【投資を始めない理由】元証券マンが解説!株式投資に踏み出せない5つの壁と解決策

初心者ガイド

この記事でわかること
✔ なぜ多くの人が投資を始めないのか?
✔ 投資に対する「怖い」「損しそう」といった不安の正体
✔ 元証券マンが教える、初心者でも安心して始められる方法
✔ 初心者におすすめの証券口座と投資商品の選び方

なぜ、多くの人は株式投資をしないのでしょうか?


実は、証券会社に勤めていた頃から、
・投資は怖い…
・損しそう…
・興味はあるけど…


このような声を何百回と聞いてきました。

しかし今、物価上昇・年金不安・低金利という時代背景を考えると、「投資をしないリスク」も見逃せません。

この記事では、よくある「株式投資を始めない理由」と、それを乗り越える考え方・対策を、元証券マンの視点でお伝えします。

投資よりも預金を優先している理由とは?

・周りで株式投資を始める人が増えてきたけど、何から始めればいい?
・株って損するイメージがあって踏み出せないんだよね
・そもそも何で預金よりも投資を勧めるの?

このような疑問や不安が、いまだ多く聞かれます。

そもそも投資すると何かいいことあるの?

当たり前だとは思いますが、みなさんは預金口座にお金を預けていますよね?

何か臨時でお金が入れば、預金口座へ入金すると思います。

ここで疑問なのですが、なぜ預金口座にお金を入れるのでしょうか?

もちろん、ある程度まとまった額のお金を使う予定があれば、預金口座にお金を入れるのもわかります。

例えば、以前メディアで「老後2000万円問題」という言葉がはやったのを覚えていますか?

 

「老後2000万円問題」が投資推奨の火種になった

「老後2000万円問題」とは、65歳で定年退職してからの生活資金としての目安は「最低2000万円」必要であると国会で発言されたことが話題になりました。

実際具体的なデータや試算などもなく、あまり根拠のない発言であると世間では捉えられていました。

しかしこの「老後2000万円問題」、私は完全に間違ではないと思っています。

老後には5000万円の資金が必要?

国民年金の平均受給額は約6万円、そしてサラリーマンなどが対象となる厚生年金の平均受給額は14万円です。

つまり、毎月約20万円が年金として受け取れます。

これが60歳から90歳までの30年間で計算すると、20万円×12か月×30年間=7200万円。

これが生涯の年金収入になります。

そして老後の生活費としては、老後生活費の目安を約40万円(物価上昇・介護や医療費なども考慮)とすると、40万円×12か月×30年間=1億4400万円。

つまり、1億4400万円ー7200万円=7200万円の差額が出ます。

計算は大まかでざっくりですが、2000万円をはるかに超える金額を定年までに準備しなければいけないのです。

つまり「2000万円問題」を言い換えると、「最低限生きていくためには2000万円が必須」と言い換えられます。

つまりは普通の老後を迎えるには4000万円、豊かな余裕のある老後を迎えるにはそれ以上が必要になると思っています。(今後の物上昇なども含める)

そのため、私は「最低5000万円」は老後資金として、定年までに貯めておきたいと考えています。

この5000万円を、普通に会社で給料をもらってその給料を銀行口座に預けて貯めていこうと思っても絶対に貯められないです!

なので、貯めたお金にも働いてもらうために運用していく必要があるのです。

その方法の1つが投資です。

しかし、冒頭でも伝えた投資に対するマイナスイメージが、投資を始める足かせとなっています。

投資=ギャンブルと思っていませんか?実はこんなに違う!

ここまで読んで頂いて、預金以外に何もしていないことに危機感を覚えた方もいるのではないでしょうか?

だけど、「やばい!とは思ったが、何をどうやって不足資金を確保すればいいんだ?」と迷いますよね。

私がおススメするのは、株式・投資信託への投資です。

冒頭でも書きましたが、「株って何か怖くない?」と思われる方も多いと思います。

そもそも、なぜ株は怖いというイメージがあるのでしょうか?

周りで以下のような情報や言葉を聞いたことはありませんか?

  • FXで大損した!
  • 1日で100万円儲かった!
  • 簡単に稼げる!

このような情報から、株式投資は「ギャンブル性が強い」というイメージにすり替わっています。

まずその思い込みをなくしましょう。株式投資はギャンブルではありません。

ギャンブルというのは、損得を運に任せるような、宝くじ、競馬、パチンコなどを指します。

それらと株式投資は全くの別物です!

株式投資の仕組みは以下の通りです。

  • 企業が資金調達のために株を発行する
     → 会社は事業拡大のためにお金を集めたい
  • あなたがその株を証券口座で購入する
    → 株を買う=その会社のオーナー(株主)になる
  • 株を保有していると、配当金や株主優待がもらえることがある
    → 企業が利益を出すと、その一部を還元される
  • 株の価格が上がれば、売却して利益を得られる
    → 買値より高く売れば「値上がり益」が出る
  • 保有し続けることで、配当金などを定期的に受け取ることもできる

このように、99%運任せなギャンブルと株式投資とは異なります。

しかし、株式投資でも大きく損を出している人もいますよね。それはなぜでしょうか?

 

なぜ株で損をするのか?よくある失敗パターン

株式投資で大きな損をしてしまう人には、いくつか共通する特徴があります。

特に多いのが、「値上がり益(キャピタルゲイン)」ばかりを狙う投資スタイルです。

このような人は、1つの銘柄に多額の資金を集中投資する傾向があります。

たとえば、A社の株を1株1,000円で、1,000万円分購入した場合を考えてみましょう。

たった1%の下落(990円)でも、損失は10万円になります。

しかも、株価が1日に10%下がるようなことも珍しくありません。そうなると、100万円の損失が出てしまう可能性もあります。

さらに注意したいのが、「売買手数料」です。

株式を売買するたびに、証券会社へ手数料を支払う必要があります。

この手数料は取引金額が大きくなるほど高くなるため、頻繁に取引を繰り返すほどコストが膨らむのです。

値上がり益を重視する方の多くは、短期売買(デイトレードやスイングトレード)を好みます。

1日〜数日の間に何度も「買って売って…」を繰り返し、利益を狙うスタイルです。

しかし、毎回の取引に手数料が発生するため、思った以上に利益が残らないことも多く、気づかないうちに資金が減っていく原因になります。

この短期売買による大損が、「株式投資は怖い」という印象になっています。

それ以外にも投資を始められない理由はいくつかあります。
 

なぜ株式投資を始めないのか?よくある5つの理由

① お金に余裕がない

月々の生活費で手一杯…投資なんて無理

そんな方にこそ知ってほしいのが、つみたてNISAポイント投資です。

毎月1,000円〜でも始められ、無理なく資産形成をスタートできます。
 

② 損をするのが怖い

確かに元本割れのリスクはゼロではありません。

しかし「長期・分散・積立」を基本にすれば、リスクは大きく下げられます。

実際、S&P500(米国主要500社)に15年以上投資した人は、元本割れしていません
 

③ 難しそうでよく分からない

投資信託やETFといった初心者向けの商品は、プロが運用してくれる仕組みです。

全部自分で勉強する必要はなく、商品を選ぶだけでOKです。
 

④ 投資に悪いイメージがある

バブル時代や株で大損した話が先行していますが、現在は国が推奨する制度(NISA、iDeCo)を通じて、健全に資産形成をする人が増えています。
 

⑤ 忙しくて勉強する時間がない

最近は、ロボアドバイザーや自動積立機能を使えば、最初の設定だけで運用が完了します。

毎月自動で投資されるので、忙しい人にもぴったりです。
 

元証券マンが教える投資を始めるための3ステップ

① 少額から始められる証券口座を開設する

まずは、手数料が安くて操作が簡単なネット証券を選びましょう。

つみたてNISAに対応しているかも確認しましょう。

→【関連記事】【2025年版】投資初心者が最初に読むべきガイド|NISA・つみたて・証券口座の選び方 | とむろぐ
 

② つみたてNISAやETFなど低リスク投資を選ぶ

「eMAXIS Slim全世界株式」や「S&P500連動ETF」など、世界中に分散された商品が安心です。

 →【関連記事】米国株 高配当ETFおすすめ【2025年版】初心者向けの選び方と注目銘柄 | とむろぐ
 

③ 損しにくい投資の考え方を知っておく

株価に一喜一憂しないためにも、以下を意識しましょう。

  • 長期でコツコツ積立・分散投資
  • 相場を読まずに毎月一定額
  • 暴落時は“安く買えるチャンス”と捉える

 →【関連記事【2025年最新版】分散投資とは?初心者でもリスクを抑える資産運用術 | とむろぐ


初心者におすすめの証券口座【無料で口座開設OK】

「老後2,000万円問題」が話題になったように、年金だけで豊かな生活は厳しい現実です。

だからこそ、30代・40代の今から少しずつ資産を育てることが、将来の安心につながります。

証券会社特徴口座開設リンク
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資産形成のゴールは“自由な人生”を手に入れること

お金を増やすこと自体がゴールではありません。

その先にあるのは、「自分らしく生きるための自由」です。

たとえば…

  • 広い家に住みたい
  • 会社に縛られず、自分のお店を開きたい
  • 海外で暮らしてみたい
  • 趣味にたっぷり時間を使いたい
  • 家族との時間を大切にしたい

こうした夢や目標を「お金の心配なく実現できる状態」こそが、資産形成の本当の目的だと私は考えています。

今はまだ遠く感じるかもしれませんが、コツコツと投資や貯蓄を積み重ねることで、将来その夢に手が届くようになります。

最終的には、おじいちゃん・おばあちゃんになっても、自分のやりたいことを最後までやりきれる人生を目指していきましょう。
 

まとめ|投資の一歩は小さくていい、でも早い方がいい

投資を始めるのに大金も知識も必要ありません。

月1,000円からでも、未来の安心につながる行動です。

「怖い」「損しそう」という気持ちは自然なものです。

でも、その不安を知識と仕組みで乗り越えることができます。

まずは、無料で証券口座を作ることから始めてみませんか?

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つみたてNISAの始め方
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