
株主優待に興味はあるけど、損するのが怖い…
そんな投資初心者に人気なのが「優待クロス取引」です。
株価の値動きリスクを抑えつつ、株主優待だけを「お得に」もらえる方法として注目されています。
しかし、仕組みを正しく理解していないと、思わぬ損失や手数料負けに繋がることもあります。
この記事では、
- 優待クロス取引とは何か
- 具体的なやり方と注意点
- 初心者でも始めやすい証券会社
について、わかりやすく解説します。
- 優待クロス取引の基本的な仕組み
- メリット・デメリットのリアルな実態
- 初心者が注意すべきポイントと始め方
目次
優待クロス取引とは?
「優待クロス取引」とは、
現物買いと信用売りを同時に行うことで、株価変動リスクを抑えて株主優待をもらう取引方法です。
たとえば、3月末に株主優待をもらえる企業Aがあるとします。
その株を現物で買う一方、同時に同じ銘柄を信用売り(空売り)することで、値動きによる損益を相殺できます。
💡つまり、株価の上下による損得をゼロに近づけながら、株主優待だけを狙う取引というわけです。
信用売り(空売り)とは?優待クロス取引のカギを握る仕組み
優待クロス取引を理解するうえで欠かせないのが、「信用売り(空売り)」です。
これは、まだ持っていない株を一時的に借りて売る取引のことです。あとで株価が下がったときに買い戻せば、差額が利益になります。
たとえば:
- 株価が1株1,000円のときに借りて売る
→これを「空売り」と呼びます。 - その後、株価が900円に下がったら買い戻す
→ 100円の差額が利益になる
このように、「信用売り」は株価が下がるほど得をする仕組みです。
🔍 優待クロス取引での役割
優待クロス取引では、「現物買い」と「信用売り」を同時に行います。
これにより、株価が上がっても下がっても損益が相殺され、株主優待だけをもらうことができるのです。
たとえば、
優待クロス取引の仕組みを図解で解説
図にすると、次のような関係になります。
【取引の流れ】
- 権利確定日前に現物買い+信用売りを同時に行う
- 権利確定日をまたぐ
→株主優待の権利が確定
- 翌日に現渡(げんわた)でポジションを相殺する
- 株主優待だけが手元に残る
この「クロス(交差)」の形が、優待クロス取引という名前の由来です。
優待クロス取引のメリット
優待クロス取引のデメリット・注意点
優待クロス取引はお得な面がある一方で、注意すべきポイントもあります。
① 手数料・金利で“赤字”になることも
信用取引には「貸株料」や「取引手数料」がかかります。
人気銘柄ほど早く在庫がなくなり、コストが高くなる傾向があります。
② 証券会社によって制度が違う
一般信用と制度信用の違いを理解しないと、逆日歩(ぎゃくひぶ)による想定外のコストが発生することも。
💬 逆日歩(ぎゃくひぶ)とは?
逆日歩とは、信用売りをしている人が、株を借りるために支払う追加のコストのことです。
通常、株を空売りする場合は「株を借りて売る」仕組みですが、人気のある銘柄では借りたい人が多く、株の在庫が足りなくなることがあります。
そのときに「借りるための追加料金」として発生するのが逆日歩です。
簡単に言うと…
「人気銘柄を空売りすると、株を借りるための“レンタル料”が高くなる」=逆日歩
③ タイミングを間違えると権利を失う
権利確定日の2営業日前(権利付き最終日)までに取引を完了させる必要があります。
💡 スケジュールを確認しておくことが大切です。
優待クロス取引のやり方(初心者向け手順)
以下は、初心者が優待クロス取引を行う手順です。
- 一般信用取引ができる証券会社に口座を開設する
👉 例:SBI証券、楽天証券、松井証券など
- 優待カレンダーで狙う銘柄を決める
権利確定月(3月・9月が多い)をチェック。
- 権利付き最終日までに「現物買い+信用売り」を同時に行う
- 権利確定後、現渡(げんわた)でポジションを解消する
- 株主優待が届くのを待つ!
優待クロス取引におすすめの証券会社
優待クロス取引を行うには、一般信用売りが可能な証券会社を選ぶことが重要です。
| 証券会社 | 特徴 | 公式サイト |
|---|---|---|
| SBI証券 | 在庫が多く、手数料が安い。初心者にも人気。 | SBI証券の公式サイトはこちら |
| 楽天証券 | 楽天ポイントが貯まり、ツールが使いやすい。 | 楽天証券の公式サイトはこちら |
| 松井証券 | 信用取引手数料が無料(一定条件あり)。 | 松井証券の公式サイトはこちら |
※口座開設は無料。
まずは「一般信用売り」ができる証券会社を1つ開設しておくのがおすすめです。
まとめ:仕組みを理解して賢く株主優待を楽しもう
優待クロス取引は、うまく使えば「低リスクで株主優待をもらえる」賢い方法です。
ただし、手数料やスケジュール管理を怠ると、「お得」が一瞬で「損」に変わることもあります。

まずは仕組みをしっかり理解して、少額から始めてみましょう。
✅ 今すぐ始める一歩
優待クロス取引をするには「一般信用売り」ができる証券口座が必要です。
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