
日本株で連続増配している企業をランキングで知りたい

連続増配年数が長い企業の中で、今から投資候補にするならどの銘柄がいい?
配当金を目的に日本株へ投資するなら、現在の配当利回りだけでなく、長期間にわたって配当を増やしてきた実績も確認しておきたいポイントです。
ただし、連続増配株を選ぶ際に注意したいのが、

「連続増配年数が長い=今から投資する魅力も高い」とは限らない!
ということです。
長期間増配していても、利益が伸びていなかったり、配当性向が上昇していたりすれば、今後の増配余力が小さくなっている可能性があります。
そこで本記事では、まず日本株の連続増配年数ランキングTOP20を確認したうえで、元証券マンの私が、
- 増配実績
- 成長性
- 増配余力
- 財務健全性
- 配当水準
- 株価水準
という6つの視点から、投資候補として注目したい5銘柄を比較します。
単純に「何年増配しているか」だけでなく、

これからも増配を続けられそうか?現在の株価でも投資候補として魅力があるか?
まで考えたい方は、ぜひ参考にしてください。
【結論】日本株の連続増配ランキングTOP20

まずは、検索ユーザーが最も知りたい「どの日本株が長期間増配しているのか」から確認しましょう。
2026年8月3日時点の上場後実績ベースでは、花王が36年でトップです。SPKが28年、三菱HCキャピタルが27年で続きます。
※予想配当利回り・100株購入目安は2026年8月3日終値基準の参考値です。株価の変動によって現在の数値とは異なります。決算期変更がある銘柄では、厳密には「年数」ではなく「期数」となる場合があります。

ここで注目したいのは、連続増配年数と現在の配当利回りが比例するわけではないことです。
36年連続増配の花王でも、8月3日時点の予想配当利回りは2.43%でした。一方、21年連続増配のみずほリースは3.89%です。
つまり、
そこで次は、過去の実績だけでなく、最新業績・増配余力・現在の配当水準まで含めて比較します。
元証券マンが選ぶ連続増配株おすすめランキング5選
今回の独自ランキングでは、単純な連続増配年数順にはしていません。
以下の6項目で比較します。
評価は、
○=評価
△=注意点あり
の3段階を基本としています。

なお、最終順位は◎・○・△を機械的に点数換算したものではなく、筆者による定性的な総合評価です。
長期的に配当収入を増やすことを想定し、今回は特に「増配余力」と「現在の配当水準」を重視し、そのうえで増配実績・成長性・財務・株価水準を加味しています。
2026年8月17日の終値を基準に比較すると、次のとおりです。
※最終順位は◎・○・△の個数だけで決めず、「増配余力」と「現在の配当水準」を特に重視した総合評価です。
※予想配当※利回り=各社の会社予想年間配当÷2026年8月17日終値。会社予想は今後変更される可能性があります。
1位|みずほリース
1位はみずほリース(8425)です。

連続増配実績は21年で、花王やSPK、三菱HCキャピタルより短いものの、現在の配当水準と増配余力のバランスを最も高く評価しました。
2026年3月期の年間配当は51円、2027年3月期は52円を予想しています。予想配当性向は30.4%です。8月17日終値1,352円に対する予想配当利回りは約3.85%となります。
最新の2027年3月期第1四半期では、営業利益が前年同期比39%増の162億円、経常利益も増加しました。
ただし、親会社株主純利益233億円には、みずほキャピタルに係る負ののれん96億円という一時要因が含まれています。
そのため本記事では、
また、リース会社は資金調達を活用して事業を行うため、製造業などと同じ感覚で負債額や自己資本比率だけを比較するのは適切ではありません。
金利上昇による資金調達コストや営業資産の採算性なども確認する必要があります。

以上から、
- 配当利回り約3.85%
- 配当性向30%程度
- 足元の営業利益の伸び
を総合的に評価し、今回は1位としました。
2位|SPK
2位はSPK(7466)です。
SPKは自動車補修部品などを扱う専門商社で、上場後実績ベースでは28年連続増配となっています。2027年3月期は年間41円を予想しており、実現すれば29期連続増配となります。
2027年3月期第1四半期は、売上高195億55百万円で前年同期比9.0%増、営業利益10億49百万円で31.5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益7億5百万円で22.9%増と、増収増益でスタートしました。

財務面も評価しています!
第1四半期末の自己資本比率は62.9%で、2026年3月期末の61.0%から上昇しました。また、短期借入金・長期借入金も前期末から減少しています。

そのため、今回の「財務健全性」は◎としました。
予想配当性向も30%程度で、すでに利益の大部分を配当に回している状態ではありません。利益成長が続けば、今後の増配余地も残っていると考えやすい点を評価しています。
なお、SPKは2026年4月1日に1株を2株とする株式分割を実施しています。
2026年3月期の年間配当73円を分割後基準へ換算すると36.5円相当です。2027年3月期予想41円は、分割調整後では実質4.5円の増配となります。
8月17日終値1,409円を基準にすると、予想配当利回りは約2.91%です。
現在の配当利回りだけなら、みずほリースや三菱HCキャピタルのほうが高いものの、

- 28年の長期増配実績+
- 低めの配当性向+
- 足元の増益+
- 自己資本比率62.9%
を評価し、2位としました。
3位|三菱HCキャピタル
3位は三菱HCキャピタル(8593)です。
2026年3月期の年間配当は46円、2027年3月期は51円を予想しており、予想配当性向は45.8%です。
上場後実績ベースでは27年連続増配で、会社予想どおりならさらに増配記録を伸ばすことになります。
8月17日終値1,385.5円から計算すると、予想配当利回りは約3.68%です。

長期増配実績と3%台後半の配当利回りを両立していることは、大きな魅力です。
一方、2027年3月期第1四半期は前年同期比で純利益が大きく減少しています。
前年同期には子会社の決算期変更など比較上の特殊要因が含まれているため、表面的な減益率だけで判断する必要はありませんが、足元の利益成長を積極的に高く評価する局面でもないと考えています。

そのため今回は、
- 増配実績と配当水準は高評価
- 成長性は慎重に評価
として「成長性△」としました。
4位|KDDI
4位はKDDI(9433)です。
2026年3月期の年間配当は80円で24期連続増配となりました。2027年3月期は年間84円への増配を予定しています。
8月17日終値2,833.5円を基準にすると、予想配当利回りは約2.96%です。

KDDIを評価した大きな理由は、足元でも利益成長を確認できることです。
2027年3月期第1四半期は、売上高が前年同期比5.1%増、調整後営業利益が21.1%増、親会社の所有者に帰属する調整後四半期利益も増加しました。
そのため「成長性◎」としています。
一方、KDDIは通信だけでなく金融など複数の事業を展開しているため、SPKなどの一般事業会社と自己資本比率だけで単純比較するのは適切ではありません。
今回は事業基盤を評価しつつ、財務評価は○としました。
現在の配当利回りは上位3銘柄より低いため、

現在の配当収入だけを最優先する銘柄ではないものの、長期増配と利益成長の両方を重視するなら確認したい銘柄という評価です。
5位|ユー・エス・エス
5位はユー・エス・エス(4732)です。
中古車オークション事業を主力とし、上場後実績ベースでは26年連続増配となっています。
2026年8月4日の決算発表では、2027年3月期の年間配当予想を55円から56.4円へ上方修正しました。会社は27期連続増配を目指しています。
8月17日終値1,996円を基準にすると、予想配当利回りは約2.83%です。

最新決算では通期業績予想も上方修正されており、足元の業績を評価して「成長性◎」としました。
また、同社は連結配当性向60%以上、総還元性向100%以上という積極的な株主還元方針を掲げています。

これは株主にとって魅力ですが、「配当性向をさらに引き上げれば簡単に増配できる」とは考えていません。
今後も増配を継続するには、利益そのものの成長がより重要になります。
また「株価水準△」については、異業種とのPER・PBRを単純比較した結果ではありません。

USS自身の利益成長や株主還元、現在の株価を踏まえ、今後の成長期待が一定程度株価へ織り込まれている可能性も考慮し、購入価格には慎重になりたいという意味で△としています。
元証券マンが連続増配株を評価する6つの基準
ここまで5銘柄を比較してきましたが、私が連続増配株を見るときは、単純な増配年数だけでは判断しません。
増配実績|長期間安定して配当を増やしてきたか
最初に確認するのは連続増配実績です。
10年、20年と増配してきた企業には、長期間にわたって1株あたり配当を増やしてきた実績があります。
ただし、過去の増配実績は将来を保証しません。

そのため私は、連続増配年数を投資候補を探す入口として使います。
成長性|利益やEPSが中長期的に伸びているか
配当の原資になるのは企業の利益です。
理想的なのは、
→ 配当に回せる余力が増える
→ 無理なく増配できる
という流れです。
逆に、利益が横ばいのまま配当だけを増やせば、配当性向は上昇します。
そのため、配当額だけでなく利益やEPSも一緒に確認することが重要です。
増配余力|今後も無理なく配当を増やせそうか
増配余力を見る代表的な指標が配当性向です。
ただし、

配当性向30%なら安全、60%なら危険ってことですね!
と一律に判断することはできません。
利益の安定性、キャッシュフロー、業種、企業の株主還元方針まで含めて確認します。
財務健全性|業績悪化にも耐えられるか
長期間増配を続けるには、好調なときだけでなく、業績悪化時にも耐えられる財務基盤が重要です。

ただし、財務構造は業種によって違います。
たとえばSPKのような一般事業会社では自己資本比率や借入金の推移も判断材料になりますが、リース会社や金融事業を持つ企業では、同じ数字を単純に横並び比較するのは適切ではありません。
同じ評価項目でも、業種に合わせて見る指標を変えることが重要です。
配当水準|現在の配当利回りに魅力があるか
長期増配企業でも、株価が上昇すれば現在の配当利回りは低下します。
反対に、極端に高い配当利回りにも注意が必要です。
業績悪化によって株価が大きく下落した結果、利回りだけが高くなっている可能性もあるからです。

私は、高ければ良いのではなく、業績や増配余力とのバランスを重視しています。
株価水準|良い会社でも割高になっていないか
どれだけ優良な企業でも、株価が企業の成長期待を大きく先取りしていれば、現在の投資魅力度は変わります。
PERやPBRだけで機械的に判断するのではなく、
- 自社の過去水準
- 業種特性
- 利益成長
- 業績見通し
- 配当利回り
などを組み合わせて確認します。

「良い会社を見つけること」と「今の価格で買いたいか」は別というのが、私が銘柄を見るうえで大切にしている考え方です。
連続増配年数だけで銘柄を選ばないほうがいい3つの理由
連続増配ランキングは便利ですが、年数だけを見て投資すると重要な情報を見落とす可能性があります。
利益が伸びず配当性向だけ上がっている増配には注意
利益がほとんど増えていない状態で配当だけを増やし続ければ、配当性向は上昇します。
配当性向を引き上げるだけの増配には限界があります。

そのため、配当額の推移と利益・EPSの推移を一緒に確認しましょう。
高い配当利回りでも増配余力が小さい場合がある
配当利回り4%や5%は魅力的に見えます。
しかし、
- 業績悪化
- 株価急落
- 高すぎる配当性向
などによって高利回りになっている場合があります。

現在の利回りだけでなく、その配当を今後も利益で支えられるかを確認することが重要です。
優良企業でも株価が割高なら慎重に判断する
優良企業だからといって、いつ買っても同じ投資成果になるわけではありません。
株価が大きく上昇すれば、配当利回りも低下します。

そのため、「この企業を保有したいか」と「現在の価格で購入したいか」を分けて考える必要があります。
連続増配株に投資するメリット
将来の配当成長を期待できる
購入時の配当利回りが3%でも、その後企業が利益を伸ばしながら増配を続ければ、購入価格に対して受け取る配当額は増えていきます。
もちろん将来の増配は保証されません。
それでも、現在の配当額だけでなく将来の配当成長へ目を向けられることは、連続増配株の魅力です。
継続的に株主還元してきた企業を探しやすい
20年以上連続増配している企業なら、その間に1株あたり配当を継続して増やしてきた実績があります。
連続増配だけで優良企業とは判断できませんが、長期的な株主還元実績を見るためのスクリーニング条件として活用できます。
現在の配当利回りだけではない投資判断ができる
配当株を探していると、「今、何%もらえるのか」だけに目が向きやすくなります。
しかし長期投資では、
の両方を見ることが重要です。
連続増配株へ投資する前に知っておきたい注意点
連続増配が今後も続く保証はない
過去20年、30年と増配していても、翌年の増配が保証されるわけではありません。
業績悪化や株主還元方針の変更などによって、配当据え置きや減配へ転じる可能性があります。
連続増配株でも株価は下落する
増配を続けていても、株価は業績・景気・金利・為替・市場全体の動きなどによって変動します。

配当の安定性と株価の安定性は別です。
増配年数が長くても配当利回りが低い場合がある
36年連続増配の花王でも、2026年8月3日時点の予想配当利回りは2.43%でした。
一方、21年連続増配のみずほリースは3.89%でした。

連続増配年数と現在の配当利回りは別の指標として確認しましょう。
1銘柄への集中投資にはリスクがある
長期間増配してきた企業でも、
- 業績悪化
- 増配停止
- 減配
- 株価下落
などの可能性があります。
ランキング順位だけを理由に1銘柄へ資金を集中させると、その企業固有のリスクを強く受けます。
高配当株と連続増配株はどちらを選ぶ?
高配当株と連続増配株は、どちらか一方が必ず優れているわけではありません。
現在の配当収入をより重視するなら、高配当株が候補になりやすいでしょう。
一方、将来的な配当成長をより重視するなら、連続増配株も候補になります。

私はこの2つを完全に分けるのではなく、現在の利回りにも一定の魅力があり、今後の増配余力も残っている企業を探すことを重視しています。
連続増配株はNISAの成長投資枠でも買える?
NISAの成長投資枠では上場株式へ投資できるため、制度上の対象となる国内上場株式であれば購入できます。

ただし、日本株の配当金をNISA口座で非課税にする場合には、配当金の受取方法に注意してください。
NISA口座で保有する上場株式の配当金を非課税で受け取るには、証券会社の口座で受け取る「株式数比例配分方式」を選択する必要があります。
配当金領収証方式や指定した銀行口座で受け取る方式では、NISA口座で購入した上場株式の配当でも非課税とはならず、20.315%の税率で源泉徴収されます。
なお、NISAを利用しても、株価下落や減配など個別株そのもののリスクがなくなるわけではありません。
「連続増配株へ投資したいけれど、どの証券会社を使えばいいか分からない」という方は、以下の記事を参考にしてください。
すでに楽天証券とSBI証券まで候補を絞っている方は、以下の記事から両社の違いを確認できます。
連続増配株に関するよくある質問

Q1.日本株で連続増配年数が最も長い銘柄は?

本記事で採用している上場後実績ベースの2026年8月3日時点ランキングでは、花王が36年で1位です。
続いてSPKが28年、三菱HCキャピタルが27年となっています。
なお、上場前の配当を含めるかなど、集計方法によって企業公式サイトなどと年数表記が異なる場合があります。

Q2.何年増配すれば「連続増配株」と呼ばれる?

「○年以上なら連続増配株」という法律上の統一された年数基準があるわけではありません。
一つの参考として、日本経済新聞社の「日経連続増配株指数」は、原則として10年以上連続増配する企業70銘柄を対象としています。
重要なのは名称そのものより、何年間増配を続け、その配当を利益が支えられているかを確認することです。

Q3.連続増配と累進配当の違いは?

連続増配は、基本的に前年より配当を増やし続けることです。
一方、累進配当は、減配せず、配当維持または増配を続ける考え方です。
たとえば、「100円 → 110円 → 120円」なら連続増配です。
一方、「100円 → 100円 → 110円」なら減配はしていませんが、毎年増配しているわけではありません。

Q4.今期の増配予想も連続増配年数に含まれる?

集計方法によって異なります。
本記事のTOP20では、確定した上場後の配当実績を基本として連続増配年数を表示しています。
一方、「会社予想どおりなら29期連続増配」などの将来情報は、個別銘柄分析で実績と分けて説明しています。

Q5.連続増配が止まったら、すぐに投資対象から外すべき?

増配停止という結果だけで、機械的に判断する必要はないと考えています。
確認したいのは、
- 増配が止まった理由
- 売上・利益はどうなっているか
- 配当性向は高すぎないか
- キャッシュフローは悪化していないか
- 今後の株主還元方針はどうなっているか
です。
一時的な配当据え置きと、本業悪化による減配では意味が大きく異なります。
まとめ|連続増配年数だけでなく増配余力まで比較しよう
日本株には、花王、SPK、三菱HCキャピタルなど、20年以上にわたって増配を続けてきた企業が複数あります。
しかし、本記事で最も伝えたいのは、

「連続増配年数1位=今から投資するなら1位ではない」ということです。
連続増配株を比較するときは、
+利益・EPSの成長
+配当性向
+キャッシュ創出力
+財務健全性
+現在の配当利回り
+株価水準
まで確認すると、連続増配年数だけでは見えてこない違いがあります。
今回、元証券マンとして6項目を比較した結果、投資候補として注目したのは、
2位:SPK
3位:三菱HCキャピタル
4位:KDDI
5位:ユー・エス・エス
です。
- みずほリース → 配当水準と増配余力
- SPK → 長期増配実績・足元の利益成長・財務基盤
- 三菱HCキャピタル → 長期増配と現在の配当水準
- KDDI → 利益成長と増配実績
- USS → 増配実績と株主還元姿勢
を主に評価しました。

ただし、これは「今すぐこの順番で買うべき」というランキングではありません!
株価は日々変動し、決算や配当予想によって評価も変わります。
大切なのは、
気になる連続増配株が見つかったら、購入前に最新の決算、配当予想、株主還元方針、株価をもう一度確認しましょう。
そして、まだ証券会社を決めていない方は、以下の記事から自分に合った証券会社を比較できます。
すでに楽天証券とSBI証券まで候補を絞っている方は、以下の記事を参考にしてください。














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