楽天証券アプリ「iSPEED」を活用しよう!指標の具体的な見方を教えます。

投資ツール・アプリ

今回は投資管理アプリの1つ「iSPEED」についてご紹介します。

アプリ内で様々な機能、標記がありますが、特に押さえるべきポイントをお伝えします!

始めて聞く言葉も多いと思いますが、分かりやすく解説していきます。

そもそもiSPEEDとは?

iSPEEDとは?
  • 楽天証券が提供するモバイルトレーディングツールです。
  • スマホ版では最短3タップで注文できるシンプル操作です。
  • 約定をリアルタイムで通知する約定アラート機能を新たに搭載しています。
  • PC並みの多彩で豊富な投資情報を味方に、いつでもどこでも発注できます。
  • 自分好みに投資情報画面をカスタマイズして、必要な情報だけを閲覧できます。 

私が特に気に入っている特徴としては以下の2つです。

①お気に入りの銘柄を登録して自分好みの銘柄リストにカスタマイズできる!
②個別銘柄ごとのニュースや配当、株主優待情報なども詳細に確認できる!

特に他の株取引アプリよりも多彩な機能を搭載しているので、株初心者にとってもとても心強い
アプリだと思います!

しかし、機能が多彩である反面、こんな悩みも多く挙げられます。

どの機能を使えばいいか分からないし、そもそも分からない用語が多すぎる...

このような初心者にとって、最大の弊害が出てきます。

そんな人のために!

・アプリ内の投資専門用語の解説
・簡単な使用方法
・実践的な使用方法


この3つに分けてご説明していきたいと思います。

日経225(日経平均株価)とは

まずは投資において最重要な「日経平均株価」を理解しよう!

日経225とは?

東京証券取引所のプライム市場に上場する約1,800銘柄の中から選ばれた225銘柄の株価をもとに算出される指数を意味します。


ちなみに225銘柄を選別していることから、日経平均株価を「日経225」と呼んだりもします。意味は同じになります。

補足:プライム市場とは?

東京証券取引所に上場している会社は「約4,065社」あります。

これだけの数を一緒くたにしてしまうと、区別がつかなくなってしますので、東京証券取引では3つのグループに分けています。

そのグループの1つに「プライム市場」があります。

現在の東京証券取引所の市場区分
  • プライム市場
  • スタンダード市場
  • グロース市場

実は、この3つに区分されたのは2022年4月です。

それ以前は、以下5つの区分に分かれていました。

以前の東京証券取引所の市場区分
  • 東証一部
  • 東証二部
  • 東証マザーズ
  • JASDAQ(スタンダード・グロース)

この区分は、会社の時価総額や発行している株式数などによって分けられています。

特にプライム市場は、区分されている企業数が最も多い1,651社で企業規模も大きいです。

例えば、「トヨタ自動車」や、ユニクロで有名な「ファーストリテイリング」などの名だたる企業が、このプライム市場に分けられています。

「日経225」から何がわかるか?

日経平均株価のチャートを見ると何が分かるかというと、日本の株式の平均値が分かります。

日経平均株価の計算式

日経平均株価=225銘柄の株価の合計÷225=日経平均株価


本当に細かく株価を算出する場合は、もう少し数字を足し引きしないといけないですが、ここでは「ざっくりこのような算出式で日経平均株価が求められるのか」と思ってもらえればOKです。

そして過去の日経平均株価の推移をみることで、

今現在の株価は下がってきているな
急に上昇来ているのはなぜだろう?

このように比較することができ、現在の株価状況や、それに合わせて今の景気の状況もつかみやすくなります。

日経平均株価が上昇傾向にあれば、その代表的な会社の株価が上がっていると予想できるので、景気も少しずつ良くなっている可能ありと判断できます。

株価が上昇する要因
  • 会社の業績が上がり、投資家からの期待値が上がった場合
  • 景気が良い場合
  • 金利が下がった場合
  • 円安の場合
  • 自然災害
  • 国際情勢

「全体的な株価状況、景気状況はどうなんだろう?」と思ったときは、この日経平均株価(日経225)をまずは確認してみてください。

日経225先物

先物取引の内容について知っておきましょう!

先物取引とは?

先物取引とは?

先物取引とは、あらかじめ決められた商品を決められた期日に決められた価格で取引をすること

なんのこっちゃ?

意味だけ見ても疑問に感じる方が多いと思います。私もそうでした...

要するに先物取引とは、株価が将来上がるか下がるかを予想して取引するということです。

それって普通の株取引となにが違うの?

普通の株式取引についても、株価が上がるか下がるか予想して売買するので同じじゃないかと思いますよね?

しかし、ここで先ほどの「決められた期日に」というキーワードが重要です。

先物取引では、「1か月後のこの日に購入する!」という約束をして、その日に必ず購入しなければなりません。

つまり普通の株式取引と違い、先物取引には「取引期限」があります。

そして取引できる最終日のことをSQ(エスキュー)と言います。

そして先物取引の1番の魅力とは、少ない資金で大きな利益を上げられることです。

日経225先物の特徴とは?

日経225先物とは?

日経225株価を「1000倍」した数値が取引単位になっています。

日経225先物の取引単位

実は、日経225先物には2つの種類があります。

① 日経225先物(ラージ)
② 日経225ミニ先物(ミニ)

① 日経225先物(ラージ)
  • 取引単位:日経平均株価 × 100円
  • 最小取引枚数:1枚(= ミニ1枚)
  • :日経平均が38,000円の場合
    → 38,000 × 100 = 380万円分の取引!

ラージはかなり大きな金額なので、資金力がある中上級者向けですね。

② 日経225ミニ先物(ミニ)
  • 取引単位:日経平均株価 × 100円
  • 最小取引枚数:1枚(= ミニ1枚)
  • :日経平均が38,000円の場合
    → 38,000 × 100 = 380万円分の取引!

ミニはラージの10分の1のサイズなので、個人投資家にも人気です。
 

証拠金取引制度

ラージの取引単位を見ると、先物取引ってお金持ちしかできないの?

ここで【証拠金取引制度】が出てきます。

証拠金取引制度とは?

証券会社に証拠金(いわゆる担保みたいなお金)を預けることで、少ない資金で高額な取引を行うことができます。


ちなみに楽天証券の場合、日経225先物の証拠金は1枚当たり153,000円です。(2023/2/04)

この証拠金を証券会社に担保として入れることで、高額の取引もできるようになります。

日経225先物から何が分かるのか

先物取引についてざっくり理解したうえで、先物取引の指数をなぜ見る必要があるのか?

株式市場では「先物主導で日経平均が上昇」といった言葉や解説がよくあります。

これは、日経225先物がまず買われ、それに遅れて日経平均株価が動くという意味です。

言い換えると、「先物指数をチェックすることによって、株式市場全体の強弱を総合的に予測すること」が可能なのです。

なので「日経225」より先に動くものが、「日経225先物」というイメージを持っておきましょう!

USD/JPY(Bid)、EUR/JPY(Bid)

世界的な基軸通貨にもなっている2種類についてみていきましょう。

USD/JPYとは?

USDはUSのD、つまりアメリカ(United States)のドル(Dollar)を指します。

そしてJPYは日本(JaPan)の円(Yen)のことです。

つまりUSD/JPYとは「ドル/円」のことです。

EUR/JPY

そしてEUR/JPYのEURはヨーロッパ(EURO)を意味しています。

つまり、「ユーロ/円」のことですね。

「円高・円安」を理解しよう

USD/JPY、EUR/JPYは、いわゆる【為替】と呼ばれています。

当たり前ですが、世界中の通貨の価値は様々です。

日本円の価値がアメリカよりも高いときもあれば、低いときもあります。

常に通貨の価値は変動しています。

例えば、1ドル/135円だとします。これは「1ドルであれば、日本で135円相当のものが購入できる」という意味になります。

しかし、もし日本円の価値が下がり、1ドル/150円になったとします。

そうなると以前は米国で1ドルのもの135円で買えていたのに、今回は150円払わなければ買えません。

つまり、以前より15円も多く払わなければいけないというわけです。

この現象をいわゆる【円安】と言います。

円の数字だけを見ると...

135円から150円に上がったのだから、円高じゃないの?

このように、円の価値が上がったように見えますよね。

しかし他国と取引すると考えると、いつもよりも多くお金を支払わなければいけないので、実質円の価値は下がっていると判断でき、「円安」となるわけです。

つまり、この為替の変動のチャートをみることで、日本円の価値がアメリカ、ヨーロッパの通貨に比べて、高いのか低いのかといった状態を確認できます。

この為替変動の差によって、利益を得る投資手段を【FX(外国為替証拠金取引)】と言います。

NYダウ30種平均

NY(ニューヨーク)、つまりアメリカの株価指数になります。

日経平均は225社の株価の平均でしたが、アメリカは30社の株価の平均になります。

こちらも日経225と同様に、アメリカの株価動向、景気状況の確認に利用できます。

実は日本の株取引を行っている6割以上は外国人(主にアメリカ)です。

米国の株価も日本の株価に大きく影響を与えます。

また、経済大国とも呼ばれているアメリカは株式の取引金額も日本人の比ではありません。

特に日経225はNYダウ30種平均の株価動向につられて、推移する傾向があります。

なので、まずはこのNYダウ30種平均を確認して、世界の主な景気を確認するようにしましょう。

WTI原油先物

原油の先物ってどういこと?

「先物」については、先ほどの先物取引を指します。

先物取引とは、「あるモノを将来決まった価格で取引すること」でしたよね!

WTIとはWest Texas Intermediateという米国の代表的な原油の先物商品のことです。

要するに、WTIから採れる石油に先物投資する際の、価格の変動を表したチャートになります。

ここで疑問なのが...

株価と石油ってどんな関係があるの?

このような疑問が浮かんでくるでしょう。

石油をイメージすると、自動車のガソリンなどが代表例として挙げられますね。

また、石油元売り会社をイメージすると、エネオスやコスモなどが浮かんできますね。

皆さんもガソリンを給油するときに、これらの会社のガソリンスタンドを利用したことがあるのではないでしょうか?

こういった会社では、原油やガソリンの在庫を大量にストックしているため、原油価格の上昇により多くの利益を得ることができます。

他にも原油価格の影響を受けやすい業種はというと、【商社】です。

特に大手総合商社と言えば..

・三井物産
・丸紅
・伊藤忠商事
・住友商事

これらの大手総合商社の株価は、原油価格の影響を大いに受けます。

そして今例に挙げた大手総合商社は、全て日経225指数に採用されています。

なぜ原油価格の影響を大きく受けるかというと、このような大手総合商社は、資源やエネルギーに対しての【上流権益】を持っています。

上流権益とは?

原油の探鉱・開発・生産の上流段階に、これら商社が投資を行うことで、そこから出る利益の一部を受け取れる権利を指します。


なので原油価格が上昇した場合は、その商社も上流権益として、その恩恵を受けることができます。

例えば、1バレル(原油の単位)当たりの原油価格が1ドル上昇することで、年間の増益は28億円にもなると試算される商社もあるほどです。

なので日経225を支える商社、その他業種に関しても石油と大きく関係があることが分かります。

つまり、石油価格が多きく下落した場合は、日経225にも大きく影響が出ることが考えられます。

なので、こちらのWTI原油先物も重要な指標の一つなるので、確認は必須になります。

Gold先物

Gold、つまり金です。

Gold先物とは、金の先物取引ということになります。

結論から言うと、「株価が上がれば金の価格は下がり、株価が下がれば金の価格は上がる」という定説があります。

金は、世界的にも稀少な金属で、宝石やその他の多くの場所で活用されています。

ここで重要なのは、金そのものに価値があるということです!

したがって、「金融危機が起きたときでも自分の財産を守りやすい」という特徴があります。

経済的、地政学的危機が起きたときでも、株と違って金の価値が一気にゼロになることはありません。

ここが「株」との決定的違いだと言えるでしょう。

こうしたリスクに備えて、株価が低調で上がる見込みがないと考えられる場合には、株式投資に回していた資金を引き上げて、金への投資を増やす方が少なくありません。

このような理由から先ほどの「株価が下がれば、金の価格は上がる」といったことが想定されます。

つまり株と金は逆説的な関係になるので、株と金の両方に投資しているとバランスが取れて、リスクを減らすこともできますね。

そのために、Gold先物の確認も行っておきましょう。

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