
給料だけだと、毎月の生活が少し苦しくなってきた…

優良で高配当な株で構成されたポートフォリオってどうやってつくるの?
このような悩みを持っている方に向けて、今回は「月1万円の配当金を目指すための投資ポートフォリオの作り方」をご紹介します。
- 必要な投資額
- 配当月を分散させるためのおすすめ銘柄
- 初心者でも実践しやすい運用戦略
これらについて解説します。
これから高配当株投資を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
毎月配当の落とし穴?知っておきたいデメリット
毎月配当金を受け取れるポートフォリオは魅力的です。
ですが!いくつかの注意点やデメリットがあります。

えっ!いきなりデメリット?
このデメリットを理解して、「それでも月1万円の配当金を得たい!」という方だけ、ポートフォリオの作成に進みましょう。
デメリットをご紹介しますが、安心してください。その対策方法も一緒にご紹介します!
デメリットについてですが、大きく3つあります。
- 配当利回りばかりを重視すると危険
- 税金が都度かかる
- 毎月配当=優良ポートフォリオではない
① 配当利回りばかりを重視すると危険
高配当銘柄の中には、業績が不安定で減配リスクのある企業も含まれます。
配当金が一時的に高くても、将来減配されれば元も子もありません。
企業の業績、配当性向、財務内容などもあわせてチェックすること。
② 税金が都度かかる
配当金は1回ごとに課税されます。
年に何度も配当があると、毎回税金が引かれるため、再投資効率が下がる場合があります。
NISA口座など、非課税制度を活用すると税負担を抑えられます。
③ 毎月配当=優良ポートフォリオではない
「毎月配当をもらえる銘柄ばかりを集める」ことに集中しすぎると、本来の投資目的やリスク分散を忘れがちです。
配当月だけで銘柄を選ぶのは危険です。
セクターや地域、通貨のバランスを意識したポートフォリオ構築を目指すこと。
毎月配当のメリットとは?投資の安心感を得られる理由
「配当金を毎月受け取れるポートフォリオ」には、デメリットもある一方で、投資初心者にも大きな安心感と魅力があります。
それでは、毎月1万円ポートフォリオ作成の5つのメリットについて、ご紹介します。
① 定期収入として使える
最大の魅力は、毎月決まった時期にお金が入ること。
副収入や生活費の一部として使えるほか、将来的には年金のような感覚で生活を支えてくれます。
特に年金や給与とは別に「収入の柱」を持てるのは、心強いポイントですね!
② 精神的な安心感がある
投資の成果は値動きだけではありません。
定期的に配当金が入ることで、「投資が実っている」という実感が得られます。
含み損が出ても「配当金はもらえている」という心理的な支えがあること、
これは配当金投資の醍醐味ではないでしょうか?
③ 自動的なリターンが得られる
株式やETFを保有しているだけで、
自動的に現金収入(=配当金)が得られるのは大きなメリットです。
忙しい人や初心者でも、配当目的のポートフォリオなら比較的管理が楽です。
売買タイミングを考える必要がなく、放置しやすいのも楽チンです!
④ 複利効果を活かしやすい
配当金をさらに投資に回せば、複利の力で資産をより効率的に増やすことが可能です。
とくに長期投資ではこの複利効果が大きく、資産形成の加速につながります。
雪だるまを転がすと、他の雪も巻き込んでどんどん大きくなるイメージです!
「配当 → 再投資 → さらに配当」という好循環を目指せます。
⑤ 毎月のキャッシュフローが安定する
月ごとに異なる銘柄を組み合わせることで、実質的に「毎月配当が入る状態」を作ることができます。
このような人には、毎月配当金投資は最適なアプローチです。
このメリットは、投資だけでなく、生活設計全体にプラスの影響を与えます。
毎月1万円の配当金を得るにはいくら必要?
「毎月1万円の配当金」とは、1年で 12万円 の配当を受け取ることを意味します。
では実際にどのくらいの投資額が必要なのか、配当利回りごとにシミュレーションしてみましょう。
投資額の目安(税引き前)
配当利回り | 必要な投資額 | 年間配当額 | 毎月配当額 |
---|---|---|---|
3% | 約400万円 | 約12万円 | 1万円 |
4% | 約300万円 | 約12万円 | 1万円 |
5% | 約240万円 | 約12万円 | 1万円 |
一般的に「高配当株」と呼ばれるのは、利回り 3〜5% 程度。
そのため、300万円前後の投資があれば、毎月1万円の配当を受け取れる水準に到達します。
税金(20.315%)を考慮した場合
配当金には約20%の税金がかかります。
つまり、実際に受け取れる金額は次のようになります。
配当利回り | 必要な投資額 | 税引後年間配当 | 毎月配当額(税引後) |
---|---|---|---|
3% | 約400万円 | 約9.6万円 | 約8,000円 |
4% | 約300万円 | 約9.6万円 | 約8,000円 |
5% | 約240万円 | 約9.6万円 | 約8,000円 |
毎月1万円を税引後で手取りにしたい場合は、350〜400万円程度の投資額が必要になります。
「300万円の投資なんて無理…」と思ったあなたへ
「毎月1万円の配当金=年間12万円の配当金を得るには、利回り4%で約300万円の投資が必要」と聞いて、「そんな大金ないよ…」と思った方も多いのではないでしょうか?
でも、最初から300万円を一括で用意する必要はありません。
少額投資でも十分に意味があります!
例えば、毎月1万円ずつ投資すれば、1年後には12万円、5年で60万円、10年で120万円。
時間をかければ、自然とポートフォリオは育っていきます。
●積立投資を活用すれば、無理なく資産形成が可能です。
しかも、配当再投資で複利効果を得ることで、ポートフォリオ育成にかかる時間は加速度的に早くなっていきます。
なぜなら、受け取った配当金を再投資に回すことで、次第に受取額が増えていくからです。
最初は月数百円の配当でも、長く続けることで「雪だるま式」に増えていくのが配当投資の魅力です。
なので、「小さく始めて、大きく育てる」が成功の鍵です。
初心者向けポートフォリオ例(300万円モデル)
それでは、今回のメインでもある毎月1万円を受け取るための、ポートフォリオを作っていきましょう!
今回ご紹介する銘柄は、以下の条件で厳選しました。
私がおススメする月1万円を実現するポートフォリオを、以下の表にまとめました。
銘柄名 | 証券コード | 投資額目安 | 配当利回り | 年間配当額(目安) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
三井住友フィナンシャルグループ | 8316 | 80万円 | 約4.5% | 約3.6万円 | 安定のメガバンク |
日本たばこ産業(JT) | 2914 | 60万円 | 約5.0% | 約3.0万円 | 高配当、食品事業も |
KDDI(au) | 9433 | 65万円 | 約3.2% | 約2.1万円 | 株主優待あり |
住友商事 | 8053 | 50万円 | 約4.0% | 約2.0万円 | 商社、増配傾向あり |
イオン | 8267 | 25万円 | 約1.4% | 約0.3万円 | 買い物優待あり |
吉野家HD | 9861 | 20万円 | 約1.5% | 約0.3万円 | 優待券でお得 |
合計 | — | 300万円 | — | 約11.3万円+優待 | — |

株主優待も含めると、実質年間12万円前後の配当収入になります!
投資シミュレーション表(年間配当額と月割り)
以下の表では、月ごとにいくら受け取れるのかをシミュレーションしました。
均等に、毎月一定額とはいきませんが、年間で12万円になるように設定しています。
月 | 配当銘柄 | 受取額目安(円) |
---|---|---|
1月 | — | — |
2月 | — | — |
3月 | 三井住友FG、KDDI、住友商事 | 約7万円 |
4月 | — | — |
5月 | イオン、吉野家 | 約0.6万円 |
6月 | — | — |
7月 | — | — |
8月 | — | — |
9月 | 三井住友FG、KDDI、住友商事 | 約7万円 |
10月 | — | — |
11月 | イオン、吉野家 | 約0.6万円 |
12月 | JT | 約3万円 |
まとめ:毎月1万円の配当金は現実的に狙える
本記事の要点を整理すると、以下のようになります。
つまり、毎月1万円の配当金は「夢」ではなく「戦略次第で十分に可能な目標」です。
次のステップ:初心者がやるべき行動
ここまで理解出来たら、次は口座開設をして少額から投資を始めましょう。

実践あるのみです!
- まずは 証券口座を開設(SBI証券・楽天証券など)
- 高配当株ランキングや四季報で 候補銘柄を調べる
- 月1万円でもいいので 積立スタート
- 配当金は消費せず、再投資して複利効果を狙う
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配当株投資を始めるには、まず証券口座の開設が必須です。
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