株の利益って何?意外と知らない「正しい計算」と「落とし穴」を徹底解説

初心者ガイド

株で儲かったと思ったのに、実際に手元に残ったお金が思ったより少ない

証券会社の『実現損益』と自分で計算した利益が合わない

そんな経験はありませんか?

実は、「株の利益」には誤解が多く、正しく理解しないと損してしまうこともあります。

この記事から分かること
  • 株の利益(損益)の正しい計算方法
  • 手数料や税金がどう関係しているのか
  • NISA・特定口座など口座の違いによる影響
  • 「利益を最大化」するための考え方と注意点

この記事を読めば、「株の利益=いくら手元に残るのか」を正しく理解でき、投資判断の精度がぐっと上がります。

なぜ「株の利益」に誤解が生まれるのか?

多くの人は、株の利益を「売値 − 買値」で単純に計算してしまいがちです。

しかし、実際の利益はそれほど単純ではありません。

株取引には、売買手数料や税金がかかるほか、同じ銘柄を複数回に分けて購入した場合などは、利益の計算方法が複雑になります。

その結果、「自分で出した利益」と「証券会社が表示している損益」が合わない、というズレが生じます。
 

株の利益(損益)の正しい計算方法

株式投資の基本的な利益計算式は以下の通りです。

利益(損益)=売却代金 −(購入代金+売買手数料+その他費用)

ここでポイントとなるのが「平均取得単価」です。

たとえば、同じ銘柄を複数回に分けて購入した場合、平均取得単価を使って利益を計算します。

例:平均取得単価の計算

  • 100株を1,000円で購入
     → 10万円
  • 100株を1,200円で追加購入
     → 12万円
  • 平均取得単価=(10万+12万) ÷ 200株
     1,100円

その後、株価1,300円で100株を売却した場合、
利益は (1,300−1,100)×100=2万円 となります。
 

口座の違いで利益の扱いが変わる

株の利益は、口座の種類によって税金の扱いが変わります。

ここを誤解している人も多いポイントです。

特定口座(源泉徴収あり)

  • 売買益にかかる税金(約20.315%)を自動で差し引き
  • 確定申告不要で手間が少ない
    初心者におすすめ
     

特定口座(源泉徴収なし)

  • 税金は自動で引かれない
  • 年間取引を自分で確定申告する必要あり
     

一般口座

  • 取引ごとに自分で損益を計算し、確定申告する必要あり
    非常に手間がかかる
     

NISA口座

  • 一定額までの投資利益が非課税
  • 長期投資で利益を伸ばしたい人に有利
     

税金の仕組み:利益がそのまま手元に残らない理由

株で得た利益には、約20.315%の税金がかかります。
(内訳:所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)

たとえば、10万円の利益を得ても、実際に手元に残るのはおよそ8万円ほど。

また、損失が出た年は「損益通算」や「繰越控除」で税負担を軽くできます。

損益通算・繰越控除とは?

  • 他の株の損失と利益を相殺できる
    損益通算と呼びます
  • 損失を翌年以降3年間繰り越せる
    繰越控除と呼びます

この制度を知っているかどうかで、税金の支払い額に大きな差が出るため、ぜひ押さえておきましょう。
 

よくある複雑なケースの計算例

① 部分売却した場合

同じ銘柄を複数回に分けて購入し、一部だけ売却した場合、「平均取得単価」をもとに計算します。
 

② 株式分割や併合があった場合

分割や併合後は取得単価を調整する必要があります。

たとえば、1株を2株に分割した場合、取得単価は半分になります。

こうした細かい処理は、証券会社の「実現損益」画面で確認できるので、必ずチェックしましょう。
 

「利益」だけを追うと損をする?よくある誤解

株式投資では「利益を出すこと」だけを目的にしてしまうと、短期的な値動きに振り回されて、逆に損をすることがあります。

特に初心者が陥りがちなのが、

  • 利益確定を早まる
  • 含み益に安心して放置
  • 税金を気にして損切りできない

などの行動です。
 

覚えておきたい考え方

  • 株の利益には「売買益」「配当金」の2種類がある
  • 一時的な利益よりも、「トータルリターン」で考えることが大切
  • 長期保有・分散投資・定期的なリバランスで安定的な利益を目指す
     

手取り利益を正しく把握する方法

最後に、自分の「手取り利益」を簡単に把握するステップを紹介します。

  1. 売却金額を確認
    (売却株数 × 売却単価)
  2. 購入金額を確認
    (購入株数 × 平均取得単価)
  3. 売買手数料などの諸費用を差し引く
  4. 残った利益に対して20.315%の税金をかける

実際の手取り利益 =(売却代金 − 購入代金 − 諸費用)×(1 − 0.20315)

証券会社の「損益計算ツール」や「年間取引報告書」を確認すれば、自分がどれくらい手にしているかが一目で分かります。
 

利益を“最大化”するための3つのポイント

  1. 手数料の安い証券会社を選ぶ
     → 取引コストを抑えるだけで利益率が上がる
     
  2. NISAなど非課税制度を活用する
     → 税金を抑えて実質的な利益を増やせる
     
  3. 長期・分散・積立でリスクを平準化する
     → 一時的な値動きに惑わされず、安定したリターンを狙える

 

まとめ:正しい理解が「安心して投資を続ける力」になる

株の利益は、「単純な差額」ではなく、手数料・税金・口座制度などを踏まえて初めて正しく計算できます。

利益を正しく把握できるようになると、次の投資判断にも自信が持てます。

  • 売却益・配当益・税金・手数料の全体を把握する
  • 損益通算・繰越控除を活用してムダな税金を減らす
  • 「手取りベース」で自分の投資成果をチェックする

「株の利益」を正しく理解することが、長く安定して資産を増やす第一歩です。

これを機に、あなたの投資成果を「本当の意味での利益」として見直してみましょう。

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