「株式投資を始めよう!」と意気込んで銘柄を選択しようとしている投資初心者の皆様。
そんな初心者の方が、まずぶち当たる壁が「どの株式に投資すればいいの?」「何を基準に選べばいいの?」。
そんな時に、最低限これだけ押さえれば大丈夫であるポイントをご紹介します!
これらを知っておくだけでも、今後の銘柄選びの参考になると思いますので、ぜひご活用ください。
EPS(1株当たり利益)を確認しよう!
まず真っ先に目を通しておきたいのがこの指標。EPSという言葉を初めて聞く投資初心者の方も多いのではないでしょうか?
◆EPSとは?
EPSとは1株当たり純利益を意味します。つまり、「その株がどのくらい稼いでいるのか?」を知るための指標になります。
なぜ、EPSを確認することが重要なのか?その理由は株式投資の本質を理解しておく必要があります。
ここで1つ質問です。「株式投資の本質とはなんでしょう?」
そもそも株式に投資をするのはなぜでしょう?
単純にその株式の価値が持っている時よりも価値が上がれば、その分利益を受け取れるからです。
つまり株式は価値が変動するモノになります。この価値の変動とは、どのような基準で変動するのか?
それは、その株式を発行している会社の業績や注目度が高いことで、投資家がその会社、つまり株式に投資します。その投資額が大きくなればなるほど、株価も上がっていきます。
要は、投資する会社がしっかり稼いで、業績も右肩上がりであれば、株価も右肩上がりに上昇していきます。
つまり株式投資とは、稼ぐ会社の株を見つけて、そこに投資していくことで利益を得ることです。筆者はこれが株式投資の本質だと思っています。
EPSの重要性
ここでEPSの説明に戻ります。株式投資の本質を踏まえてもう一度考えると、優良株式を見抜くためには、その会社がしっかり稼いでいるかを見分けなくてはなりません。
その稼ぐ力を反映しているのが、EPSになります。
このEPSはどのように求められているのか?
◆EPSの求め方とは?
「当期純利益÷発行株式総数」で求められます。当期純利益とは、その会社の最終的な利益を指します。発行株式総数はその名の通り、その会社が発行している株式のすべての総数になります。
EPSを求めることで、1株当たりどのくらいの利益を生み出しているのかを把握することができます。
よく色んな所で、「その会社の決算を隅から隅まで読んで確認する」とか、「数多くある指標を片っ端から把握しておく」などとありますが、とても非効率だと感じます。
私たち投資家が一番知っておくべきことは、「その会社が最終的にいくら稼いでいるか」です。営業利益とか経常利益とかそんなモノではなくて、その会社を正確に判断するための材料は、決算で発表される最終的な数字(純利益)だけです。
それを私たち投資家から見て分かりやすいEPSという指標に置き換えてくれているので、この指標を真っ先に確認すべきなのです。
EPSの活用方法
まずは、その会社のEPSの現時点での位置づけを確認しておきましょう。
過去のEPSの動きを見て、右肩上がりに増加していれば、その会社は着実に成長していると予想できます。逆に下がっていれば、衰退していると判断できます。
確認方法として、おすすめのサイトは株探【株式の銘柄探索サイト】です。
検索窓の所で気になる銘柄を検索すると、自動的にその銘柄情報と業績が表示されます。その業績欄の「修正1株益」という部分に注目してください。
基本的に5年分の推移が記載されているので、伸びているかどうかを確認して参考にしていただければと思います。
また他の銘柄と比較する場合は、同じ業種内の銘柄で比較してください。業種ごとにEPSの数値の基準が異なっているので、同じ業種であれば、その数値も比較しやすいと思います。
まとめ
株式に関する指標は、ざっと見るだけでも大量にありますし、まして投資初心者だと何が何だかよく分からなくなってきます。
投資に関する情報が増えたのは、それだけ参考にするものが増えたので良いとは思いますが、本当に重要なモノが何か分からなくなってしまいます。
そうなったときに、頭に置いておいてほしいことが、先ほどもお伝えした株式投資の本質です。あくまで筆者の個人的見解になりますが、その会社が伸びるかどうか?つまり稼ぐ力があるのかどうかです。
そこを軸に、何を確認すればその儲ける力が確認できるんだろう?と考えていくと、無駄な情報に振り回されることも少なくなってくると思います。
投資は継続することで着実に利益を積み重ねることができますが、途中でよく分からなくなったり、大損してしまったりすると、途中でやめてしまい何も手元に残らず、時間だけを無駄にしてしまいます。
そうならないためにも、自分で情報を振り分けて、大事な情報を認識する目を養っていってもらえればと思います。
筆者はそんな投資初心者の力になるために、このブログで情報発信・提供を継続していきます。
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