高配当株投資に興味があっても、『配当利回りが高い銘柄を選んでおけば間違いないでしょ!』と考えている方は少なくありません。
しかし、配当利回りだけで投資先を決めると、業績悪化や減配によって大きな損失を抱える可能性があります。
そこで重要になるのが、「割安株を見つける視点」です。
割安なタイミングで高配当株を購入できれば、少ない資金で多くの株数を保有できるだけでなく、将来的な値上がり益も期待できます。
この記事では、割安株を見つけるために確認したい7つの指標や、私が実際に銘柄選びで重視しているポイントをわかりやすく解説します。
この記事を読むことで、「高配当株を安く買い、配当金と値上がり益の両方を狙う方法」がわかるようになります。
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目次
割安株とは?
割安株とは、企業の業績や資産価値に対して、株価が本来の価値よりも低く評価されている銘柄のことです。
たとえば、業績が安定しているにもかかわらず、一時的な市場環境の悪化などで株価が下落しているケースが挙げられます。
割安株は「バリュー株」とも呼ばれ、長期投資家から人気があります。
ただし、単純に株価が下がっている銘柄が割安株というわけではありません。
業績悪化や将来性への不安から売られている「割安に見えるだけの銘柄」もあるため、複数の指標を使って総合的に判断することが重要です。
割安株に投資する3つのメリット
少ない資金で多くの株数を購入できる
同じ投資金額でも、株価が安いタイミングで購入できれば、より多くの株数を保有できます。
保有株数が増えれば、受け取れる配当金も増えるため、長期的な資産形成に有利です。
高配当株を高利回りで保有できる
配当利回りは、株価が低いほど高くなります。
例えば、年間配当金が100円の銘柄の場合、
- 株価2,500円:配当利回り4.0%
- 株価2,000円:配当利回り5.0%
同じ企業でも、割安なタイミングで購入できれば、取得時の配当利回りを高められます。
高配当株投資では、『何を買うか』だけでなく『いくらで買うか』も重要です。
キャピタルゲインも狙える
割安株は、本来の企業価値より低く評価されている状態です。
そのため、市場から適正に評価されると、株価が上昇する可能性があります。
高配当株投資では配当収入に目が向きがちですが、値上がり益も得られれば、投資効率をさらに高められます。
つまり、割安株投資は、
の両方を狙える魅力的な投資手法といえるでしょう。
割安株を見つけるために見るべき指標7選
PERやPBRなどの指標について、基本から詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。株式投資でよく使われる12種類の指標を初心者向けに解説しています。
① PER(株価収益率)
PERは、株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示す指標です。
計算式は以下のとおりです。
PER=株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)
一般的に、PERが低いほど「割安」と判断されます。
目安は15倍以下ですが、業種によって適正水準が異なるため、必ず同業他社と比較しましょう。
② PBR(株価純資産倍率)
PBRは、株価が企業の純資産の何倍で評価されているかを示す指標です。
PBR=株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)
PBRが1倍を下回る場合、市場から企業価値が十分に評価されていない可能性があります。
私は割安株を探す際、まずPBR1倍割れの銘柄をチェックしています。
③ ROE(自己資本利益率)
ROEは、企業が株主資本をどれだけ効率よく活用して利益を生み出しているかを示す指標です。
目安は10%以上です。
PBRが低くてもROEが低い企業は、利益を十分に生み出せていない可能性があります。
PBRとROEはセットで確認しましょう。
④ 自己資本比率
自己資本比率は、企業の財務健全性を示す指標です。
一般的に40%以上あれば安心感があります。
高配当株投資では、長期的に配当を維持できるかが重要なため、財務状況も確認しておきましょう。
⑤ 配当利回り
配当利回りは、投資金額に対してどれくらいの配当金を受け取れるかを示します。
目安は3〜5%程度です。
ただし、利回りが高すぎる銘柄は、減配リスクが高いケースもあるため注意が必要です。
⑥ 配当性向
配当性向は、利益のうちどれくらいを配当に回しているかを示す指標です。
目安は30〜60%程度です。
80%を超える場合は、将来的に減配する可能性があるため慎重に判断しましょう。
⑦ 営業キャッシュフロー
営業キャッシュフローは、本業でどれだけ現金を稼いでいるかを示します。
利益が出ていても、現金が不足している企業は配当を維持できません。
営業キャッシュフローが安定してプラスかどうかを確認しましょう。
私が割安な高配当株を探すときの手順
私が実際に高配当株を購入する際は、以下の順番で確認しています。
- 配当利回りが3%以上あるか
- PBRが1倍以下か
- PERが同業他社より割安か
- ROEが10%以上あるか
- 配当性向が高すぎないか
- 営業キャッシュフローが安定しているか
- 財務基盤に問題がないか
特に重要なのは、「高配当」と「割安」を両立している銘柄を探すことです。
利回りだけで判断すると、減配リスクの高い銘柄を選んでしまう可能性があります。
割安株の見つけ方だけでなく、成長性や業界動向、財務状況なども含めて総合的に銘柄を選びたい方は、以下の記事も参考にしてください。
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実際の保有銘柄を例に考えてみよう
私は高配当株を購入する際、配当利回りだけでなく、割安度も重視しています。
私が実際に購入したTOYO TIRE(5105)を例にご紹介しましょう。
私がTOYO TIREを購入したのは、2023年12月でした。(現在はすでに売却)
以下の画像は、実際に購入したTOYO TIREの平均取得価額(上段)と売却価額(下段)です。

当時、数ある高配当株の中でTOYO TIREに注目したきっかけは、魅力的な配当利回りでした。
しかし、『なぜこれほど配当利回りが高いのに、市場からは割安に評価されているのだろう?』と疑問に感じたことから、企業分析を始めました。
実際に確認した主な指標は、以下のとおりです。
これらの指標を確認した結果、『単に利回りが高いだけでなく、業績や財務面から見ても割安な優良企業ではないか』と判断し、購入を決めました。
その後、増配決定のニュースが発表され、市場からの評価が高まったことで株価は大きく上昇しました。
この経験から、私は高配当株投資では配当利回りだけで判断するのではなく、PERやPBR、ROEなどの指標を活用して「優良企業を割安な価格で買う」ことの重要性を実感しています。
高配当株を安く買えれば、将来的に受け取れる配当金を増やせるだけでなく、値上がり益も期待できます。
割安株投資で失敗しないための注意点
指標だけで判断しない
PERやPBRが低くても、業績悪化によって株価が下落している場合があります。
必ず決算資料や業績推移も確認しましょう。
同業他社と比較する
PERやPBRの適正水準は業種によって異なります。
単独で判断せず、同業他社と比較することが大切です。
長期目線で投資する
割安株が適正に評価されるまでには時間がかかる場合があります。
短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で投資しましょう。
まとめ|割安株を見つけることが高配当株投資の成功につながる
高配当株投資では、配当利回りだけを見るのではなく、割安度も重視することが大切です。
割安なタイミングで購入できれば、
というメリットがあります。
私自身も、高配当株を購入する際は、PERやPBR、ROEなどの指標を確認し、「優良企業を割安に買う」ことを意識しています。
まずは今回紹介した7つの指標を活用して、自分なりの銘柄選びの基準を作ってみてください。


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