iSPEED(アイスピード)は、楽天証券が提供する無料の投資管理アプリ。
スマホから株式や先物、為替、商品先物など、幅広いマーケット情報をリアルタイムでチェックできます。
しかし初心者だと、
・指標の意味が分からない…
・どこを見ればいいの?
と迷ってしまいがち。
この記事では、収益化に効く投資判断に直結する4つの重要指標について、
- 指標が示す意味
- iSPEEDでの見方
- 投資判断にどう使うか
をわかりやすく解説します!
目次
そもそもiSPEEDとは?
iSPEED(アイスピード)は、楽天証券が提供している無料の株式・投資管理アプリです。
スマホ1つで、株価や為替、先物、商品市況などのリアルタイム情報をチェックでき、注文もスムーズに行えます。
特に初心者にとって魅力的なのは、
という点です。
さらに楽天証券の口座と連携すれば、
- 株や投資信託の売買
- 外国株の取引
- FXや先物取引
まで、すべてスマホだけで完結できます。
筆者が気に入っている2つの特徴
私が特に気に入っている特徴としては、以下の2つです。
・お気に入りの銘柄を登録して、自分好みの銘柄リストにカスタマイズできる!
・個別銘柄ごとのニュースや配当、株主優待情報なども詳細に確認できる!
特に他の株取引アプリよりも多彩な機能を搭載しているので、投資初心者にとってもとても心強い
アプリだと思います!
しかし、機能が多彩である反面、こんな悩みも多く挙げられます。

どの機能を使えばいいか分からないし、そもそも分からない用語が多すぎる...
こんな悩みを持つ初心者にとって、最大の弊害が出てきます。
そんな人のために!
・アプリ内の投資専門用語の解説
・簡単な使用方法
・実践的な使用方法
この3つに分けてご説明していきたいと思います。
日経225(日経平均株価)とは

まずは投資において最重要な「日経平均株価」を理解しよう!
日経225とは、東京証券取引所プライム市場に上場している225社の株価をもとに算出された、日本を代表する株価指数です。
たとえば、
- トヨタ
- ソニーグループ
- NTT
このような日本を代表する大企業が選ばれていて、「日本株全体の元気度を測るバロメーター」のような役割を果たしています。
株価が上がれば「景気が良くなっている」と判断されることが多く、下がれば「景気が悪化している」と見られる傾向があります。
そのためニュースや経済番組でも、必ずと言っていいほど日経平均株価が紹介されます。
💡iSPEEDでの見方
- アプリ下部メニューの「マーケット」→「株式」→「日経平均」から確認可能
- リアルタイムでチャートや過去の値動きが見られる
- 上昇・下落の理由をニュースタブで併せてチェックできる
補足:プライム市場って何?
東京証券取引所に上場している会社は「約4,065社」あります。
これだけの数を一緒くたにしてしまうと、区別がつかなくなってしまいますよね。
そのため、東京証券取引では、以下の3つのグループに分けています。
プライム市場は、2022年4月に始まった東京証券取引所の上場区分のひとつで、国内外の投資家に安定した投資先を提供する日本の最上位市場です。
簡単に言うと、「日本企業のトップリーグ」にあたる市場で、日経225の構成銘柄もこのプライム市場から選ばれています。
2022年4月以前は、以下5つの区分に分かれていました。
日経平均株価を見ることで分かること
日経平均株価は、日本の株式市場の「体温計」のような存在です。
日経平均株価の計算式は以下の通りです。
日経平均株価=225銘柄の株価の合計÷225=日経平均株価

平均体温(日本全体の平均株価)が分かるというわけですね!
この数字を見ることで、次のようなことが分かります。
- 日本経済の今の元気度
- 株価が上がっていれば「企業の業績が良い」「景気が回復している」といった明るいサイン。
- 株価が下がっていれば「景気が悪くなっている」「海外の影響で不安が広がっている」可能性があります。
- 株を買う・売るタイミングの参考
- 過去と比べて大きく下がっていれば「今は安いかも?」と判断できることも。
- 逆に大きく上がっていれば「そろそろ利益確定の時期かも」と考える材料になります。
- 世界とのつながり
- アメリカの株価(NYダウ)や為替(ドル円)と連動することが多く、海外ニュースから日本株の動きも予測できます。
日経225先物

先物取引の内容について知っておきましょう!
先物取引とは?
先物取引とは、
・あらかじめ決められた商品を
・決められた期日に
・決められた価格で取引をすること

なんのこっちゃ?
文章だけ見ても疑問に感じる方が多いと思います。私もそうでした...
イメージとしては、
という特徴があります。
要するに先物取引とは、株価が将来上がるか下がるかを予想して取引するということです。

それって普通の株取引となにが違うの?
普通の株式取引についても、「株価が上がるか下がるか予想して売買するので同じじゃないか!」と思いますよね?
しかし、先物取引の特徴の1つである「決められた期日に」というキーワードが重要です。
先物取引では、「1か月後のこの日に購入する!」という約束をして、その日に必ず購入しなければなりません。

1か月後に100株を1,000円で買います!

約束したから期日までにはちゃんと買ってね~
このようなやり取りが、システム上で成立しています。
つまり普通の株式取引と違い、先物取引には「取引期限」があります。
そして取引できる最終日のことを、SQ(エスキュー)と言います。
💡iSPEEDでの見方
- アプリ下部メニューの「マーケット」→「先物」から確認可能
- 「日経225先物」と表示される価格が、将来の日経平均の予想値に近い
- 夜間(ナイトセッション)も取引が行われるため、海外市場の影響をチェックしやすい
日経225先物の種類(ラージとミニ)
日経225先物にはラージとミニの2種類があります。
- ラージ:1枚あたりの取引金額が大きく、主に機関投資家や資金力のあるトレーダー向け。
- ミニ:ラージの10分の1の取引単位で、個人投資家や初心者も始めやすい。
例:日経平均が30,000円のときの想定取引金額
- ラージ:30,000円 × 1,000倍 = 3,000万円相当
- ミニ:30,000円 × 100倍 = 300万円相当
ミニなら必要な資金やリスクも小さく抑えられるので、まずはミニから始める人が多いです。
証拠金取引制度について
上記のラージの取引単位を見ると、以下のような疑問が湧いてきます。

先物取引ってお金持ちしかできないの?
ここで、証拠金取引制度が登場します。
日経225先物は証拠金取引と呼ばれる仕組みで行われています。
これは、取引に必要な金額全額を用意するのではなく、必要な証拠金(担保)だけを預けて取引できる制度です。
例えば、必要証拠金が150,000円であれば、300万円分のミニ先物取引が可能です。
ただし、少ない資金で大きな取引ができる分、利益も損失も大きくなりやすいので注意が必要です。
日経225先物を見ることで分かること
日経225先物は、投資家たちが「これから日本株が上がるか下がるか」をどう予想しているかを知るヒントになります。

「日経225」より先に動くのが「日経225先物」というイメージを持っておきましょう!
- 翌日の株価の動きを予測できる
- 先物価格が日経平均より高ければ「明日は上がるかも?」
- 低ければ「下がるかも?」というサイン
- 海外市場の影響を先取りできる
- アメリカ市場の動きが夜間の先物価格にすぐ反映される
- 朝のニュース前に市場の雰囲気を知れる
- 短期売買のチャンスをつかめる
- 値動きが大きく、デイトレや短期取引の判断材料になる
為替(ドル円・ユーロ円)
為替(かわせ)とは、国と国の通貨を交換する比率のことです。
その中でも日本円と外国通貨の取引は、株式投資や資産運用に大きく影響します。
iSPEEDでは、主要な通貨ペアのレートをリアルタイムで確認できます。
USD/JPY(米ドル円)
USDはUSのD、つまりアメリカ(United States)のドル(Dollar)を指します。
そして、JPYは日本(JaPan)の円(Yen)のことです。
USD/JPYは、1米ドルが何円で取引されているかを示す為替レートです。
- ドル円=150円 → 1ドルを買うのに150円必要
- ドル円=140円 → 1ドルを買うのに140円必要
ドル円は日本株や日経平均株価に影響します。
- 円高(ドル安):輸入企業や海外資産への影響がある
- 円安(ドル高):輸出企業(トヨタ・ソニーなど)が利益を出しやすく、株価が上がりやすい
💡iSPEEDでの見方
- アプリ下部メニューの「為替」から確認可能
- 米ドル円だけでなく、ユーロ円、豪ドル円など主要通貨ペアもチェックできる
- チャート表示で短期・長期の値動きを比較可能
EUR/JPY(ユーロ円)
そしてEUR/JPYのEURはヨーロッパ(EURO)を意味しています。
つまり、「ユーロ/円」のことですね。
EUR/JPYは、1ユーロが何円で取引されているかを示すレートです。
- ユーロ円=160円 → 1ユーロを買うのに160円必要
- ユーロ円=150円 → 1ユーロを買うのに150円必要
ユーロ円も、日本企業の輸入コストや外貨建て資産に影響します。
- 円安:輸入品や海外旅行費が高くなる傾向
- 円高:輸入コストが下がり、企業の利益改善につながる場合がある
為替を見ることで分かること
為替をチェックすると、次の投資判断に役立ちます。
- 日本株の影響を予測できる
- 円安なら輸出企業が有利、円高なら内需・輸入企業が有利
- 海外市場の動きを先取りできる
- 米国や欧州の金利や経済指標で大きく動く
- 資産分散や投資戦略の参考になる
- 外貨預金、海外ETF、FXなどの判断材料として使える
NYダウ(ダウ平均株価)
NYダウ(ニューヨーク・ダウ平均株価)は、アメリカを代表する30社の株価をもとに算出された株価指数です。
トヨタやソニーのような日本企業に対して、アメリカ企業の「元気度」を知るバロメーターと考えるとイメージしやすいです。
- 例:アップル、マイクロソフト、コカ・コーラなどの大手企業が対象
- 米国株式市場の状況を反映し、世界経済の流れにも大きな影響があります。

米国の株価も日本の株価に大きく影響を与えます。
実は…日本の株取引を行っている6割以上は、外国人(主にアメリカ)です。
💡iSPEEDでの見方
- アプリ下部メニューの「海外株・指数」→「NYダウ」で確認可能
- チャート表示で短期・長期の値動きをチェックできる
- 上昇・下落の理由をニュースタブで確認できる
NYダウを見ることで分かること
NYダウをチェックすると、日本株投資や世界経済の状況を理解する手がかりになります。
- 世界経済の動向をつかめる
- NYダウが上昇傾向なら、アメリカの企業業績が好調で、世界的に景気が良い可能性
- 下落傾向なら、米国景気の減速や市場不安が考えられる
- 日本株への影響を予測できる
- アメリカ株式市場は日本市場に影響を与えやすく、NYダウの動きは日経平均の先行指標になることがある
- 投資タイミングや戦略の参考になる
- 短期派は日々の値動きをチェック
- 長期派は数カ月~数年のトレンドを把握
WTI原油先物

原油の先物ってどういこと?
「先物」については、先ほど解説した先物取引を指します。

先物取引とは、「あるモノを将来決まった価格で取引すること」でしたよね!
WTI原油先物とは、アメリカ・ウエスト・テキサス産の原油を将来の価格で売買する契約のことです。
株や為替と同じく、先物取引の一種で、現物の原油を持たなくても取引が可能です。
- WTI(West Texas Intermediate)は、世界的に価格の基準として使われる原油の種類
- 原油の価格は、石油会社だけでなく、ガソリンや電気料金、輸送コストにも影響
WTIとは、「West Texas Intermediate」という米国の代表的な原油の先物商品を指します。
💡iSPEEDでの見方
- アプリ下部メニューの「商品・先物」からWTI原油先物を確認可能
- チャートで短期・長期の値動きをチェックできる
- ニュースタブで原油価格の変動要因(需給や国際情勢など)も把握できる
株価と石油は大きく関係している
ここで疑問なのが...

「株価」と「石油」ってどんな関係があるの?
石油をイメージすると、自動車のガソリンなどが代表例として挙げられますね。
また、石油元売り会社をイメージすると、エネオスやコスモなどが浮かんできますね。
皆さんもガソリンを給油するときに、これらの会社のガソリンスタンドを利用したことがあるのではないでしょうか?
こういった会社では、原油やガソリンの在庫を大量にストックしているため、原油価格の上昇により多くの利益を得ることができます。
他にも原油価格の影響を受けやすい業種はというと、「商社」です。
特に大手総合商社といえば、
- 三井物産
- 丸紅
- 伊藤忠商事
- 住友商事
これらの大手総合商社の株価は、原油価格の影響を大きく受けます。
また、上記の大手総合商社は全て、日経平均株価に採用されています。

なぜ大手商社は、原油価格の影響を大きく受けるの?
このような大手総合商社は、資源やエネルギーに対しての「上流権益」を持っているからです。
・原油の探鉱・開発・生産の上流段階に、商社が投資を行っている。
・その投資の見返りとして、利益の一部を受け取れる権利を指す。
そのため、原油価格が上昇した場合は総合商社も上流権益として、その恩恵を受けることができます。
例えば、以下のように試算される商社もあります。
- 1バレル(原油の単位)当たりの原油価格が、1ドル上昇する
- 年間の増益は、28億円に値する
このため、日経平均株価に含まれる総合商社の株価は、石油と大きく関係があると言えるのです。
つまり、
- 石油価格が大きく下落した場合
- 日経平均株価にも大きく影響が出る
なので、こちらのWTI原油先物も、株価に関係する重要な指標の1つとなります。
WTI原油先物を見ることで分かること
WTI原油先物をチェックすると、投資や経済の動きを把握するヒントになります。
- 世界のエネルギー市場の状況が分かる
- 原油価格が上がれば、エネルギー関連企業の株価が影響を受けやすい
- 下がれば、輸入国やエネルギーコストの低下につながる
- 日本企業への影響を予測できる
- 原油輸入量が多い日本では、原油価格が高騰するとコスト増につながる
- 石油関連株や物流・運輸業なども影響を受けやすい
- 投資タイミングやリスク管理の参考になる
- 短期派は値動きの大きさを利用
- 長期派は価格トレンドを把握して資産分散に活用
Gold先物(NY金先物)
Gold先物(NY金先物)とは、将来の金価格をあらかじめ決めて売買する取引のことです。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引され、世界の金価格の基準となっています。
- 金は「安全資産」と呼ばれ、株式や通貨が不安定なときに買われやすい
- 実物の金を保管しなくても、先物取引で価格変動から利益を狙える
- 世界経済や金融政策、インフレ率の影響を受けやすい
金と株価の関係としては、以下のような説があります。
●株価が上がれば金の価格は下がり、株価が下がれば金の価格は上がる
金は世界的にも稀少な金属で、宝石やその他の多くの場所で利用されています。

ここで重要なのは、金そのものに価値があるということです!
したがって、金融危機が起きたとき(株価が下がった時)でも、金があれば自分の財産を守りやすいという特徴があります。
経済的、地政学的危機が起きたときでも、株と違って金の価値が一気にゼロになることはありません。
ここが「株」との決定的違いだと言えるでしょう。
💡iSPEEDでの見方
- アプリ下部メニューの「商品・先物」からGold(NY金先物)を確認可能
- チャートで日足・週足・月足などの値動きをチェックできる
- ニュースタブで価格変動の背景を把握可能
Gold先物を見ることで分かること
- 世界のリスクマネーの動きが分かる
- 株式市場が下落すると、安全資産の金が買われ、価格が上がりやすい
- 逆に株式市場が好調だと、金価格は下がる傾向
- インフレや通貨価値の変化を察知できる
- 物価が上がる(インフレ)と金価格も上昇する傾向がある
- 通貨が不安定になると、金に資金が流れやすい
- 資産分散やリスクヘッジの参考になる
- 株や債券と異なる値動きをするため、ポートフォリオの安定化に役立つ
まとめ:iSPEEDで投資の全体像をつかもう
ここまで解説してきたように、iSPEEDを使えば以下の主要指標をスマホで簡単にチェックできます。
これらを日々確認することで、投資判断の精度が高まり、相場の全体像をつかみやすくなります。
まずは口座開設からスタート
iSPEEDは楽天証券の口座を持っていれば無料で使えるアプリです。
まだ口座を持っていない場合は、この機会に作っておくと投資の準備が整います。
- スマホだけで申込完了(最短翌日に取引スタート)
- 株式・投資信託・FX・先物・商品取引まで1つの口座で完結
- 充実したマーケット情報やニュースを無料で閲覧可能
口座開設してiSPEEDを使えば、通勤時間やちょっとしたスキマ時間で世界のマーケットをチェックできます。
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