時間をかけて利益を出す「長期投資」とは?「短期投資」と比較してみたメリット・デメリットを解説。元証券マンが伝えます!

投資

投資を始めた頃ってすぐに利益を出したい!って思いが強いですよね。以前の私もそうでした。今回は、短期投資と長期投資を経験した私が、両方のメリット、デメリットをお伝えしていきます。

ここで自己紹介をしておきましょう。

現在の私は27歳の普通のサラリーマンです。2年前までは、証券会社で営業をしていました。証券会社にいたということもあり、主に株などの金融商品を販売していました。そこで投資に興味を持ち、証券会社を辞めた後に、自分で資産運用をおこなってきました。

証券会社にいたと聞くと、「自分で資産運用したら結構利益出てるでしょ!」と思われるかもしれません。しかし、最初はその逆で全く利益は出ず何なら損失も結構出したこともあります。

その時に失敗して学んだことも踏まえて、どちらがおすすめかをお伝えできればと思います。

短期投資って具体的にどんな投資?

短期投資とは、株の売買を1日のうちに何度も行って利益を得る投資です。

結論からいうと、私はこの短期投資で大失敗しました。具体的に大失敗とは、お金と時間を大幅に損失しました。

まずは私は証券会社を退職した後に、さっそく口座を作り証券取引を始めました。この時の私は証券会社に勤めていたこともあり、簡単に利益を出せるだろうと考えていました。1日中株価の変化を見ながら、買ったときよりも高くなったら売却することを繰り返していました。

最初のうちはそれなりに利益も出ていたのですが、その後に大きく損失を出してしまいます。なぜなら、利益がそれなりに出たことで調子に乗って多額の資金を株に投資してしまっていました。

また、自分は儲かる株価を選ぶセンスがあると思い込みすぎて、偏った銘柄に大きく資金を投資していました。

その結果、ある一時的なニュースをきっかけに大きく損失を出してしまいました。また、株式を売買するごとにかかる売買手数料も大きくコストとしてかかっていました。

株式を購入するとき、そして売却するときには手数料として証券会社にお金を支払わなければいけません。ましてや1日に何度も取引するということは、それだけ売買手数料を多く払っているということです。



儲かっている時はそれほど気になっていなかったのですが、損を出し続けるとやはり大きな負担にもなってきます。

そしてもう一つの大きな損失とは、「時間」です。

1日中、株価チャートとにらめっこしていたので、その分大きく時間も失いました。株価を見ること以外、何もできなかったのです。それに株価を見ていないときでも、どうしても気になってしまって株価をチェックするというループ状態になっていました。

でも、ここである矛盾が出てきます。

お金を儲けるのは、自分がしたいことを自由にすることだと思っています。つまりお金を増やすことが目的ではなく、その先にあるやりたいことを達成することが目的です。

しかし、お金を得るために1日中株価を見ていることになれば、確かにお金は増えるかもしれませんが、自分のやりたいことを行う時間は全くなくなります。

これって矛盾してますよね?

「お金はほしい!好きなことをするために!」「しかしできない!」。

短期投資だと、どうしても私の目的は達成できないと感じました。そう思い、短期投資はきっぱりやめました。

ここで結論としては、短期投資のメリットは短期的に資金を得る可能性があること。デメリットとしては、大きな資金と時間を失うリスクがあることです。

短期投資が絶対おすすめしない!というわけではありません。しかし、私はこのメリットとデメリットを天秤にかけたときにデメリットの方がリスクが高いと感じました。

なので私としては、次にご紹介する長期投資をおすすめします。

 

長期投資って?

長期投資とはその名の通り、長期に渡って投資を行うことです。

短期投資のように、1日に何度も売買を繰り返すのとは逆で、株を購入したらその株を持ち続けます。

株を長期間持ち続けることで得られる利益の代表としては、「配当金」があります。株式には主に年に2回、株主に対して会社の利益の一部を渡しますとなっています。

会社の株を買うということは、その株を発行している会社にお金を投資するということです。会社側は私たち投資家からお金を投資してもらっている分、そのお礼として配当金という形で利益の一部を分けてくれます。



つまり、その株をずっと持っていれば毎年配当金を受け取れます。

しかも先ほどの短期売買と違い、持っているだけなので株価を何度もチェックする必要もなくなります。なので時間的な余裕も増えますね。

しかし、ただ同じ株をそのまま持っているだけだと、毎年ほぼ同じ金額が入ってくるだけなので、資金があまり増えません。ここはデメリットの1つになります。

短期売買に比べて、利益が増えているという感覚は少ないと感じます。なので、長期に渡って少しずつ資金を増やしていくという感覚になります。

 

私の投資方法

ここで、私自身の投資方法をざっくりご紹介します。

私は毎月3万円を株式投資に回しています。月の手取りが約20万円ほどと少ないため、投資には3万円と決めています。そしてボーナスが年2回約40万ほど出ます。ボーナス時には月3万円+20万円(ボーナスの半分)を投資します。

そして、日本株ではなく米国株に投資しています。これはなぜかというと、米国企業の魅力と配当金の2つのメリットから投資しています。

以前は日本株に投資していた時期もあったのですが、私は日本企業の成長性と配当金にあまり魅力を感じませんでした。

米国株のメリットとしては、簡単にまとめるとまずは配当金の支払い回数です。

主に日本株は年に2回ですが、米国株は4回です。つまり日本株の2倍です。しかも配当金も高い企業が多いです。これは、米国企業は株主を最重要視している違いがあるからという理由からです。

配当金が高ければ、その株を手放す投資家も少ないですし、投資してもらいやすいという利点があります。

また、米国企業は株価が落ち込んでも、またすぐに戻ってくる傾向があります。これも日本企業と違い、会社の利益に対してとても厳しく、かつ株主の期待を裏切らないように利益を出し続けようという気質があるからだと思います。

結構有名なのが、米国企業は使えない社員はクビにして、すぐに優秀な人材を再投入する会社が多いです。なぜなら、使えない社員、仕事をしない社員に給料を払い続けるくらいなら、人件費を削減して会社に投資してくれる株主への配当金を増やそうと考えているからです。

それだけ株主を重視してくれていると考えられます。私はここに米国企業に魅力を感じました。

結論として、米国企業の株主重視傾向と配当金の多さに魅力をもったため、米国株に月3万円投資しています。そして受け取った配当金もそのまま、株式に回すようにしています。

こうすることで、保有している株数が増えるので、配当金も増えていきます。

 

私の経験からのおすすめは短期投資?長期投資?

結果は、長期投資をおすすめします!

先ほどもお伝えしたように、時間の制約に縛られずに、資産を少しずつ増やしていくというスタイルに方が私には合っていると感じました。人生を楽しく、幸せにするという目標は皆さんも持っているのではないでしょうか?

その目標を達成するためには、まずは何をしたら幸せになれるのかという目的を明確にします。
そしてその目的を目指すために、株式投資という手段を使うというわけです。

 

私の人生の目標

ここでは株式投資をメインに書いていますが、目的も人それぞれ違うと思いますので、株式投資にこだわる必要もないと思います。アルバイトだっていいし、メルカリでいらないものを売って資産の一部としてもいいし、もっと会社で頑張って給料を上げるなど方法はたくさんあります。

しかし、私の中では継続的に資産が増えるような、最低限の労力で資産形成をしたいという目標があります。最近では60.70歳のご高齢の方でも、頑張って会社で働いていたり、アルバイトをしている方がたくさん見受けられます。高齢になっても元気に働けるのは、とても素晴らしく尊敬もしています。

しかし、私はいざ高齢になって人生の終幕に差し掛かってきたときには、「悔いのないようにやり残したことがないようにしたい!」という想いがあります。

「お金がなくてできない」「お金さえあればしてみたいことが山ほどある」。

そんな状態のまま人生を終わらせたくありません。そんな目標を掲げている私は、株式投資を手段として目的を達成して、その先にある目標の人生を叶えたい!

また、株式について何も知らない。投資したいけどなんか怖い。そういった先入観のある方の誤解を少しでも解きたいという想いもあります。資産を今からでも形成していければ、将来的にはあの時はじめていてよかったと思うかもしれません。

私のブログでは、そんな株式初心者の方をメインに、よくわからない部分を払拭していきたいと思います。どんなことでもよく知らない。分からないから怖いんです。だからそんな不安要素をなくしていけたらと思います。

皆さんに、理想の人生送ってもらうために、投稿を続けていきます。

コメント