株式投資を始めたばかりの初心者が抱える悩みの1つに「銘柄選択」があります。

新しく口座も作って資金も用意したけど、何を購入すればいいの?
この記事を最後まで読むことで、この悩みが解消されます。
銘柄選択にはいくつか確認すべきポイントがあります。
実際に私もそのポイントを確認して、どの銘柄に投資しようか判断しています。
確認すべき所が分かれば、銘柄選択も怖くありません!ぜひ最後までご覧ください。
目次
第一は投資スタイルの確立
第一に決めることとしては、自分の投資スタイルを決定することです。
投資スタイルとは、簡単に言うと「短期投資」か「長期投資」かということです。
短期投資と長期投資とでは、目的が全く違います。
短期投資では、できるだけ短期間で利益を確保することを目的にしています。
それに対して長期投資では、長い期間で利益を継続的に確保する仕組みを作ることです。
どちらの投資スタイルも利益を得ることを最終目的としていますが、長期投資の方は「利益を得るためのプロセス」の確保と言えるでしょう。
短期投資だと短期で利益が手に入るので、利益が出たときの喜びやモチベーションが圧倒的に高いです。
どっちかいうと、ギャンブル寄りのスタイルだと言えます。
しかし、パチンコや競馬とは違い、しっかりと戦略をもって取引に臨みます。
例えば...
・日々のニュースをしっかりチェックしたり
・株価チャートから予測できるようにしたり
・売買タイミングを徹底したり
このように、利益を上げるためにしっかり準備を行い、取引に臨みます。
繰り返し売買をしていくことで、直感が働くようになって定期的に利益を上げられる可能性が高くなります。
しかし、投資には少なからずセンスも関係してくるので、必ずそれで利益が出るわけではありません。
逆に長期投資は、初期の投資元本が少ない状況では利益が出てても少額です。

喜びやモチベーショは短期投資に比べて少ないです
しかし、長期投資のメリットとしては、低リスクで試行錯誤できることです。
長期投資と短期投資の比較
長期投資の基本スタイルは、長い期間で定期的に少額の投資を継続的に行っていくことです。
もし投資した結果、損をしたとしても短期投資に比べて大きな損にはなりません。
先ほど、短期投資は喜びやモチベーションが高いと言いましたが、逆も然りです。
短期投資の場合は損もその分大きくなったり、損を出す回数も多くなるため、気持ちの浮き沈みが激しくなります。
その結果、大損したときに「二度と株式投資はしない!」という結末になって挫折してしまうことも多いです。
それと比較して長期投資は損も最低限に抑えられるので、失敗から学べる確率が高いです。

失敗から学ぶってどういうこと?
正直、株式投資でいきなり利益をバンバン継続的に出せる人は、センスがいい!としか言えません...

私はセンスないから、やめておいた方がいいのかな...
そこでセンスがないと諦めないでください!
センスがなければ磨けばいいのです!
・そのセンスを磨くチャンスがあるのが「長期投資」なのです。
・もし失敗して損が出たとしても、それは微量です。
・そこから何がダメだったのかを考えて、成功へとつなげます。

なぜ長期投資では、失敗から学べるチャンスが多い??
なぜなら、長期という時間があるからです。
時間を味方につけることで、どのように利益をコンスタントに上げていくかを実践しながら学べます。
それを継続していくことで、「利益を得るためのプロセス」を手に入れて、それを仕組み化すればよいのです。
そうすれば、それは不労所得という最高の収益源へと変化していきます。
なので、まずは自分は短期投資か長期投資家どちらのスタイルが合っているのかを分析して、投資スタイルの決定を行いましょう!
利益を得る方法を把握する
株式投資において、利益を得る方法は2通りあります。
キャピタルゲインとインカムゲインです。
保有する資産を売却することで得られる売買差益のことです。
例えば1株100円の株式を120円に値上がりした時点で売却すると、20円の利益を得ることができます。
この20円がキャピタルゲインになります。
資産を保有していることで定期的に得られる利益です。
例えば配当率が1%の株式を1万円分保有している場合、100円の配当金が定期的に得られます。
この100円がインカムゲインになります。
インカムゲインは株価や配当の割合によって変動はしますが、株式を保有しているだけで自動的に利益が入ってきます。
投資で利益を得る場合は、主にこの2通りの方法があります。
利益にはこの2通りがあることを覚えておいてください!
株式ポートフォリオを大まかに決める
株式投資で利益を得る流れが分かったら、次はどの株式をどのくらいの比率で保有するか(ポートフォリオ)を決めましょう!
投資家が運用を目的として保有している、金融商品(現金や預金、株式や債券、不動産など)の内容や組み合わせのことです。
なお、「ポートフォリオを組む」とはどのような金融商品をどれくらいの割合で持つかを検討することです。(アセットアロケーションとも言います)
ここでは金融商品を株式に固定して、どの銘柄を組み合わせるのかを検討します。
先ほど、利益を得る方法で、キャピタルゲインとインカムゲインを2通りあることを把握しました。
なので、キャピタルゲイン銘柄を4割、インカムゲイン銘柄を6割としましょう。(この比率は私の個人的な見解になります)

なぜインカムゲイン銘柄の割合がキャピタルゲイン銘柄よりも多いのか?
私は、投資の醍醐味とは「自分の保有している資産が自動的に富を生み出してくれること」だと考えています。
この「自動的」というのが、投資においてはカギになります。
例えば、自分が持っている服をメルカリで売却して利益を得ます。これは普通の売買になりますね。
他の例として、毎日会社に出勤して働いた時給分だけ給料として利益を得ます。これは労働賃金になります。
この2つの例ではある部分が共通しています。

それは、私たちがアクションを起こす必要があることです。
売買を行うこと→売るために商品を用意して、値段をつけて売りに出すという動作
会社で労働すること→会社の業務をルールに沿って行うという動作
つまり、目的である利益を得るために、ひと手間かかるというわけです。
確かに最終的に利益は得られますが、時間を切り売りして得ているにすぎません。
しかし投資とは本来、投資した金額以上のリターンを得ることが、投資のメリットです。
自分が動いた分や頑張った分以上に利益が得られないと意味がありません。
つまり投資とは、将来自動的に得られる仕組みを作っておくことを意味します。

その仕組みとして、インカムゲインがあります!
つまりは、定期的に配当を受け取り続けて資産を増やしていきます。
その結果、インカムゲイン銘柄が6割となっています。
おすすめのインカムゲイン銘柄が存在する業種
インカムゲイン銘柄=配当銘柄を指します。つまり、配当が高い銘柄を保有します。
しかし、やみくもに配当利回りが高い銘柄だけを探すことは、あまり得策とは言えません。
なぜなら配当が高くても、事業基盤がしっかりしていなければ、株の価値そのものが低迷してしまうリスクがあります。
なので、まずは配当利回りが高く事業がしっかりしている業種に絞ります。
この4業種に共通しているのが、「参入障壁が高い」ことです。
参入障壁が高いということは、新規で入ってくる企業が少ないことを指します。
つまり、しっかり利益を出している企業のみが、その業種に残っていることになります。
これは、配当太郎さん著書の「年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資」を参考にしています。
そして、この4業種の中から順に絞っていきます。
その銘柄選択として、注目するべき点として3つあります。
①業界第1位と第2位の企業
まず、業界の中で第1位とは、何をもって1位と言えるのでしょうか?
それは「時価総額」です。
いわゆる企業価値を表す指標です。
「株価×発行済株式数」で算出されます。
時価総額が高いほど、企業としての価値も高く、社会への影響力も高いと言えます。
・株価が高い=それだけ株の価値が高いということ
・発行済株式数が多い=それだけ企業に期待して株を購入する人が多いということ
この時価総額の高さが、業界における地位を決定する要因であると言えます。
なので、業界1位と2位の企業は、それだけ基盤がしっかりしていることがうかがえます。
②3割以上のシェアをもつ企業
この「シェア率」はウェブサイトなどから確認が可能です。
その会社のホームページを確認すると...
「当社は~の分野で~%のシェアを誇っています!」
このようにアピールしているため、確認が容易です。
ある業種の多くの企業の中で、シェアを1割持つだけでも素晴らしいと思いますが、業界で3分の1である約3割となると、その分野での収益率も高いと予想ができます。
一度シェアを獲得してしまえば、よほど予期せぬ事態が起こらない限りは、安定した収益を確保できるからと考えます。
③ストック型ビジネスをもつ企業
1度契約してしまえば、継続的に利益が得られるタイプのビジネスになります。
例えば、今は当たり前になりつつある「サブスクリプションサービス」もその1つになります
Amazonプライムやネットフリックスなどの動画配信サービスを提供している会社は、このサブスクで継続的に収益を得ています。
その逆として、商品を作って販売して利益を得るビジネスを「フロー型ビジネス」と呼びます。
商品やサービスを販売して売上や収益が上がるのが一度限りであるビジネスモデルです。
その都度契約を結んで、サービスを提供したり仕事を請け負ったりします。
この2つのビジネスの違いとしては、利益が入ってくるタイミングです。
フロー型ビジネス:商品を作って販売して初めて現金が入ってきます。
ストック型ビジネス:先にお金が入ってきてから商品やサービスを提供するため、継続的に利益を積み重ねることができます。
つまり「ストック型ビジネス」では、先にお金を集めるビジネスなので、利益率が高く、次のビジネスも始めやすいという利点があります。
まとめ
以上の、投資スタイルを確立してから、その後自分のポートフォリオを作っていく流れになります。
その際の銘柄選択として、利益を得る方法が異なる銘柄と、安定的に利益確保ができる業種は何かを把握しておく必要があります。
ここでの重要ポイントとしては、キャピタルゲイン銘柄とインカムゲイン銘柄を4:6の割合で保有することを目指すことです。
あくまで私個人の見解ですが、ただ利益を追い求めて変動が激しい銘柄を保有すると損失が大きくなるリスクが高いです。
逆に定期的に配当だけ受け取るだけというもの、株式投資へのモチベーションが低下してしまうのではないかと感じます。
なので、適度にそのバランスを保つためにも、この比率で保有することがいいのではないかという結論に達しました。
私自身も、アップルやマイクロソフトなどの世界的な大企業のキャピタルゲイン銘柄や、ETFなどのインカムゲイン銘柄とを組み合わせて保有しています。
まだ投資歴も3年ほどですが、着実に利益を積み増しています。
銘柄選択で迷われた方は、ぜひ参考にしてみてください。
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