【おすすめ高配当株】日本株・長期保有向けに最適!-②

投資

私が最近購入した銘柄をご紹介します。
購入基準は、日本株式・高配当・長期保有です!

日本株の中でも配当が高い株式は多くありますが、その中でもより高配当株式として優良である銘柄を選択するために、業界、ビジネスモデルの面から分析しました。

高配当に限らず、他の目的での銘柄選択にも役立つような内容なので、ぜひ参考にしてみてください!

三菱UFJファイナンシャル・グループ(銘柄コード:8306)

業種としては、銀行業界です。三菱UFJの口座をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

三菱UFJと言えば、国内最大の金融グループになります。傘下に銀行、信託、証券、カードなど海外事業も拡大しています。

三菱UFJと聞くと銀行業のイメージが強いですが、銀行業の収益源は約50%です。つまり残り約50%は銀行以外の収益で構成されています。

また、海外事業への拡大も行っていることから、国内と国外の収益比率も50%:50%となっています。

 

購入理由①参入障壁が高い

前回ご紹介した「ソフトバンク」の株式を購入したときも、まずはこの「参入障壁の高さ」を重視しました。

銀行・金融業界に関しても、メガバンクを中心に圧倒的な存在感を示していますので、他社の参入は難しくなります。

また付け加えると、銀行・金融業界も「ストック型ビジネス」になります。例えば手数料収入などがストック型ビジネスの1つになります。

◆ストック型ビジネスとは?
一度契約すると、その契約期間中はずっと対価が得られるビジネスです。要は最近では普通になったサブスクリプションサービス(ネットフリックスなど)がそれにあたります。

銀行で投資信託を購入すると、そこから発生する信託報酬(運用手数料)を定期的に長期的に得られます。なので、一度顧客に購入してもらえば、そこから定期的に収益を得ることができます。

 

購入理由②業界No.1の企業を選択

業界一位となる根拠とは、大きく2つあります!

①他者にはない強み
②売上の違い

①他者にはない強み

圧倒的な強みとしては、冒頭でもお伝えした海外収益比率の高さです。実際、国内の預貸事業の収益は悪化傾向にあります。その原因の1つが「マイナス金利政策」にありました。

◆マイナス金利政策とは?
2016年に開始。民間の銀行は日本銀行(日銀)にお金を預けているだけで、金利を支払わなければならない状況になりました。(マイナス金利政策の目的は、民間企業が持っているお金を回すことで、経済を活発化させること)

しかし、今月にマイナス金利解除のニュースが発表されました。

マイナス金利を解除するとどのような影響があるの?

◆マイナス金利政策解除の影響とは?
マイナス金利解除とは、要するに金利が上がるということです。

①預金金利の上昇
私たちが預けている銀行口座への金利が上がる可能性(私たち一般消費者にメリット)

②融資コストの増加
企業が銀行からお金を借りるときにかかる利子が増える可能性(資金調達する企業にはデメリット)

③株式市場への影響
②の影響により企業が設備投資への資金を借りにくくなるので、成長が鈍化する恐れがある。つまり、株主への配当が下がったり、株式から債券への購入が増えて株価が下がる可能性がある。

結果として、国内の企業の成長率は鈍化。新規事業や事業拡大に乗り出す企業が多くないので、銀行がお金を融資する先がありません。

しかし三菱UFJは海外収益が約50%を占めています。グローバル展開もしていることから、国内事業での損を海外事業でカバーすることも可能になります。

②売上の違い

各売上は以下のようになっています。(2024年3月時点の通期売上)

みずほFG  約5.9兆円
三井住友FG 約6.1兆円

三菱UFJ   約9.3兆円


圧倒的に三菱UFJが飛びぬけています。

銀行業のメインは預金をできるだけ多くしてもらい、そこから企業へ資金を貸すことです。つまり、お金を貸すだけの売上がなければ、企業からの信用もなく別の競合他社へ乗り換えされてしまいます。

この売上の高さが、業界ナンバー1かどうかの判断の1つとなるので、必ずチェックしましょう。

購入理由③時価総額の高さ

三菱UFJは三井住友銀行、みずほ銀行と並ぶ時価総額の高い3大メガバンクの1つになります。

◆メガバンクとは?
普通銀行の中でも、東京や大阪の大都市に本店を構え、日本全国の主要都市に支店を持っている「都市銀行」にあたりますが、その中でも特に資金や規模が大きいことが特徴です。

メガバンクである企業の強みは、時価総額です。

特に三菱UFJは、時価総額がトップのトヨタ自動車に次ぐ約19兆円になります。普通株式の発行済株式数は120億株です。

なぜ、時価総額が高いと良いのか?

結論としては、企業の時価総額が高いほど市場からの信用が高く、投資家の期待も高まります。逆に、時価総額が低い場合は、投資家からの評価が低いとみなされることもあります。

そもそも時価総額は「株価×発行済株式数」で求められます。ちなみに現在(2024/3/22)の株価は1,602円です。株価としては低い状態を維持しています。つまり高い時価総額を形成しているのは、発行済み株式数が多いことが要因になります。

発行済株式が多い企業の特徴としては、大規模な企業で資金調達に余裕があり、安定した事業基盤を持っていることです。

発行済株式数が多いことのメリット・デメリット

◆メリット
・株価の変動が比較的小さいため、安定した投資が可能
・株主へのリターンが分散され、リスクが抑えられる
・長期的な視野での投資に適している

◆デメリット
・成長性が低い場合、株価の上昇が限定的
・企業の意思決定に株主一人一人の影響力が薄れる

筆者は三菱UFJの時価総額の高さを形成している「株価」と「発行済株式数」に魅力を感じました。

デメリットとして挙げた「株価の上昇が限定的」というのは、言い換えれば、大きく株価が変動するリスクが少ないということです。

特にメガバンクともなれば、多くの投資家が株式を保有していて頻繁に売買をすることも少ないと思うので、それも株価変動リスクを抑える理由になっています。

投資初心者から見ると株価が比較的低いので、購入しやすいのではないかと思います。特に投資を始めたばかりの頃だと、投資資金が少ないです。日本株式は最低売買単位が100株からなので、1つの銘柄を購入しようと思った場合でも、資金が足りず購入できないケースもあり得ます。

結果として、多くの投資家からの投資もあることから、業界でも圧倒的な存在感を示しています。

購入理由④配当利回りが高い

業界内での競合と比較検討した際に、三大メガバンクがまず候補に挙がってくると思います。そのため、みずほFGと三井住友FGと比較を行いました。

まずは1株当たりの配当金の過去からの推移に注目しました。特に三菱UFJは株主への1株当たりの配当金額が2009年から右肩上がりに増加しています。つまり、株主への還元を高めていることが分かります。

そして次に競合他者と比較して気になったことが、株価が高く購入しづらい点がありました。
各銘柄の1株当たりの株価は以下のようになっています。(2024/03/22時点)

みずほFG  3,099円
三井住友FG 9,095円
三菱UFJ   1,602円


つまり最低売買単位100株購入しようと思うと、みすほFGは約30万円、三井住友FGは約90万円必要になります。

それらと比較して、三菱UFJは約16万円で購入可能です。

投資初心者の初期投資費用としては、十分購入を検討できる範囲にあるのではないでしょうか?

配当利回りについては2.55%です。つまり100株持っていれば配当金として約4,100円受け取れる計算になります。

また、株価が低いために、株数を他よりも多く保有することが可能になります。

株数を多く保有すると何がいいの?

結論としては、株価の急な変動時に対処できることです!

例えば、現在日経平均株価が4万円台を突破してきて、異例のスピードで急伸していますよね。しかしここで起きる問題として、自分の持っている銘柄をどのタイミングで売却すればよいのか?

例えば初期投資金額が100万円あるとします。三井住友FGの銘柄を購入しようと思うと、100万円で100株購入できます。(100株で約90万円)

それと比較して、三菱UFJは100万円で600株購入できます。(100株で約16万円のため、100万円÷16万円=6.25)

つまり同じ100万円でも、三井住友FGよりも三菱UFJは500株多く保有できることになります。

この時、「株価が上昇しているけどまだ上がりそうだし、いつ売ろう?」となった場合、保有している株数のうち、一部を売却することで対応することができます。

三菱UFJなら500株のうち200株を売却して、残りはそのまま保有し続けようと、株価の変動に対して柔軟に対応できるようになります。

しかし、株数が100株の場合だと、すべて売却するか?そのまま保有し続けるかの2択しかありません。そのため、売るタイミングを誤ってしまって利益を十分に得られなかったり、逆に株価が下がった場合にすべて売却するはめになってしまったりします。

まとめ

購入理由としては、以下4点になります。

①参入障壁が高い
②業界No.1の企業
③時価総額の高さ
④配当利回りの高さ


前回のソフトバンクの購入理由とほぼ同じにはなります。

ただ特に吟味した点としては、発行株式数と株価になります。ただ単に低い株価の銘柄を購入するのではなく、「なぜ株価が低い状態なのか?」「株価は低いが時価総額が高いのはなぜか?」などその理由を考えることが重要です。

その際に、「時価総額ってどのように求められているのか?」など、指標の求め方についても調べていくと、その原因を紐解くヒントにもなってきます。

なので、ただ単に指標の意味を把握するだけでなく、その指標を深く理解したり、組み合わせたりして、実際に購入検討するときに使えるようにしていくと、損を出したり失敗することも少なくなってくるのではないかと思います。

今回活用した指標や考え方をもとに、銘柄選択の参考にしていただければと思います!

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