【iSPEED-楽天証券アプリ】初心者必見!主要な株価指数を徹底解説

用語解説

どの銘柄を購入するか選択するときに、企業情報の確認は必須になります。なぜなら、その企業の今の業績や経営状況が分からない状態では、将来事業を継続できるかどうか分からないからです。

何が原因で株価が伸びているのか?一時的なブームによるものなのか?会社の中身、つまり指標が読めなければ、波のある経済状況の中、今の会社の状況も分かりません!

そいうならないためにも、会社の状態を表す各指標の意味、数字を理解する必要があります。しかし、ほとんどの用語があまり見慣れないものなので、理解が難しいと思います。

そこで、その意味理解をしやすいように分かりやすく解説していきます。まずは、なじみのある基本的な用語から解説していきます。

これは「~基本用語解説編~」でも解説していますが、企業の価値を数字に表したものになります。

時価総額は【株価×発行済み株式数】で求められます。つまり、今の1株の価値に世の中に出回っている株の数をかけることで時価総額が分かります。

なので時価総額が高い会社というのは、
①株価が高い
②発行済み株式数が多い
③どちらも高い・多い

この3パターンに分けられます。

一般的に、時価総額が高い会社の株価は「流動性」が高く値動きが安定しやすいと言われています。

流動性とは?
「売りたいときにいつでも売れるかどうか」を表したものです。
例えば家を売ろうと思って、売りたい値段(1000万円)で売りに出します。しかし、1000万円という価格だと、なかなか買い手が現れません。なのですぐには売れず、売れるまでしばらく待つ必要があります。こういった場合だと【流動性が低い】と言えます。

これも株に置き換えると、「今すぐ手持ちの株を売って現金にしたい!」と思って売りに出しても、なかなか売れずに現金に戻せない。また希望の価格で売れないので、もう少し値を下げないと売れないといった状況になります。

したがって、流動性が低い株を買うと、売るときに本来の価値で売れない可能性があります。

もし手元に現金化することが分かっているなら、流動性の高い株を購入する必要があります。

 

企業がサービスや商品を提供することで、得られた金額の総額を指します。

例えば、100円のジュースを販売することで得られる売上高は100円になります。結構、売上高と利益とを同じものだと勘違いしている方がいますが、会計上は全く別のものになります。

利益とは販売した商品の価格から、その商品を仕入れるのにかかった原価や経費、人件費などを引いて最終的に残った金額になります。

例えば、原価10円、経費20円、人件費30円とします。
100円(売上高)ー10円(原価)ー20円(経費)ー30円(人件費)=40円(利益)
となります。

したがって、売上高が大きいほどその会社の儲けが大きいことを表しています。

 

Price Earnings Ratioの略になります。これはいったい何かというと、今の株価が高いのか安いのかを判断するための指標になります。

例えば株価が1000円と聞いて、その価格が高いのかどうかって他の株価と比較しないと、高いか安いのかなんてわかりませんよね。人によっては高いと思いますし、安いと思う人もいます。

このような曖昧さをなくし、基準を測る指標として用いるのがPERになります。

PERは株価を「1株当たりの純利益」で割ると求められます。ここでまず、「1株当たりの純利益って何?」という疑問にぶつかります。

そもそも純利益とは何でしょうか?

純利益とは?
一言でいうと、会社の最終手な利益になります。
例えば、先ほどの売上高を例にとります。その売上高から原価、人件費、税金やその他のコストを引いて最終的に手元に残る金額になります。それが純利益です。

なぜ株価を1株当たりの純利益で割ると、PERが分かるのか?
多くの人が、「とりあえずこの計算式でPERが分かる!」とまでしか把握していません。しかしPERの意味を理解するためにも、この疑問を解消しておきましょう。

まずは数字を当てはめるとわかりやすいと思います。
1株当たり純利益を10円、株価を100円とすると、100÷10=10でPERは10倍になります。つまり、株に投資した100円を回収するまでに10年かかることを意味します。

ちなみに日本の株の場合だと、PERが14~16が適正水準、つまり平均とされています。この水準よりもPERが低ければ割安、高ければ割高と判断することができます。

結論として、PERを見ることでその会社の株価が今は高いのか?安いのか?を把握することができます。

 

EPSとはEarning Per Shareの略になります。つまり、ある会社が発行している1株に対して、その会社がどのくらい利益を稼いでいるのかを表しています。

計算方法はその会社の純利益を発行している株式数で割って求めます。例えば、純利益が1億円、発行株式数が100万株とすると、1億円÷100万株=100円(EPS)となります。

このEPSが去年よりも高ければ、その会社の業績は良くなっているのかどうかを確認することができます。

また株価は「EPS×PER(株価収益率)」で求められます。このPERは先ほど説明しました。つまり、EPSが高くなっていけば、PERが変わっていなければ株価は高くなっていきます。

したがって、EPSが順調に推移していれば、将来株価も上がっていくと予想を立てることができます。

EPSが上がる要因としては何が考えられるでしょうか?

1つは【株式分割】です。

EPSが上がる要因その①株式分割

株式を分割ってどういうこと?そもそも何でそんなことするの?

株式分割とは何でしょう?
その名の通り、1株を分割していくつかの株式に分けて発行済み株式数を増やすことです。1株を分割したそれぞれの株式の1つ当たりの価値は小さくなります。
しかし、自分が持っている株式全体の価値は変わりませんので、安心してください。個々の株式の価値が分割された分小さくなるだけなので、全体の価値は変わらないという意味です。

ちなみに、なぜ株式分割を行うのでしょうか?
1つは流動性を高くするためです。
株式を分割すると、その分割された株式の価値は低くなります。つまり株価が下がります。株価が下がると、今まで高くて買えなかった人も株を買うことができます。つまり、流動性を高めて株主を増やそうという狙いがあります。

もう1つは、より上の市場を目指すためです。

余談になりますが、現在の日本の株式市場は3つの区分で分けられています。

グロース市場:高い成長性を秘めている企業向け
スタンダード市場:株式市場に上場している企業の中でも、基本的な水準を保ちつつ安定している企業向け
プライム市場:基本的な水準を上回りつつ、成長性もある企業向け

このように、企業の大きさや種類によってレベル分けしてあるようなイメージですね。

プライム>スタンダード>グロースという感じです。

このプライムを目指すためには、ある決まった条件を満たさなければいけません。例えば、株主数、流通株式数、売買高、時価総額などですね。

これらの一定の基準を越えることで、より上の市場に行けるというわけですね。

①流動性を高める
②上の市場を目指す

この2つの目的から株式分割を行います。

EPSが上がる要因その②自社株買い

あとEPSが上がる要因としては【自社株買い】があります。

自社株買いとは?
企業が発行した株式を、自ら買い戻すことです。
なぜわざわざ発行した株を買い戻すのでしょうか?株を買い戻すということは、市場に出回る株が少なくなります。

株が少なくなるとどのような影響があるのでしょうか?

1つは、株価を調整できます。

例えば1000円の株が1000株発行されていたとしましょう。その株が自社株買いにより500株に減少したとします。

株数は半減したことにより、1株当たりの株の価値は倍増します。それだけ希少価値が上がったからですね。

もう一つは配当金を節約することができます。

株数が減少するので、1株あたりに支払われる配当金もそれだけ減ることになります。つまり、株式を発行している会社からすると、配当金をそれだけ節約できるというわけです。

このように、
①株式分割
②自社株買い

この方法によってEPSは上昇します。

指標を1つの数字としてみるのではなく、その指標が何に影響を受けるのかも併せて知っておくと、株価予想にも役立つと思います。

 

今回は特に重要な指標に限定して解説しました。

株式の指標を調べると、本当に数多くのものが挙がってきます。しかし、それらを全てチェックする時間もないですし、むしろ何が重要なのか分からなくなってくると思います。なので、今回はぜひチェックしてほしい指標を厳選して紹介させて頂きました。

是非、自分の頭に落とし込んで株式取引を始めてみましょう!

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