楽天証券アプリ「iSPEED」を活用しよう!指標の具体的な見方を教えます。

投資

今回は投資管理アプリの1つのiSPEEDについてご紹介します。

アプリの中でも様々な言葉がありますが、特に押さえるべきポイントをお伝えします!始めて聞く言葉も多いと思いますが、分かりやすく解説していきます。

そもそもiSPEEDとは?

楽天証券が提供するスマホ用の株取引用のアプリです。

何ができるかというと、お気に入りの銘柄を登録して自分好みの銘柄リストにカスタマイズしたり、個別銘柄ごとのニュースや配当、株主優待情報なども詳細に確認できます。

特に他の株取引アプリよりも多彩な機能を搭載しているので、株初心者にとってもとても心強い
アプリだと思います!

しかし、機能が多彩である反面、

何を使えばよいのか分からないし、そもそも分からない用語が多すぎる

といった弊害が出てきます。

そんな人のために、アプリ内の投資専門用語の解説、簡単な使い方、応用的な使い方に分けてご説明していきたいと思います。

是非、ご活用してい頂けたらと思います。

 

日経225(日経平均株価)とは

東京証券取引所のプライム市場に上場する銘柄のうち、市場を代表する225銘柄を対象とした株価指数をいいます。

このチャートみたいなものを見ると何が分かるかというと、日本の株式の平均値が分かります。

◆日経225の計算式
225銘柄の株価の合計÷225=日経平均株価

本当に細かく株価を算出する場合は、もう少し数字を足し引きしないといけないですが、ここではざっくりこのような算出式で日経平均株価が求められるんだなぁと思ってもらえればOKです。

そして過去の日経平均株価の推移をみることで、「今現在の株価は下がってきているな」、「急に上がっているな」というように比較することができ、現在の株価状況や、それに合わせて今の景気の状況もつかみやすくなります。

そもそも全体の株価が上がっていれば、少なくとも景気は良くなってきていると判断できます。

◆株価が上昇する要因6つ
①会社の業績が上がり、投資家からの期待値が上がった場合
②景気が良い場合
③金利が下がった場合
④円安の場合
⑤自然災害
⑥国際情勢

なので、全体的な株価状況、景気状況はどうなんだろう?」と思ったときは、この日経平均株価(日経225)を確認してみてください。

 

日経225先物

まずは先物取引について知っておきましょう。

先物取引とは、【あらかじめ決められた商品を決められた期日に決められた価格で取引をすること】です。

「なんのこっちゃ?」と感じると思います。要するに、株価が将来上がるか下がるかを予想して取引するということです。

「それって普通の株取引となにが違うの?」と思われた方。普通の株取引もその株価が上がるか下がるか予想して売買するので同じじゃないかと思われます。

しかし、ここで先ほどの【決められた期日に】という言葉が出てきます。先物取引では、1か月後のこの日に購入するという約束をして、その日に必ず購入しなければなりません。

つまり普通の株取引と違い、先物取引には取引期限があります。そして取引できる最終日のことを【SQ(エスキュー)】と言います。

そして先物取引の1番の魅力は少ない資金で大きな利益を上げられることです。

日経平均225先物は日経225株価を1000倍した数値が取引単位になっています。例えば、日経225が25000円だった場合、最低取引金額(1枚購入する金額)は2500万円です。

もう一つ日経平均先物mini(ミニ)という、少しグレードを落としたものになると、取引単位は10分の1になります。つまり、日経平均が25000円だった場合、最低取引金額は250万円になります。

「じゃあ先物取引ってお金持ちしかできないの?」という疑問が出てきます。

ここで【証拠金取引制度】が出てきます。

【証拠金取引制度】
これは証券会社に証拠金(いわゆる担保みたいなお金)を預けることで、少ない資金で高額な取引を行うことができます。

ちなみに楽天証券の場合、日経225先物の証拠金は1枚当たり153,000円です(2023/2/04)この証拠金を証券会社に担保として入れることで、高額の取引もできるようになります。

先物取引についてざっくり理解したうえで、先物取引の指数をなぜ見る必要があるのか?

株式市場では先物主導で日経平均が上昇】といった解説がよくあります。これは、日経225先物がまず買われ、それに合わせて遅れて日経平均株価が動くということです。

言い換えると、指数先物をチェックすることによって、株式市場全体の強弱を総合的に判断すること】が可能なのです。

なので日経225より先に動くものが、日経225先物というイメージを持っておきましょう。

 

USD/JPY(Bid)、EUR/JPY(Bid)

まずはUSD/JPYとは何か?

USDはUSのD、つまりアメリカ(United States)のドル(Dollar)を指します。そしてJPYは日本(JaPan)の円(Yen)のことです。

つまりUSD/JPYとはドル/円のことです。そしてEUR/JPYのEURはヨーロッパ(EURO)なので、ユーロ/円です。

これらはいわゆる【為替】と呼ばれています。

当たり前ですが、世界中の通貨の価値は様々です。日本円の価値がアメリカよりも高いときもあれば、低いときもあります。常にその価値は変動しています。

例えば、1ドル/135円だとします。これは1ドルで日本で135円相当のものが購入できるという意味になります。しかし、もし日本円の価値が下がり、1ドル/150円になったとします。

そうなると以前は海外で1ドルのものを買うのに135円で変えていたのに、今回は150円払わなければ変えません。つまり以前よりも15円も多く払わなければいけないというわけです。

この現象をいわゆる【円安】と言います。つまり円の価値が下がったということです。

数字だけを見ると、135円から150円に上がったのだから、円高で価値が上がったんじゃないかと思うかもしれません。

しかし他の国と取引すると考えると、いつもよりも多くお金を支払わなければいけないので、
実質円の価値は下がっていると判断でき、円安となるわけです。

つまり、この為替の変動のチャートをみることで、日本円の価値がアメリカ、ヨーロッパの通貨に比べて、高いのか低いのかといった状態を確認できます。

この為替変動の差によって、利益を得る投資手段を【FX(外国為替証拠金取引)】と言います。

 

NYダウ30種平均

こちらはNY、つまりアメリカの株価指数になります。日経平均は225社の株価平均でしたが、アメリカは30社の株価平均になります。

こちらも日経225と同様に、アメリカの株価動向、景気状況の確認に利用できます。

実は日本の株取引を行っている6割以上は外国人(主にアメリカ)です。なので日本の株価もアメリカの株価に大きく影響します。

また、経済大国とも呼ばれているアメリカは株式の取引金額も日本人の比ではありません。特に日経225はNYダウ30種平均の株価動向につられて、推移する傾向があります。

なので、まずはこのNYダウ30種平均を確認して、世界の主な景気を確認するようにしましょう。

 

WTI原油先物

原油先物とは何でしょうか?

これは、先ほどの先物取引を指します。つまり原油の価格を将来決まった価格で取引することとなります。

ちなみにWTIとはWest Texas Intermediateという米国の代表的な原油の先物商品のことです。とりあえず、WTIから採れる石油に先物投資する際の、価格の変動を表したチャートになります。

ここで疑問なのが、「株価と石油ってどんな関係があるの?」ということです。

もっともイメージしやすいのは、石油元売り会社となるエネオスやコスモなどでしょう。皆さんも車にガソリンを給油するときに、これらの会社のガソリンスタンドを利用したことがあるのではないでしょうか?

こういった会社では、原油やガソリンの在庫を大量にストックしているため、原油価格の上昇により多くの利益を得ることができます。

他にも原油価格の影響を受けやすい業種はというと、【商社】です。

特に、三井物産や丸紅、伊藤忠商事、住友商事などの大手総合商社の株価は、原油価格の影響を大いに受けます。

そして今例に挙げた会社は全て日経225に入っています。

なぜ原油価格の影響を大きく受けるかというと、このような大手総合商社は、資源やエネルギーに対しての【上流権益】を持っています。

【上流権益】
原油の探鉱・開発・生産の上流段階に、これら商社が投資を行うことで、そこから出る利益の一部を受け取れる権利を指します。

なので原油価格が上昇した場合は、その商社もその恩恵を受けることができます。

例えば、1バレル(原油の単位)当たりの原油価格が1ドル上昇することで、年間の増益は28億円にもなると試算される商社もあるほどです。

なので日経225を支える商社、その他業種に関しても石油と大きく関係があることが分かります。つまり、石油価格が多きく下落した場合は、日経225にも大きく影響が出ることが考えられます。

なので、こちらのWTI原油先物も重要な指標の一つなるので、確認は必須になります。

 

Gold先物

Gold、つまり金です。つまりGold先物とは金の先物取引ということになります。

まず、結論から言うと【株価が上がれば金の価格は下がり、株価が下がれば金の価格は上がる】という定説があります。

金は、世界的にも稀少な金属で、宝石やその他の多くの場所で活用されています。
ここで重要なのは金そのものに価値があるということです。

したがって、金融不安が起きたときでも自身の財産を守りやすいという特徴があります。経済的、地政学的危機が起きたときでも、株と違って金の価値が一気にゼロになることはありません。

ここが「株」との決定的違いだと言えるでしょう。

こうしたリスクに備えて、株価が低調で上がる見込みがないと考えられる場合には、株式投資に回していた資金を引き上げて、金への投資を増やす方が少なくありません。

このような理由から先ほどの【株価が下がれば、金の価格は上がる】といったことが想定されます。

つまり株と金は逆説的な関係になるので、株と金の両方に投資しているとバランスが取れて、リスクを減らすこともできますね。

そのために、Gold先物の確認も行っておきましょう。

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