株式投資の指標12選|初心者が知っておくべき基本と活用方法【2025年最新】

初心者ガイド

株式投資を始めると、PER・PBR・ROE・配当利回りといった専門用語を必ず目にします。

しかし…

  • 意味がよく分からない
  • どの指標を重視すればいいの?

と悩む初心者も多いはずです。

そこで本記事では、株式投資でよく使われる代表的な指標12種類を初心者向けにわかりやすく解説します。

この記事から分かること
  • 各指標の意味と計算方法
  • 一般的な目安と活用の仕方
  • 初心者が特に注目すべき重要指標

投資の基本指標を理解することで、「なんとなく投資する」から「根拠を持って判断できる」投資家へ一歩近づけます。

投資初心者がまず覚えるべき基本指標

配当利回り

  • 意味
     株価に対する年間配当金の割合。
     
  • 計算式
     1株あたり配当金 ÷ 株価 × 100
     
  • 目安
     3〜4%以上で高配当株とされる。
     
  • 活用例
    • KDDI(9433)の配当利回りは約3.2%(2025年時点)
    • 安定収益を求める投資家に人気。
       
  • 注意点
     株価下落で一時的に利回りが高く見える場合があるため、配当性向(利益に占める配当の割合)も確認すべき。
     

EPS(1株利益)

  • 意味
     企業が1株あたりどれだけ利益を出しているか。
     
  • 計算式
     当期純利益 ÷ 発行済株式数
     
  • 目安
     前年より増えていれば成長性があると判断。
     
  • 活用例
     トヨタ自動車は安定的にEPSが増加傾向 → 長期投資に安心感あり。
     
  • 注意点
     一時的な利益増減でEPSが変動するため、数年単位の推移で確認すること。
     

PER(株価収益率)

  • 意味
     株価が利益の何倍で取引されているかを示す。
     
  • 計算式
     株価 ÷ EPS
     
  • 目安
     日本株は15倍前後が平均。
     
  • 活用例
    • PERが10倍以下 → 割安株の可能性。
    • PERが30倍以上 → 成長期待株(IT・バイオ株など)。
       
  • 注意点
     業種ごとに平均値が違うので、同業他社と比較することが重要
     

会社の健全性を知るための指標

2-1. 自己資本比率

  • 意味
     総資産のうち自己資本の割合。財務の安定性を示す。
     
  • 計算式
     自己資本 ÷ 総資産 × 100
     
  • 目安
     40%以上で健全。
     
  • 活用例
    • 食品やインフラ企業は自己資本比率が高く、長期安定経営に向いている。
       
  • 注意点
     銀行や証券会社など金融業は低めでも正常。
     

売上高営業利益率

  • 意味
     売上からどれだけ営業利益を稼いだかを示す。
     
  • 計算式
     営業利益 ÷ 売上高 × 100
     
  • 目安
     10%以上で優良。
     
  • 活用例
    • アップルは営業利益率が20%を超える → 強力なブランド力と高収益モデル。
       
  • 注意点
     赤字でも一時的要因(新規投資など)の場合がある。
     

PBR(株価純資産倍率)

  • 意味
     株価が1株あたり純資産の何倍か。
     
  • 計算式
     株価 ÷ BPS
     
  • 目安
     1倍以下は「割安」とされる。
     
  • 活用例
    • バリュー株投資ではPBR1倍以下の銘柄が狙われやすい。
       
  • 注意点
     資産が多いだけで稼げない企業は「割安のまま放置」されるケースも。
     

BPS(1株純資産)

  • 意味
     1株あたりの資産価値。
     
  • 計算式
     純資産 ÷ 発行済株式数
     
  • 活用例
    • PBRと組み合わせることで「企業価値と株価の乖離」を把握できる。
       

利益率や投資効率を測る指標

ROE(自己資本利益率)

  • 意味
     株主資本を使ってどれだけ利益を上げたか。
     
  • 計算式
     当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
  • 目安
     10%以上で優良。
     
  • 活用例
    • コカ・コーラはROEが30%超 → 株主資本を効率よく活用している。
       
  • 注意点
     借金が多いとROEが高く出やすいので注意。
     

ROA(総資産利益率)

  • 意味
     総資産を使ってどれだけ利益を生んだか。
     
  • 計算式
     当期純利益 ÷ 総資産 × 100
     
  • 目安
     5%以上で良好。
     
  • 活用例
    • 資産規模の大きい企業ほどROAは低めになりやすい。
       
  • 注意点
     業種ごとに基準が異なる。
     

ROIC(投下資本利益率)

  • 意味
     投下した資本からどれだけ利益を得たか。
     
  • 計算式
     (営業利益-法人税) ÷ (有利子負債+株主資本) × 100
     
  • 目安
     WACC(資本コスト)を上回れば投資効率が高い。
     
  • 活用例
    • 経営戦略分析や中長期投資で有効。
       
  • 注意点
     計算が複雑で初心者には少しハードルが高い。
     

投資家心理を把握する指標

VIX指数(恐怖指数)

  • 意味
     市場のボラティリティ(変動率)を示す。
     
  • 数値の目安
    • 20以下 → 落ち着いた相場
    • 30以上→ 不安が強まり株価急落の可能性
       
  • 活用例
    • 2020年コロナショック時はVIXが80を超え、絶好の仕込み場となった
       

Fear & Greed Index

  • 意味
     投資家心理を「恐怖」と「強欲」で数値化したもの。
     
  • 数値の目安
    • 0〜25 → 極端な恐怖(買い場の可能性)
    • 75〜100 → 極端な強欲(天井圏の可能性)
       
  • 活用例
    • 短期トレードのエントリー・利確のタイミング判断に有効。
       

指標をどう活用すればいい?

  • 単独で判断しない
     PERが低くても業績悪化なら意味がない。
     
  • 複数を組み合わせる
     PER+ROE、PBR+配当利回りなど。
     
  • 投資スタイルで使い分ける
    • 長期投資 → 配当利回り・ROE・自己資本比率
    • 成長株投資 → EPS・営業利益率
    • 短期投資 → VIX指数・Fear & Greed Index
       

まとめ

株式投資の指標は数多くありますが、初心者がまず覚えるべきは PER・PBR・ROE・配当利回り の4つです。

そこからEPSや自己資本比率を学んでいけば、投資判断の精度が一気に上がります。

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