、外科手術など幅広い分野で医療機器を展開するグローバル企業です。

私はMDTを「10株」保有しています。
以下は、私が実際に保有しているMDTの保有画面です。
配当面では、2026年に四半期配当を0.72ドルへ増額し、49年連続の増配となりました。年間換算配当は2.88ドルです。
2026年度は売上高364億ドル、営業キャッシュフロー73億ドル、フリーキャッシュフロー54億ドルを計上しました。
医療需要は景気だけで決まるものではないため、エネルギーやたばこと異なる分野をポートフォリオに組み入れられる点も特徴です。

一方で、医療機器企業には以下のようなリスクがあります。
- 新製品開発
- 規制当局の承認
- 製品競争力
- 研究開発
- 収益性
また、Medtronic plcはNYSEに上場する一方、アイルランドで設立された企業です。

そのため、米国市場に上場しているからといって、配当に対する外国税の扱いまで米国籍企業と同じとは限りません。
実際の税務上の扱いは、利用している証券会社の最新情報を確認してください。
⑤フィリップモリス(PM)|世界展開するたばこ大手
フィリップモリス・インターナショナルは、世界各国でたばこ・ニコチン関連製品を展開しています。

私はPMを「10株」保有しています。
以下は、私が実際に保有しているPMの保有画面です。
2026年9月には四半期配当を1.47ドルから1.60ドルへ8.8%引き上げ、年間換算配当は6.40ドルとなりました。
さらにPMIは、2008年に上場企業となって以降、年間配当を毎年増やしています。
PMを見るうえで重要なのが、
2026年上期時点では、PMIの世界全体の純売上高の42%が無煙製品事業から生まれています。

紙巻きたばこへの依存を下げている点は注目材料ですが、無煙製品への転換が将来の利益や配当を保証するわけではありません。
PMについては現在の配当だけでなく、「無煙製品への事業転換が今後の利益成長につながっているか」を継続的に確認したいところです。
米国高配当株を選ぶときに確認したい4つのポイント
ここまで5銘柄を紹介しましたが、高配当株を選ぶときは銘柄名を覚えるだけでは十分ではありません。
自分で別の銘柄を探す場合にも使えるように、私は次の4つを確認することが重要だと考えています。
①配当利回りだけで判断しない
高配当株を見ると、まず配当利回りに目が行きます。

しかし、利回りが高いこと自体が企業の優良さを意味するわけではありません。
配当利回りは一般的に、
で計算されます。
つまり年間配当が変わらなくても、株価が大幅に下落すれば配当利回りは上昇します。
そのため「利回りが8%になったから魅力的」ではなく、

なぜ利回りが8%まで上がったのか?
を確認することが重要です。
業績悪化や減配懸念で株価が急落した結果なら、表面上の高利回りだけを見て買うのは危険です。
②増配実績と配当の持続性を確認する
次に確認したいのが、配当を長期間維持・増額してきた実績です。
今回の5銘柄でも、KOは64年連続、MDTは49年連続、XOMは43年連続で年間配当を増やしています。

ただし、過去の増配実績が将来の増配を保証するわけではありません。
そのため、次の項目も合わせて確認します。
- 配当性向
- 利益
- 営業キャッシュフロー
- フリーキャッシュフロー
企業が稼ぐ以上の金額を無理に配当に回している状態が続けば、いずれ減配につながる可能性があります。
長期増配銘柄についてさらに調べたい方は、以下の記事も参考にしてください。
③業績・財務・事業の競争力を見る
配当は企業が生み出した利益やキャッシュフローから支払われます。
そのため、配当を見ることは、企業の事業そのものを見ることでもあります。
売上や利益が継続的に悪化していないか、借入が増えすぎていないか、その会社の商品・サービスが今後も必要とされるかを確認しましょう。
例えば同じ配当株でも、
- XOMはエネルギー価格
- MO・PMはたばこ・ニコチン市場
- KOは飲料需要
- MDTは医療技術や製品開発
が業績へ影響します。
配当利回りの数字だけを横並びにするのではなく、「この会社はどうやって利益を生み出しているのか」を理解することが長期投資では重要です。
④1社・1業種に集中しすぎない
高配当株でも、特定企業や特定業種へ資産を集中すると、その業界で問題が発生したときの影響が大きくなります。
例えばエネルギー株だけを複数保有していても、原油価格が下落すれば同時に影響を受ける可能性があります。
今回取り上げた5銘柄でも、エネルギー、生活必需品、たばこ・ニコチン、ヘルスケアと事業分野は異なります。

銘柄数を増やせば自動的に分散できるわけではありません。
「何社持っているか」より「どのリスクに資産が集中しているか」を意識したほうがよいでしょう。
数字から見抜く|注意したい米国高配当株のサイン
高配当株を探すときは、魅力的な数字だけでなく「危険信号」にも注目します。
特に次のような状態なら、利回りだけを見て飛びつかず、理由を調べてから判断したいところです。
株価急落で配当利回りだけ高くなっている
配当利回りは株価が下がるほど高くなります。
業績悪化や減配懸念で売られている場合、現在表示されている年間配当がそのまま維持されるとは限りません。

「高利回り=割安」と即断しないことが重要です。
利益やキャッシュフローに対して配当負担が大きい
企業が配当を支払い続けるためには、それを支える利益やキャッシュフローが必要です。
一時的に利益を上回る配当を出すことはありますが、その状態が長く続けば財務負担になります。

高配当株を見る際は、「いくら配当しているか」だけでなく「その配当を何で払っているか」まで確認しましょう。
業績悪化や減配が続いている
高配当株では「過去に何年配当を出したか」だけでなく、足元の業績変化も重要です。
売上や利益が継続的に減少し、配当も減額されているのであれば、過去の高配当実績だけを理由に長期保有候補とするのは慎重に考える必要があります。
数字だけで○×を決めず、「なぜその数字になっているのか」まで確認することが大切です。
5銘柄を目的別に整理|どれから詳しく調べる?
ここまでの内容を、投資で重視するポイント別に整理します。
この表は「この目的なら必ずこの銘柄を買うべき」という意味ではありません。
個別株と米国高配当ETFはどちらを選ぶ?

個別株を自分で選ぶのは少し難しそう…
と感じる場合は、高配当ETFも選択肢になります。
個別株とETFにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらが絶対に優れているというものではありません。
個別株が向いている人
- 特定企業へ投資したい
- 企業分析をしながら銘柄を選びたい
- 自分でポートフォリオを組みたい
一方で、1社ごとの業績・財務・配当を継続的に確認する必要があります。
高配当ETFが向いている人
- 個別企業への集中を避けたい
- 自分で何十社も分析するのは難しい
- 1商品で分散したい
VYM・HDV・SPYDなどの高配当ETFでは、複数企業へまとめて投資できます。

ただしETFにも値下がりリスクがあり、分配金も一定ではありません。
個別株とETFのどちらを選ぶ場合でも、

高配当だから安全!
という考え方はしないことが大切です。
米国高配当株へ投資する前に知っておきたい注意点
米国高配当株を買う前には、銘柄分析だけでなくNISA・税金・為替についても最低限理解しておきましょう。
NISAを利用する場合も米国課税の仕組みを確認する
NISAでは、日本国内で課税される売却益や配当・分配金を非課税にできます。
ただし、米国籍企業の配当については注意が必要です。
NISAで米国株を保有した場合でも、米国で源泉徴収される税金まで非課税になるわけではありません。
また、NISA口座で発生した配当については、外国税額控除を利用できない点にも注意が必要です。
米国株の配当には税金がかかる
課税口座で一般的な米国籍企業の配当を受け取る場合、米国で10%が源泉徴収された後、差し引かれた金額に対して日本国内でも20.315%が課税されます。
外国税額控除を利用できる場合がありますが、適用を受けるには確定申告が必要です。

ただし、企業の登記国やADRなどによって外国での課税方法は異なる場合があります。
そのため、

米国市場に上場している=必ず米国で10%課税!
と一律に考えず、実際に利用する証券会社で確認してください。
円高・円安による為替変動も考える
日本から米国株へ投資する場合は、株価だけでなく為替もリターンに影響します。
- 円安・ドル高:円換算した資産価値が増える方向
- 円高・ドル安:円換算した資産価値が減る方向
配当金についても、ドルで同じ金額を受け取っていても、日本円へ換算した金額は為替によって変わります。
投資額に対する配当金額はあくまで目安として考える
例えば税引前の配当利回りを4%と仮定すると、単純計算では次のようになります。

ただし、これはあくまで利回り4%が維持された場合の単純計算です。
株価も配当額も変わるため、

100万円投資すれば毎年必ず4万円もらえる!
という意味ではありません。
米国高配当株を買う証券会社はどう選ぶ?
投資したい米国高配当株の候補が決まったら、次に確認したいのが証券会社です。
同じ米国株を買う場合でも、次のサービスには違いがあります。
- 米国株の取扱銘柄
- 売買手数料
- 為替関連コスト
- NISAへの対応
- アプリの使いやすさ
- 情報提供

長期投資では1回の取引だけではなく、買い増しを続ける可能性があります。
楽天証券で米国株投資を検討している方は、売買手数料や為替関連コスト、米国株サービスについて以下の記事で詳しく解説しています。
楽天証券だけで決めず、米国株サービスを比較してから選びたい方は、マネックス証券についても確認しておくと違いが分かりやすくなります。
米国高配当株についてよくある質問
ここでは、本文で詳しく扱わなかった米国高配当株の疑問をまとめます。

Q1.米国株は1株だけ保有していても配当金を受け取れる?

配当を実施している企業で、配当を受け取る権利を満たしていれば、1株の保有でも配当金を受け取れます。
ただし、配当額は企業によって異なり、将来の配当が保証されているわけではありません。

Q2.米国株の配当金はいつ受け取れる?

配当の支払日は企業によって異なります。
今回紹介した5銘柄はいずれも基本的に四半期ごとの配当を行っていますが、具体的な支払月や日付は銘柄ごとに違います。
投資前には各企業のInvestor Relationsや利用する証券会社で最新の配当予定を確認してください。

Q3.米国株の配当金はドルと円のどちらで受け取れる?

受取方法は利用する証券会社やサービスによって異なります。
配当金を再び米国株へ投資したい場合は、受取通貨だけでなく、円とドルを交換するときのコストも確認しておくとよいでしょう。

Q4.配当を受け取るにはいつまでに株を買えばいい?

配当を受け取るには、企業が定める権利確定に間に合うよう株式を保有している必要があります。
米国株では「権利落ち日(Ex-Dividend Date)」が公表されています。
配当目的で購入する場合は、買付前に各企業や証券会社が掲載する最新の日程を確認してください。

Q5.米国株には日本株のような株主優待がある?

日本企業では、自社商品や商品券などの株主優待を導入している企業がありますが、米国企業では日本ほど一般的ではありません。
米国企業では、配当や自社株買いなどを通じて株主へ利益を還元する考え方が中心です。
まとめ|米国高配当株は利回りだけでなく増配・業績・リスクまで比較しよう
今回は、私自身が保有する米国株として、以下の5銘柄を比較しました。
- エクソンモービル(XOM)
- アルトリア・グループ(MO)
- コカ・コーラ(KO)
- メドトロニック(MDT)
- フィリップモリス(PM)
2026年10月時点では、MOは高い配当利回りが目立つ一方、KO・MDT・XOMには長期間の増配実績があります。
またPMは、無煙製品への事業転換を進めながら配当を増やしています。

ただし、今回の5銘柄は配当利回り上位5社を並べたランキングではありません。
大切なのは「どの銘柄の利回りが一番高いか」だけではなく、
- 配当利回り
- 増配実績
- 利益・キャッシュフロー
- 財務・事業内容
- リスク
まで確認することです。

高配当株には元本保証も配当保証もありません。
だからこそ、「おすすめ5選だから買う」のではなく、この記事を候補を絞る入口として使い、自分でも企業情報や最新決算を確認してみてください。

そして、投資したい米国株の候補が決まったら次は証券会社選びです。
米国株の取引コストやサービスを確認したい方は、まず楽天証券についてまとめた以下の記事を参考にしてください。
銘柄選びと証券会社選びの両方を比較したうえで、自分が無理なく続けられる米国株投資を考えていきましょう。






























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