【実体験あり】SPYDの配当は本当に高い?3年間保有してわかったリアルな利回りと注意点

初心者ガイド

米国株投資を始めようと思っている人の中には、

SPYD(S&P500高配当ETF)は配当が高いって聞くけど、実際どうなの?

と気になっている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、SPYDの基本情報・配当の仕組み・過去3年間の実際の配当金と値動きの実体験を紹介します。

投資初心者でもわかるように、メリット・デメリット、他ETFとの比較もまとめました。

この記事からわかること
  • SPYDの特徴と配当の仕組み
  • 実際の3年間の配当実績と値動き
  • VYM・HDVとの違い
  • SPYDを買う前に知っておくべき注意点

SPYDとは?高配当株に特化した人気ETF

SPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)は、S&P500に含まれる高配当株80銘柄に均等分散投資するETFです。

SPYDの基本情報

項目内容
運用会社ステート・ストリート(State Street)
設定日2015年10月21日
ティッカーSPYD
経費率0.07%
分配頻度年4回(3・6・9・12月)
組入銘柄数約80銘柄

SPYDは高配当株を均等に組み入れるのが特徴で、セクターに偏らないように構成されていますが、景気敏感株(不動産・金融・エネルギー)比率が高めです。
 

SPYDの配当利回りは?実際の3年間の実績

私がSPYDを保有し始めたのは2022年からで、現在(2025年時点)までの3年間の配当金と値動きをまとめると以下のようになります。

入金日口座銘柄コード銘柄受取通貨単価(1株あたり)数量配当合計(税引前)税額合計受取金額
2025/9/26NISA成長投資枠SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.4887613063.54057.19
2025/6/30NISA成長投資枠SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.5000413065.01058.51
2025/3/28NISA成長投資枠SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.418912050.27045.24
2024/12/26NISA成長投資枠SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.5467712065.61059.05
2024/9/26NISA成長投資枠SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.457112054.85049.36
2024/6/27NISA成長投資枠SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.4869312058.43052.59
2024/3/22特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.372943513.059.37
2024/3/22旧NISASPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.372943513.05011.74
2023/12/22特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.533953518.6913.42
2023/12/22旧NISASPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.533953518.69016.82
2023/9/22特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.44087156.614.76
2023/9/22旧NISASPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.440873515.43013.89
2023/6/27特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.46539156.985.02
2023/6/27旧NISASPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.465392612.10010.89
2023/3/24特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.38742155.814.19
2023/3/24旧NISASPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.38742186.9706.27
2022/12/23特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.50726157.615.48
2022/9/26特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.41838156.284.51
2022/6/27特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.40499156.074.37
2022/3/25特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.65271159.797.04
2021/12/24特定・一般SPYDSPDR S&P500 H DIVUSドル0.12756131.661.20

※為替レートや株価はおおよその平均値を使用。

ドルベースでみると、年4〜5%の安定した利回りが続いており、日本円換算では円安の恩恵で受取額がさらに増加しました。

直近の2025年9月のSPYDの配当収入は、

  • 保有数:130株
  • 配当金額:8,635円(為替151円の場合)

例えば2024年の平均為替145円換算では、
100株保有年間約27,000〜28,000円の配当収入になります。
 

3年間保有して感じたSPYDのメリット

① 配当が安定して高い

SPYDは年4回の分配金があり、毎回の配当を楽しみにできるETFです。

特に2024年以降は企業業績の改善もあり、右肩上がりに回復傾向です。
 

② リバランスによる分散効果

SPYDは年2回のリバランスで、高配当かつバリュー株中心に構成されるため、1社依存になりにくい安心感があります。
 

③ 為替の恩恵を受けやすい

円安が進むとドル配当の日本円換算額が増えるため、日本の高配当株よりも為替効果で実質利回りが高くなることもあります。

一方で感じたSPYDの注意点・デメリット

① 景気に左右されやすい

組入銘柄に不動産・金融・エネルギーが多く、景気後退局面では株価が下落しやすい傾向があります。

2020年のコロナショックでは一時40%近く下落しました。

 

② 配当金が毎回変動する

SPYDの配当金は固定ではなく、四半期ごとに上下します。

  • 安定して毎回同じ金額を受け取りたい

そのような人には、やや不向きです。
 

③ 成長株が少ない

配当重視のため、GAFAMのような成長企業は含まれません

長期での値上がり益よりも、インカム重視の投資家向けです。
 

SPYD・VYM・HDVを比較

ETF配当利回り(目安)経費率特徴
SPYD約4.5〜5.0%0.07%高配当・均等分散
VYM約3.0〜3.5%0.06%安定した大型株中心
HDV約3.5〜4.0%0.08%財務健全性を重視
  • 利回り重視なら ➡ SPYD
  • 安定性重視なら ➡ VYM
  • 堅実性なら ➡ HDV

というイメージです。

私はリスク分散のためにSPYDとVYMを併用しています。

SPYDで高配当を狙いつつ、VYMでバランスをとるのがおすすめです。

SPYDはどんな人に向いている?

  • 定期的な配当金を受け取りたい人
  • 為替リスクも含めて長期保有できる
  • 株価の上下に一喜一憂しない

逆に、短期で利益を狙いたい人や安定配当を求める人にはあまり向いていません。

SPYDは「コツコツ配当を積み上げたい人向けのETF」です。
 

SPYDはどこで買える?おすすめの証券会社

SPYDは日本の主要ネット証券で購入できます。

中でも米国株の取扱量・手数料の安さ・情報量で選ぶなら以下の3社が定番です。

証券会社特徴公式リンク
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まとめ:SPYDは「配当を楽しみながら長期保有したい人」に最適

SPYDは短期的な値動きに左右されることもありますが、高配当・分散・低コストという3拍子そろった優秀なETFです。

3年間保有して感じたのは、

  • 「焦らず持ち続ければ、配当が確実に積み上がる安心感」

でした。

米国株投資を始めるなら、まずはSPYD+VYMの組み合わせから始めてみるのもおすすめです。

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