米国株にかかる税金って何があるの?配当など二重課税を回避する方法

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配当や取引にかかる税金っていくらかかるのだろう?

日本での株取引はもちろん、外国株式の取引でも様々な税金が絡んできます。
でも取引するのにおいて、何の税金がかかっていて、どれほど課税されているのかきちんと把握されている方は少ないようん感じます。

利益を高めることは重要です。しかし、そこから引かれる税金に対してもしっかり把握敷いておかないと、余分にお金を取られてしまうこともあるのです。

せっかく稼いだのにそれは悔しいですよね。
なので、今回は主に米国株を取引きしたときにかかる税金の種類と具体的な金額についても分かりやすく解説していきます。

外国株は為替の影響も受けるので、その部分も考慮に入れて無駄のない投資をしていきましょう!

私がメインに利用しているのが「楽天証券」なので、その金額を基準に説明していきます。

 

売買手数料

日本株と同様ですが、株式を購入する際には売買手数料がかかります!
この金額も国や利用する証券会社によって異なるので頭に入れておきましょう。

まず税金がかかってくるのが、取引手数料です。
つまり、株を購入するとき売却するときに手数料が発生します。これは日本株と同じですね。

その手数料の金額は以下になります。

投資金額手数料
2.22ドル以下 0円
2.22ドル超~4,444.45ドル未満約定代金の0.495%
4,444.45ドル以上 22ドル

ドル換算だとイメージがつかみにくいと思うので、日本円でざっくりわかりやすくしておきましょう。
現在(2023/06/02)の為替:1ドル=140円
この為替を基準にして計算します。

つまり、以下の金額なります。(小数点第一位は除外します)

投資金額手数料
310円以下0円
310円~622,223円約定代金の0.495%
622,223円以上3080円

最低で無料!最大で22ドルかかってきます!

例えば、「現在の為替が1ドル=140円。50万円分の株式を買おう!」としたときにかかってくる手数料は

50万円÷140=3571ドル
3571ドル×0.495%=18ドル
18ドルの手数料が発生します。日本円だと140×18=2520円です。

この購入手数料は証券会社ごとに異なるので、各証券会社のホームページを確認しておきましょう!


 

配当所得税

これは配当を受け取るときにかかる税金になります。
日本株同様に配当を受け取った時にも20.315%(所得税15.315%、住民税5%)がかかってきます。
しかし、米国株の場合はさらに10%かかります。

これはなぜかというと、米国株を持っていて配当を受け取る場合、まずは米国現地にて10%が源泉徴収されるという決まりがあるからです。

米国の企業に投資して、その企業から配当をもらうので、その現地の法律とその税率に従わなければいけません。

そしてその状態で、その配当金を日本円で受け取るには、さらに日本の税率20.315%かかります。

配当所得税の計算方法

例えば、配当金が100ドル、為替レートが140円で計算してみましょう。

まずは米国現地にて10%の源泉徴収が行われます。
100ドル×10%=10ドル(これが源泉徴収額になります)
100ドルー10ドル=90ドル(これが米国での税引金額になります)

その後、実際の為替レートにて日本円に換算し、国内の税率20.315%の源泉徴収額を計算します。
90ドル×140円×20.315%=2,559円(円未満切り捨て)

最後に、受取日前日の為替レートにて円に換えた金額が証券口座に入ります。
90ドル×140円ー2,559=6,441円

2重課税を回避する外国税額控除とは

こう見ると、結構税金で引かれて手元に残る金額が少ないですよね?
何より、米国と日本で2度課税されているのが納得できませんよね?

でも安心してください!
実はこの2度課税される問題を「2重課税」と言い、これを回避する制度が設けられています。

それが外国税額控除制度です。

これは、外国で課税された金額を、日本国内の所得税から一定額を控除する制度です。
この制度を利用するためには確定申告において、外国税額控除を行う必要があります。

外国税額控除制度の計算方法

所得税の控除限度額=当該年の所得税額×当該年の国外所得税額÷当該年の所得総額

例えば当該年の所得税が500万円で、そのうちの外国所得額総額が100万円だった場合。
当該年の所得税額=500万円×20%(所得税率)ー42万7,500円(控除額)=57万2,500円

57万2,500円×100万円÷500万円=11万4,500円
この金額が所得税から控除されることになります。

計算式を見ると、ちょうど外国で得た所得の分だけ税額を控除しています。
したがって、この外国税額所得控除を利用することで、外国所得税の対象となる所得は日本の税制の課税対象外にしてもらえるのです。

2重課税を回避するために外国税額控除を活用しよう!

外国で配当を含めた所得を得ていて、かつ日本に居住している場合には、この2重課税の対象になってるかもしれません。

せっかく株式配当が出たのに、余分に課税されたらたまったもんじゃありませんよね。
これを回避するためにも、この外国税額控除を利用して還付を受け取りましょう!

自分が納付している外国所得税がその制度の対象かどうかは、国税庁のホームページなどを参考にして確認することができます。


 

為替手数料

外国株を購入するときに、どうしても絡んでくるのが、「為替」。
1ドル=130とか135、140円…時間とともに、この価格は変動していきます。

この為替の差で利益を得る取引をよく「FX」と呼びます。
確かに、投資金額を大きくするほど、短期的に大金を稼ぐことができますが、その分損も大きくなります。

なので私はあまりFXはおススメしていません。
私の投資スタイルは「長期」と「継続」なので!

本題に入りましょう。
米国株を購入するときは円ではなくドルで購入する必要があります。

なので持っている円をドルに換えないといけないんです。
でもどうやって交換するの?銀行とかに行って換えてもらわなくちゃダメなの?

いや、そんな面倒なことは必要ありません!

米国株を購入する方法としては2つあります。
①事前に外国為替取引で円をドルに交換しておく(これを外貨決済と呼びます)
②売買時に円貨決済でドルに交換して株の注文を出す(これを円貨決済と呼びます)

まずは①の方法についてです。
これは現在の為替相場で変動している価格で、円をドルに自分で交換することができます。
私は楽天証券を利用しているので、その交換の方法としては以下のようになります。

円からドルの換え方の手順

今回も楽天証券を例に、円からドルへの交換手順をお伝えしていきます。

①まずは証券口座に資金を入れる

②その他商品→外国為替を選択

③USD/JPYの「買い」を選択

この手順で交換をしていきます。

円からドル交換時の為替手数料

この交換の際に、スプレッド(手数料と思ってもらえればいいです)がかかります。
この金額が1ドルあたり25銭かかります。

もしかしたら銭という単位も初めて聞く方もいるんじゃないでしょうか?
銭は円よりも小さい単位です。1円=100銭になります。

つまり25銭は0.25円というわけですね。

なので例えば、100ドル交換したい場合にかかるスプレッドはいくらになるでしょう?
1ドルあたり25銭かかるので、単純に25銭×100=2500銭=25円です。
そんなに難しくはありません。

しかし交換する金額が大きくなるほど、このスプレッドも大きくなるのでご注意ください。

円貨決済とは?

次は②の方法についてです。
円貨決済は、自分で交換作業を行う必要はありません。

その仕組みとしては、米国株の購入時に、円貨決済を選択することで証券会社が代行で交換作業をしてくれます。

なのでメリットとしては、自分で交換作業する手間がいりません。
しかし、為替手数料が外貨決済に比べて高くなります。

外貨決済と円貨決済どちらがいいのか?

複数回、米国株式を売買するケースを考えてみましょう。
まず、外貨決済で初めて取引する場合、円をドルに自分で交換するので1ドル25銭分の手数料しかかかりません。
そして2回目に、今持っている株式を売却して、また別の株式を購入するとします。

この時点で、すでに円ではなくドルを保有しているので円をドルに換える交換作業は必要ありません。

なので、複数回売買を行う場合、最初の1ドル25銭分の手数料しかかからないので、取引ごとに手数料を支払う必要がありません。※追加で円をドルに交換する際には、1ドル25銭の手数料はかかります。

しかし円貨決済の場合は、ドルを自分で保有することはないので、毎回取引ごとに為替手数料がかかってきます。

これは証券会社が仲介して、購入時には円→ドル、売却時にはドル→円へ交換作業行っているからです。

「円貨決済と外貨決済のどちらがいいの?」と聞かれると、1回のみの取引なら、どちらも最初だけ手数料がかかるので同じです。

しかし複数回取引するなら外貨決済の方がお得です!

 

SEC Fee (米国現地証券取引所手数料)

これは米国株の「売却」時にかかる手数料です!

ちなみにこの手数料は誰に支払わなければいけないのか?
SEC(米国証券取引委員会)と呼ばれるところです。
このSECはアメリカの株式や公社債などの証券取引を監視・監督する連邦政府の機関です。

実際に支払わなければいけない金額はいくらなのか?
そんなに身構える必要はありません。

楽天証券を例にあげると、100万ドルあたり5.10ドルです。
こちらも日本円に換算して、料金を計算してみましょう!

まず現在の為替、1ドル=140円で計算しましょう。
100万ドル=1億4000万円です。
そして5.10ドル=714円です。

1億投資して、たったの700円ほどしかかかりません。
現実的に10万円投資すると、10万円×0.0000051=0.51円です。
つまり1円以下になるので、手数料はほぼかかりません。

 

楽天証券で米国株デビューしよう!

まだ証券口座を持っていない人は楽天証券での開設をおススメします!
私自身メインで利用しているのもありますが、楽天証券はサービスやキャンペーンが充実してます!


特に楽天ポイントとの連携が便利です。
多くの方が楽天でお買い物をした経験や、いつもお世話になっている方も多いと思います。

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