
安定した配当を受け取りたい。長期的に安心できる銘柄を知りたい。
そんな投資家の方に人気なのが連続増配銘柄です。
- 日本株で注目の連続増配銘柄ランキング
- 各銘柄の特徴と注目ポイント
- 連続増配株を選ぶ際のチェックポイント
この記事を読むことで、長期的に配当を伸ばしながら資産を増やす戦略が分かります。
目次
連続増配銘柄とは?

「毎年欠かさず配当金を増やし続けている企業」のことです。
たとえば「10年連続で増配している企業」は、景気の波や不況期でも利益を確保し、株主に還元し続けているという証拠です。
つまり連続増配株は、
といった特徴を持つ“優良企業”が多いのです。
【2025年版】日本株・連続増配銘柄ランキングTOP5
以下は、2025年時点で注目されている連続増配年数が長い日本株ランキングです。
(※データは2025年10月時点の公開情報を基に作成)
順位 | 銘柄名 | 証券コード | 連続増配年数 | 配当利回り(目安) |
---|---|---|---|---|
1位 | 花王 | 4452 | 35年 | 約2.5% |
2位 | SPK | 7466 | 27年 | 約3.0% |
3位 | 三菱HCキャピタル | 8593 | 26年 | 約3.7% |
4位 | リコーリース | 8566 | 25年 | 約3.2% |
5位 | 積水樹脂 | 4212 | 17年 | 約3.9% |
各銘柄の特徴と分析
1位:花王(4452)
日用品メーカーの代表格であり、35年連続増配という日本トップクラスの実績。
洗剤や化粧品など景気に左右されにくい商品を扱っており、安定的な利益を生み出せる体制が整っています。
ただし、近年は競争激化による利益率の低下が課題。とはいえ「日本の連続増配の象徴的存在」といえます。
2位:SPK(7466)
自動車部品の専門商社で、27年連続増配を継続。
景気変動の影響を受けにくく、業績も安定。営業利益率も高水準で、堅実な経営が特徴です。
成長スピードは緩やかですが、「配当を着実に増やす」姿勢が投資家に支持されています。
3位:三菱HCキャピタル(8593)
リース・金融事業を手掛け、26期連続増配中。
金利上昇環境でも安定したキャッシュフローを確保し、株主還元を拡大しています。
配当利回りも約3.7%と高く、インカム投資家に人気の銘柄です。
4位:リコーリース(8566)
中堅リース会社ながら、25期連続増配の実績。
財務体質が強く、堅実経営で知られています。
株価の値動きも比較的穏やかで、長期保有に向く銘柄です。
5位:積水樹脂(4212)
樹脂製品メーカーで、17期連続増配を継続中。
利益率の安定性が高く、自己資本比率も70%超と優秀。
株主還元を重視する姿勢が明確で、安定配当+財務健全性の両立が評価されています。
連続増配株を選ぶ際のポイント
連続増配銘柄を選ぶときは、単に年数や利回りだけで判断しないことが重要です。
以下の3つをチェックしておくと、より納得のいく投資判断ができます。
① 財務の健全性を確認する

以下の3つのっ指標ををチェックしましょう!
増配を続けられるかどうかは「利益」ではなく「資金の余裕」に左右されます。
② 業績の安定度を見る
売上・営業利益が安定して右肩上がりかを確認。
業績の波が大きい企業は、一時的な増配で終わる可能性があります。
③ 配当性向(利益のうち配当に回している割合)
配当性向が70%を超えると、増配余力が小さくなります。
理想は30〜50%の範囲。将来も増配できる“余白”があるかがカギです。
連続増配株を選ぶときのチェックリスト(初心者向け)
連続増配銘柄を選ぶときは、「配当が増えている」という事実だけでなく、“これからも続けられそうか”を見ることが大切です。
以下の8つのポイントを意識すると、長く安心して持てる銘柄を見つけやすくなります。
① 何年連続で増配しているか
「10年以上増配している企業」は、長期的に安定して利益を出している証拠です。
連続年数が長いほど信頼性が高くなります。
💡目安:10年以上の連続増配があると安心感あり。
② 最近も増配ペースが続いているか
直近3〜5年の配当の動きをチェック。
「ずっと上がり続けているか」それとも「最近止まっているか」を見るだけでも判断できます。
💡ポイント:ここ数年も増配が続いていれば、将来への期待が持てます。
③ 配当利回り(=株価に対してどれくらい配当があるか)
高すぎる利回り(例:5%以上)は一見お得ですが、株価が下がっているだけの場合もあります。
バランスが取れている「3〜4%」程度が理想です。
💡注意:利回り“だけ”で選ばないようにしましょう。
④ 財務の安定性(会社にお金の余裕があるか)
借金が多い会社より、自己資本比率(ざっくり言うと、自分のお金の割合)が高い会社のほうが安心。
お金の余裕がある会社ほど、景気が悪くなっても配当を守りやすいです。
💡ポイント:自己資本比率が50%以上あると安定企業が多いです。
⑤ 業績が安定しているか
売上や利益が毎年大きく変動していないかをチェック。
たとえば、景気に左右されやすい業種(自動車・鉄鋼など)は注意が必要です。
💡コツ:右肩上がりでなくても「安定している」ことが大切。
⑥ 配当性向(利益のうち何%を配当に回しているか)
利益のほとんどを配当に使ってしまうと、次の年に増やせなくなります。
理想は30〜50%くらいです。
💡例:配当性向80%以上だと、増配が止まるリスクが高まります。
⑦ 業種リスク(その業界は景気に強いか?)
たとえば、食品・通信・インフラなどの「生活に欠かせない業種」は、景気が悪くても安定。
逆に、自動車・建設などは景気に影響を受けやすいです。
💡安定性を重視するなら、生活必需品・通信・リースなどが狙い目です。
⑧ 将来も増配できそうか(余力のチェック)
「まだまだ利益を伸ばせそうか」「新しい事業を育てているか」も大事です。
増配を続けるには、今後も稼げる力が必要です。
💡決算資料の「中期経営計画」や「配当方針」をチェックすると見えてきます。
まとめ:この8項目をチェックすれば失敗しにくい
初心者の方は、まず以下の3点を重点的に見ましょう👇
この3つを満たしている企業は、長期で安心して保有できる連続増配株の可能性が高いです。
まとめ:安定して資産を増やすなら「連続増配株」を味方に
連続増配株は、「地味だけど堅実に資産を増やしたい」人にぴったりの投資対象です。
長期的に増配を続ける企業は、経営の安定性・株主への信頼・キャッシュフローの強さを兼ね備えています。
これから投資を始める方は、
- まずは連続増配年数10年以上の銘柄をチェック
- 財務・業績・配当性向を確認
- 配当利回り3%前後を目安に検討
といったステップで選ぶのがおすすめです。
連続増配株をうまくポートフォリオに組み込めば、不況にも強い安定資産を作ることができます。
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