株を購入しようとするときって、成長性がある会社かどうかが一番気になりますよね。なぜなら、成長性があれば株価が上がり、株価が上がって売却すれば儲けになるからです。
株式投資や何らかの投資を行っている人は、儲けたいから投資をしています。それは当たり前のことですよね。実際、業績が赤字で将来も見えないような会社に投資なんてしないですよね。
今回は成長性のある株か、昔から安定している株かどちらがいいのかを検討していきましょう。
成長株と安定株の違いとは?
結論から言うと、私は安定株の投資をおススメします。
え?なんで?成長性のある株の方が儲かりそうじゃない?と思われると思います。
まずは成長株と安定株について理解していきましょう。
成長株とは?
まずは成長株です。冒頭でもお伝えしましたが、成長株とは成長期待のある株です。
例えば米国株でいうとアップルやマイクロソフト、テスラといった皆さんも一度は名前を聞いたことのある大企業、IT企業などを指します。
特にIT企業に関しては、コロナウイルスの影響も後押しし、一気に業績が伸びてますよね。また何となく、これから先も伸びそうだなと感じますよね。
まずは成長株です。冒頭でもお伝えしましたが、成長株とは成長期待のある株です。
例えば米国株でいうとアップルやマイクロソフト、テスラといった皆さんも一度は名前を聞いたことのある大企業、IT企業などを指します。
安定株とは?
対して老舗株とは、昔から存続している企業の株になります。
これらの企業は、昔から存続して安定性はあるような企業になります。しかし、昔からあり変化もないため大きな成長性は見込めません。
例えば、コカ・コーラ。皆さんも1度は飲んだことがあると思います。
実はこのコカ・コーラ、生産するときに過去数十年前から一切調合を変えていません。つまり全く同じ味で売り出しているわけです。
しかし、コカ・コーラに飽きて全く飲まなくなる人って少ないですよね。
このように、昔ながらの事業を継続している老舗企業は大きな成長は見込めませんが、安定性はあります。
成長株が辿る末路
ここで成長株に焦点を当ててみてみましょう。
成長株を代表する業種のIT産業。これに関しては、スマホやパソコン、その他IT機器など日常生活でもなくてはならないものです。
また今後も、どんどん新しいものや技術が開発されていくでしょう。そう考えると、やはりIT企業の株は買っておいた方がいい!となるのも自然です。
だってそんなの当たり前じゃないか!世の中をもっと効率的にするのにはIT産業の発展が不可欠だ!と皆さん感じているはずです。
そしてそう感じる方は、IT企業の株を購入していきます。そうすると、株価はどうなるでしょうか?
需要が高いので、株価はどんどん上がっていきます。そして株価が高くなっても成長性が見込めるので、さらにそれらの株を追加購入します。
こうなるとどういうことが起きるでしょうか?
株の適正な価値を越えて、株価が上がり続けます。要はインフレ状態になるわけです。
例えば、今話題のポケモンカード。
私は現在27歳なのですが、私も小学生くらいの頃にポケモンカードを買って友達と遊んでいました。しかし、そのポケモンカードが現在では、カードによっては1枚当たりものすごい価格で取引されています。
これも明らかに適正な価値を越えています。
ここ数年でこれほど急激に価値が上がるのは、話題性に加え、高い値段でも買う人がいるから価格が上がっていくのです。
つまり高い価格でものが買われ続ければ、当然本来の価値を越えた値段になるわけです。
これを株に置き換えても同じことが言えます。
成長株を「成長しているな」と認識した時点で購入すると、すでに株価にその予想を折り込んでいる可能性が高いので、過剰な値段で株を買うことになってしまいます。
このようなことを防ぐためにはどうすべきでしょうか?
株を購入するときに重視すべきポイント
私は株を買うときに2つのポイントを見て購入を決めます。
まず1つはPER(株価収益率)です。
PERは私のブログ(投資管理アプリ①【iSPEED】~重要指標解説編~ | とむろぐ (shinzidai.com))でも紹介しています。
要は、株価が1株当たり純利益の何倍まで買われているかを示した指標になります。
すなわち1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度です。このPERが高すぎると、株価が価値に対して割高と判断できます。
そのPERの具体的な指標の数値としては、日本株は約15倍、米国株は約20~25倍です。銘柄選択するときには、このPERも同時にチェックしておきましょう。
そしてもう一つは配当です。
このブロでも何度もお伝えしているように、配当はマジで重要です。銘柄によって配当をもらえる回数は異なります。日本株だと年2回が多いです。
なぜ配当が重要なのか?それは、配当を再投資に回し続けると、配当金が徐々に増えていくからです。
例えば、1株1000円の銘柄があり、配当率利回りが5%と仮定します。この銘柄を100株持っていれば、1,000円×100株=100,000円を投資していることになります。
この10万円×0.05=5,000円が1回当たりの配当金になります。配当回数が年2回なら、年に5,000円×2=10,000円が受け取れます。
そして、ここからが重要です。
その1万円でさらに銘柄に投資します。つまり、1株1,000円なので10株購入できます。すると、自分が持っている株数の合計は110株になります。
この場合の配当金は1000円×110株×0.05=5,500円になります。同じく年2回配当金が受け取れるので5,500×2=11,000円が受け取れます。さっきの配当金よりも1000円増えましたね。
そして、この配当債投資を継続的に行っていくと、株数がどんどん増えていきます。継続して行っていくと、10,000→11,000→12,100→…ともらえる配当金も増えていきます。
これを「複利効果」と言います。
特に私は米国株に投資しています。その理由は配当利回りが高く、配当回数も多いからです。
米国株は配当回数が年4回の銘柄が多く、日本株よりも比較的配当金も多いです。また日本株は100株単位でしか購入できない場合が多く、米国株は1株から購入できます。なので、この配当再投資を行いやすいのです。
また、先ほどのPERを絡めてみていきます。PERは株価÷1株当たり純利益で求められます。
なので1株純利益は変わらず株価が低くなると、PERも低くなります。つまり利益に対して割安に評価されていることになります。
つまり割安株は株数を多く保有しやすいのです。
しかも株価が安いだけではなく、しっかり利益が出ているのに、まだ評価されていない銘柄に投資し続けられます。すると何が起こるのでしょうか?
結論から言うと、値上がり益と配当益の両方を得られる可能性が高くなります。
会社の中身はしっかりして健全なのに、あまり評価されていないので株価が安いので、それが評価され始めて他の投資から需要がなれば値上がりします。
そして、その値上がりの分だけ利益を得るチャンスが高くなるわけです。配当益の関しても、割安のなので株数を多く保有できて、その分配当金も多くなります。
つまり2重の恩恵を受けられます。なので私は、このPERと配当率の2つを銘柄を選択するときのポイントにしています。
成長株との比較
最後にまとめると、成長株だとすでに割高なっている銘柄が多いです。
先ほどのポイントのPERと配当金についても確認してみると、PERだと20倍を超えているもの、配当金も少ないものが多いです。
また配当利回りに関しても同じことが言えます。
配当利回りは、1株当たりの年間配当÷現在の株価で求められます。つまり株価1,000円で1株当たりの配当金が10円なら、配当利回りは10÷1,000=0.01。つまり1%です。
そして株価が下落すると、配当利回りは上昇します。ここ重要です。
成長株は株価が右肩上がりになっていく傾向があり、株価があまり落ちてきません。その場合、配当利回りが低くなってしまいます。つまり配当が少ないです。
それに対して、老舗株は株価が上下に揺れながら、安定的に動きをします。つまり下がった時には株を購入して株数を増やし、さらに株価が下がれば配当利回りも高くなります。
株も生ものなので、必ずこのような決まった動きをするわけではないですが、傾向はあります。なので、老舗株を購入して株数を増やして、配当を再投資し続けて、定期的に収益が生まれるように目指しています。
結論としては、私は昔ながらのの安定株を購入していくことが安定的な収益基盤を作るための1つの手法だと思います。
個人によって考え方や、価値観も違うため、もしこの考えに少しでも賛同できたなら参考にしてみてください。
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