【2026年最新】東証グロース市場のおすすめ銘柄10選|業績・成長性・株価水準を徹底比較

投資戦略・ノウハウ
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東証グロース市場には、将来大きく成長する可能性を持つ企業が数多く上場しています。

一方で、

  • グロース市場で今注目すべき銘柄はどれ?
  • 業績が伸びている会社を選びたい!
  • 成長性は魅力だけど、高値掴みは避けたい…

と迷っている方も多いのではないでしょうか。

東証グロース市場は高い成長可能性を持つ企業向けの市場ですが、成熟企業と比べて業績や株価の変動が大きくなる企業もあります。

そのため、

AI関連だから!
SNSで話題だから!

といった理由だけではなく、

業績・成長性・競争力・財務・株価水準・リスクをまとめて確認することが重要です。

そこで本記事では、2026年10月7日にJPXが公表した、10月30日から適用予定の次期「東証グロース市場Core指数」20銘柄を一次候補として比較しました。

東証グロース市場Core指数
グロース市場の中でも時価総額と流動性が高い20銘柄で構成される指数です。

今回は、グロース市場の中でも相対的に時価総額と流動性が高い企業に対象を絞って比較するため、次期Core指数20銘柄を一次候補としています。

なお、Core指数に含まれていない企業に有望銘柄がないという意味ではありません。本記事では、業績だけでなく流動性も考慮するため、比較対象をCore20に絞っています。

その中から、以下の6項目を100点満点で評価し、10銘柄を選びました。

  • 売上・利益の成長性
  • 将来の市場成長性
  • 競争優位性
  • 財務健全性
  • 株価水準
  • リスク耐性

私は証券会社で勤務していた経験からも、「良い会社か」と「現在の株価水準がその成長性に見合っているか」は分けて考えることが大切だと考えています。

なお、本記事のランキングは将来の株価上昇を保証するものではありません。株価・PER・PBRなどは日々変化するため、実際に購入する際は最新情報を確認してください。
東証グロース市場Core20から6項目でおすすめ10銘柄を選ぶ流れ

次期Core指数20銘柄を6項目で比較し、注目したい10銘柄を選定

  1. 【結論】東証グロース市場のおすすめ銘柄10選
    1. 1位:BuySell Technologies|高成長と株価水準のバランスを評価
    2. 2位:MTG|ReFaを軸にブランドを横展開
    3. 3位:TKP|増収増益と株価水準のバランスに注目
    4. 4位:タイミー|人手不足という構造的な追い風
    5. 5位:freee|赤字成長企業から利益を生み出せる企業へ
    6. 6位:トライアルホールディングス|西友統合後の利益改善が焦点
    7. 7位:カバー|IPの強さは魅力だが最新決算は減収減益
    8. 8位:セーフィー|クラウドカメラ×現場DXに成長余地
    9. 9位:GENDA|売上は急拡大も利益減少に注意
    10. 10位:Aiロボティクス|高成長だが利益変動も大きい
  2. おすすめ10銘柄を選んだ6つの基準
    1. ① 売上・利益の成長性は25点満点
    2. ② 市場成長性は20点満点
    3. ③ 競争優位性は20点満点
    4. ④ 財務健全性は15点満点
    5. ⑤ 株価水準は10点満点
    6. ⑥ リスク耐性は10点満点
  3. 2026年の東証グロース市場は投資先としてどう見る?
    1. 東証グロース市場250指数から市場全体の流れを見る
    2. 金利動向はグロース銘柄の株価に影響しやすい
    3. TOPIX見直しでグロース市場も選定対象に
    4. 2030年の上場維持基準見直しも成長戦略を見る材料になる
  4. 東証グロース市場とは?初心者向けに簡単に解説
    1. グロース市場は高い成長可能性を持つ企業向けの市場
    2. プライム・スタンダード市場との違い
    3. 「グロース市場」と「グロース株」は意味が違う
  5. 東証グロース市場で初心者が注意したい銘柄の特徴
    1. 業績より株価だけが先に上昇している
    2. 赤字拡大と営業キャッシュフロー悪化が続いている
    3. 増資や新株予約権による希薄化が続いている
    4. 出来高が少なく売買しにくい
  6. 東証グロース市場の銘柄を新NISAで買うときの注意点
    1. グロース市場の個別株は原則として成長投資枠で購入できる
    2. 値動きが大きいため一銘柄への集中投資に注意
    3. 長期保有できる企業かをNISA利用前に確認する
  7. 気になる銘柄が見つかったら証券会社を比較しよう
  8. 東証グロース市場のおすすめ銘柄に関するよくある質問
  9. まとめ|東証グロース市場は業績・成長性・株価水準を総合して選ぼう

【結論】東証グロース市場のおすすめ銘柄10選

先に結論から紹介します。

2026年10月16日時点の株価と、同日時点までに公表された決算情報をもとに、次期東証グロース市場Core指数20銘柄から選んだおすすめ10銘柄は以下のとおりです。

順位 銘柄 コード 10月16日終値 100株の目安 主な株価指標 総合評価
1位 BuySell Technologies 7685 2,743円 約27.4万円 予想PER約17倍 92点
2位 MTG 7806 8,630円 約86.3万円 PER約31倍 89点
3位 TKP 3479 1,965円 約19.7万円 PER約18倍 86点
4位 タイミー 215A 1,493円 約14.9万円 PER約25倍 84点
5位 freee 4478 3,785円 約37.9万円 PBR約10倍 82点
6位 トライアルHD 141A 3,585円 約35.9万円 PER約41倍 80点
7位 カバー 5253 1,661円 約16.6万円 PER約22倍 76点
8位 セーフィー 4375 690円 約6.9万円 PBR約4倍 75点
9位 GENDA 9166 685円 約6.9万円 PER約31倍 72点
10位 Aiロボティクス 247A 866円 約8.7万円 PBR約10倍 70点

※株価は2026年10月16日終値を基準にしています。PER・PBRなどの株価指標は2026年10月15~16日時点で確認できた数値の目安です。株価や業績予想の変化により、各指標も変動します。

また、PER・PBR・PSRは企業によって適した指標が異なります。

異なる指標の数字だけを単純比較して、順位を決めているわけではありません。

利益が安定している企業ではPER、利益がまだ小さい企業や黒字化直後の企業ではPBR・PSRなども使い、成長率とのバランスから評価しています。

1位:BuySell Technologies|高成長と株価水準のバランスを評価

BuySell Technologiesのリユース市場と業績成長を示すイメージ

売上・利益の高成長とリユース市場の拡大余地を評価

1位は、出張買取サービス「バイセル」などを展開するBuySell Technologiesです。

特に評価したのは、売上以上のペースで営業利益が伸びていることです。

2026年12月期上期は売上高723.6億円で前年同期比50.7%増、営業利益は92.4億円で90.8%増となりました。

売上高を伸ばしながら利益率も改善しており、単に事業規模が大きくなっただけではなく、収益性を伴った成長になっています。

さらに、中期経営計画でも営業利益目標を引き上げています。

リユース市場には、以下のような追い風があります。

  • 中古品への抵抗感低下
  • 不用品売却の一般化
  • 循環型消費への関心

一方で、BuySellはM&Aも積極的に活用しています。

買収企業の収益が想定を下回れば、のれんや統合コストが利益を圧迫する可能性があります。

それでも、最新業績・市場の成長余地・現在の株価水準のバランスが今回の10社で最も良いと判断し、1位としました。

2位:MTG|ReFaを軸にブランドを横展開

MTGの美容・健康分野へのブランド横展開を示すイメージ

ブランド力を活かして美容・健康分野へ商品カテゴリーを拡大

2位は、美容ブランド「ReFa」やトレーニングブランド「SIXPAD」を展開するMTGです。

2026年9月期第3四半期累計では、売上・利益とも高い成長を維持しています。

MTGの強みは、単発のヒット商品だけではなく、ReFaというブランドを軸に、以下の商品カテゴリーへ広げられることです。

  • 美容家電
  • ヘアケア
  • シャワー関連
  • 美容用品

ブランド力が高まれば、新商品を発売するたびにゼロから認知を獲得する必要がなくなります。

この点を競争優位性として高く評価しました。

一方で、株価には高い成長期待も織り込まれています。

業績が順調でも、市場が期待していた成長率を下回れば株価が調整する可能性があるため、良い企業だからどの株価でも買えるわけではない点には注意しましょう。

3位:TKP|増収増益と株価水準のバランスに注目

TKPの貸会議室・ホテル・イベント事業の広がり

貸会議室を軸にホテルやイベントへ事業領域を拡大

3位は、貸会議室・ホテル・イベント関連事業などを展開するTKPです。

TKPは貸会議室だけではなく、以下のように事業領域を拡大しています。

  • フレキシブルオフィス
  • 企業研修
  • イベント
  • ホテル

企業が常に大きなオフィスを保有するのではなく、必要なときだけスペースを利用する働き方とも相性があります。

2027年2月期上期は、売上・営業利益とも前年同期から大きく伸びました。

株価は2026年10月16日終値で1,965円。100株なら約19万6,500円です。

今回の上位銘柄の中では株価指標も比較的落ち着いており、業績成長とバリュエーションのバランスを評価しました。

一方、ホテル・イベント事業は景気や企業活動の影響を受ける可能性があります。

4位:タイミー|人手不足という構造的な追い風

タイミーのスポットワークが人手不足企業と働き手をつなぐイメージ

人手不足という構造的な課題がスポットワーク市場の追い風

4位は、スポットワークサービス「タイミー」を展開するタイミーです。

日本では、以下のように幅広い業界で人手不足が課題になっています。

  • 飲食
  • 小売
  • 物流
  • 介護・福祉

タイミーは「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングする仕組みで、この構造的な課題の解決を目指しています。

2027年4月期第1四半期は、売上高104.4億円、営業利益19.4億円となりました。

タイミーは2026年4月期に決算期を10月末から4月末へ変更しています。そのため2027年4月期について会社は対前期増減率を記載しておらず、単純な前年同期比較には注意が必要です。

2027年4月期通期では、売上高476.1億~488.2億円、営業利益88.2億~97.5億円を会社側は見込んでいます。

今回の10銘柄でも市場成長性はトップクラスと評価しています。

一方で、以下のリスクには注意が必要です。

  • スポットワーク市場の競争
  • 法規制
  • 利用企業の需要変動

5位:freee|赤字成長企業から利益を生み出せる企業へ

freeeのSaaS型ビジネスで継続収入から利益率が改善する流れ

継続課金収入の積み上げと収益性改善が今後の注目点

5位は、クラウド会計・人事労務サービスなどを提供するfreeeです。

2026年6月期は売上高424.4億円、営業利益10.9億円まで拡大しました。

注目したいのは、単に売上が増えているだけではなく、大幅な営業赤字だった状態から利益を生み出せる企業へ変化していることです。

SaaS型のビジネスでは、以下のような成長が期待できます。

利用企業が増える
↓
継続課金収入が積み上がる
↓
固定費を吸収する
↓
利益率が改善する

中小企業では会計・給与・人事などにまだデジタル化余地が残っており、市場成長性も高く評価しました。

freeeは今後も売上成長と収益性の改善を両立させる方針を示しており、調整後フリーキャッシュフローの改善も重要な評価ポイントになります。

一方で、株価には将来成長への期待も強く織り込まれています。

今後は売上高だけでなく、営業利益率やキャッシュフローをどこまで改善できるかが重要です。

6位:トライアルホールディングス|西友統合後の利益改善が焦点

トライアルホールディングスの小売DXとデータ活用のイメージ

西友統合後は規模拡大だけでなく利益率改善にも注目

6位は、ディスカウントストアなどを展開するトライアルホールディングスです。

西友の連結化によって事業規模が大きく拡大したほか、以下のような取り組みも進めています。

  • セルフレジ
  • 購買データ活用
  • 店舗DX

小売業だから成長株ではない…

と単純に判断するのではなく、

テクノロジーによって店舗運営の効率を高められるかがポイントです。

一方で、M&Aでは売上規模だけを見るのは危険です。

今後は、買収後にどこまで利益率を高められるかを確認する必要があります。

成長期待が高い分、株価水準では上位銘柄より慎重に評価しています。

7位:カバー|IPの強さは魅力だが最新決算は減収減益

カバーのIPを配信・ライブ・グッズなどへ展開するビジネスモデル

IPを複数の収益源へ展開できる点がカバーの強み

7位は、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーです。

カバーの大きな強みは、国内だけではなく海外にもIPを展開できる点です。

収益源も、以下のように広げられます。

  • 配信
  • ライブ
  • グッズ
  • ライセンス
  • ゲーム・コンテンツ

一方、2027年3月期第1四半期は売上高88.3億円で前年同期比8.3%減、営業利益6.5億円で33.0%減となりました。

そのため、「VTuber市場が成長しているからおすすめ」という理由だけでは上位にしていません。

競争優位性は高く評価していますが、まずは業績が再び成長軌道へ戻るか確認したい銘柄です。

8位:セーフィー|クラウドカメラ×現場DXに成長余地

セーフィーのクラウドカメラを建設・小売・物流などで活用するイメージ

防犯だけでなく幅広い現場のDX需要が成長余地

8位は、クラウドカメラサービスを展開するセーフィーです。

クラウドカメラは防犯目的だけではなく、以下のような用途へ広がっています。

  • 建設現場
  • 小売
  • 物流
  • 製造
  • 介護・見守り

セーフィーは将来の成長に向けた人材採用などの先行投資も継続しています。

そのため、「現在の利益だけ」を見るのではなく、先行投資による費用増加と、その後の売上・利益成長をセットで確認することが重要です。

クラウド型の継続課金モデルには魅力がありますが、今後どこまで利益を積み上げられるかを確認したい銘柄です。

9位:GENDA|売上は急拡大も利益減少に注意

GENDAのM&Aによる売上拡大と借入・利益減少リスク

M&Aによる成長では売上だけでなく利益・キャッシュフローも確認

9位は、ゲームセンター「GiGO」などを展開するGENDAです。

GENDAはM&Aを積極的に活用し、アミューズメントやカラオケなどへ事業を広げています。

2027年1月期上期は売上高が大きく増加した一方、営業利益・経常利益は減少し、最終損益は赤字となりました。

ここが今回9位とした最大の理由です。

M&A企業を見る際は、次の流れまで確認する必要があります。

売上が増えた
↓
買収先も増えた
↓
借入・のれんも増えた
↓
最終的に利益・キャッシュフローは増えたのか
売上高の成長だけなら高評価ですが、最新の利益動向を考慮して順位を下げました。

10位:Aiロボティクス|高成長だが利益変動も大きい

AiロボティクスがAIとデータを美容ブランド運営へ活用するイメージ

高い売上成長の一方で広告投資や利益変動には注意

10位は、美容ブランド「Yunth」や美容家電ブランド「Brighte」などを展開するAiロボティクスです。

同社は独自開発のAIシステム「SELL」を活用し、商品企画からマーケティング、CRM、在庫管理などのデータを分析しながらブランド事業を展開しています。

2026年3月期は売上高293.6億円、営業利益38.0億円まで拡大しました。

一方、2027年3月期第1四半期は売上高110.75億円に対し、営業損失5.31億円となっています。

成長率だけなら今回の10社でもトップクラスです。

しかしブランドビジネスでは、以下の要因によって利益が大きく変動する可能性があります。

  • 広告投資
  • 新商品のヒット
  • 在庫
  • 販路
  • 消費トレンド
そのため、成長性は高く評価しながらも、最新の赤字と利益変動の大きさを考慮して10位としました。

おすすめ10銘柄を選んだ6つの基準

グロース市場おすすめ銘柄を評価する6項目と100点の配点

成長性だけでなく財務・株価水準・リスクまで含めて評価

今回の順位は、

知名度が高い!
株価が上がっている!

といった理由だけで決めていません。

公開されている決算・財務情報を使い、以下の6項目で100点満点の独自評価を行いました。

評価項目 配点 主に確認する内容
売上・利益の成長性 25点 売上成長、営業利益成長、成長の継続性
市場成長性 20点 構造的需要、対象市場の拡大余地、新規領域
競争優位性 20点 ブランド、シェア、ネットワーク効果、参入障壁
財務健全性 15点 自己資本、現預金、営業CF、有利子負債
株価水準 10点 PER・PBR・PSRと成長率のバランス
リスク耐性 10点 業績悪化、希薄化、M&A、規制、流動性など
合計 100点 6項目を総合評価

採点は、すべてを機械的な数字だけで決めているわけではありません。

市場成長性や競争優位性などは決算数値だけでは判断できないため、各企業の決算説明資料・事業計画なども含めた相対評価です。

① 売上・利益の成長性は25点満点

成長性は最も配点を高くしています。

内訳の目安は以下です。

  • 売上高の成長:10点
  • 営業利益の成長:10点
  • 成長の継続性・黒字化進展:5点

単に売上高だけが増えている企業よりも、売上と利益が同時に伸びている企業を高く評価します。

そのためBuySell・MTG・TKPなどを上位としています。

② 市場成長性は20点満点

市場成長性は、以下を目安に評価しています。

  • 構造的に需要が増えるか:10点
  • 国内での拡大余地:5点
  • 海外・新領域への拡大余地:5点

たとえば、

  • BuySell:リユース
  • タイミー:スポットワーク
  • freee:クラウドERP
  • セーフィー:映像DX

などは、中長期的な需要拡大を期待しやすい分野です。

重要なのは、「AI関連」「DX関連」といったテーマ名ではなく、実際にその会社の商品・サービスへの需要が増えるかです。

③ 競争優位性は20点満点

競争優位性は、以下を目安に評価しています。

  • ブランド・シェア・ユーザー基盤:10点
  • 継続利用やネットワーク効果:5点
  • 他社による模倣の難しさ:5点

たとえばMTGのReFa、カバーのホロライブ、タイミーのユーザー・企業基盤などです。

市場自体が成長していても、誰でも簡単に参入できるビジネスでは価格競争が起こる可能性があります。

④ 財務健全性は15点満点

財務では、以下を中心に確認しています。

  • 自己資本・現預金:5点
  • 営業キャッシュフロー:5点
  • 有利子負債・資金調達余力:5点
特にM&Aを多用する企業の場合、売上が増えている一方で借入・のれんも急増していないかを見ることが重要です。

⑤ 株価水準は10点満点

株価水準では、PER・PBR・PSRなどを企業の成長段階に応じて使い分けています。

利益が安定している企業ではPERを重視し、利益がまだ小さい企業や黒字化直後の企業ではPBR・PSRも参考にします。

10点に近いほど、現在の成長率に対して株価へ期待が織り込まれすぎていないと評価しています。

ただし、「PER20倍以下なら割安」といった機械的な判断はしていません。

⑥ リスク耐性は10点満点

リスク耐性は10点を基準とし、以下の懸念が大きいほど評価を下げています。

  • 最新決算での利益悪化
  • 増資・希薄化
  • M&Aによる財務負担
  • 特定顧客・商品への依存
  • 規制リスク
  • 流動性

そのため、売上成長率だけなら上位に入るGENDAやAiロボティクスも、利益悪化を考慮して順位を下げています。

今回の採点内訳は以下のとおりです。

銘柄 成長性
25点
市場性
20点
競争優位
20点
財務
15点
株価
10点
リスク
10点
合計
100点
1位 BuySell Technologies 25 19 18 13 9 8 92
2位 MTG 24 18 18 14 7 8 89
3位 TKP 22 16 17 13 10 8 86
4位タイミー 22 20 18 13 6 5 84
5位freee 21 20 18 12 4 7 82
6位トライアルHD 22 18 18 11 5 6 80
7位カバー 16 18 19 14 6 3 76
8位セーフィー 19 18 15 13 4 6 75
9位GENDA 20 18 17 7 7 3 72
10位Aiロボティクス 22 18 16 7 4 3 70

点数は将来の株価リターンを予測するものではなく、各社を同じ観点で比較しやすくするための独自評価です。

2026年の東証グロース市場は投資先としてどう見る?

個別企業の決算だけではなく、グロース市場を取り巻く環境も確認しておきましょう。

2026年は指数制度や上場維持基準の見直しも進んでおり、グロース市場に上場する企業には「上場後も成長し続けること」がこれまで以上に求められています。

東証グロース市場250指数から市場全体の流れを見る

グロース市場全体の地合いを確認するときに役立つのが「東証グロース市場250指数」です。

個別企業の決算が好調でも、小型成長株全体から資金が流出していると株価が伸びにくい場合があります。

そのため、個別企業の業績+グロース市場全体の値動きをセットで確認すると、市場環境を把握しやすくなります。

ただし、指数が上昇しているからといって、すべてのグロース銘柄が上昇するわけではありません。

最終的には個別企業の業績を優先しましょう。

金利動向はグロース銘柄の株価に影響しやすい

グロース企業は、現在の利益だけでなく将来の利益成長への期待によって高く評価されるケースがあります。

そのため金利が上昇すると、将来利益の現在価値が低く評価され、株価の重しになる場合があります。

ただし、「金利上昇=グロース株をすべて売る」という単純な判断はおすすめしません。

金利環境が変化しても売上・利益を伸ばせる企業かを見ることが重要です。

TOPIX見直しでグロース市場も選定対象に

TOPIXの見直しでは、プライム・スタンダード・グロースといった市場区分にかかわらず、選定基準を満たす国内普通株式が対象となります。

2026年10月7日には初回の定期入替結果が公表され、新しい構成は10月30日から反映されます。

ただし、TOPIX採用=株価上昇ではありません。

時価総額・流動性・市場での存在感を見る材料の一つとして考えましょう。

2030年の上場維持基準見直しも成長戦略を見る材料になる

現在、グロース市場では上場10年経過後に時価総額40億円以上という維持基準があります。

これが2030年3月1日以後最初に到来する事業年度末から、上場5年経過後・時価総額100億円以上へ見直されます。

だからといって、「100億円を超えている企業=おすすめ」という意味ではありません。

企業が100億円、その先へ成長するために、以下をどう伸ばそうとしているのかを見る材料として活用しましょう。

  • 売上
  • 利益
  • 市場シェア
  • 新規事業
  • M&A

東証グロース市場とは?初心者向けに簡単に解説

東証グロース市場は、高い成長可能性を持つ企業を対象とした東京証券取引所の市場区分です。

高い成長を期待できる一方、事業実績がまだ十分に積み上がっていない企業も含まれるため、成熟企業より業績や株価の変動が大きくなる場合があります。

グロース市場は高い成長可能性を持つ企業向けの市場

グロース市場には、以下のように新しい市場で成長を目指す企業が多くあります。

  • IT
  • AI
  • 宇宙
  • バイオ
  • 人材サービス
  • インターネットサービス

現在の利益額が小さくても、将来の成長可能性が評価されている企業もあります。

そのため、今いくら利益を出しているか+数年後にどれだけ成長できるかの両方を見ることが大切です。

プライム・スタンダード市場との違い

プライム・スタンダード・グロース市場の特徴を比較した図

市場区分ごとに求められる企業の特徴が異なる

東京証券取引所には、プライム市場・スタンダード市場・グロース市場の3つの市場区分があります。

市場 主な特徴
プライム 高い流動性やガバナンス水準が求められる企業向け
スタンダード 公開市場の投資対象として一定の流動性・ガバナンス水準を備える企業向け
グロース 高い成長可能性を持つ企業向け

市場区分そのものに優劣があるわけではありません。

自分がどのような企業へ投資したいかで選びましょう。

「グロース市場」と「グロース株」は意味が違う

「グロース市場」と「グロース株」は同じ意味ではありません。

グロース市場は東京証券取引所の市場区分です。

一方、グロース株は高い成長が期待される企業の株式を指す投資上の分類です。

そのため、プライム市場にもグロース株は存在します。

本記事では、東証グロース市場に上場している企業を対象に紹介しています。

東証グロース市場で初心者が注意したい銘柄の特徴

グロース市場で初心者が注意したい株価急騰・赤字・希薄化・低流動性

大きな成長を狙う前に下落につながる4つのリスクも確認

グロース市場では、短期間で株価が大きく上昇する企業がある一方、大幅に下落する企業もあります。

「おすすめ銘柄を探す」だけではなく、慎重に判断したい企業の特徴も覚えておきましょう。

業績より株価だけが先に上昇している

SNSやニュースで話題になると、業績以上のペースで株価が上昇することがあります。

たとえば、

株価は2倍
↓
売上高はほぼ横ばい
↓
利益も増えていない

という場合は注意が必要です。

期待だけで上昇した株価は、期待が崩れたときに大きく下落する可能性があります。

赤字拡大と営業キャッシュフロー悪化が続いている

赤字だからすぐに投資対象外というわけではありません。

将来成長するために、以下へ先行投資している企業もあるからです。

  • 研究開発
  • 人材
  • 広告
  • 新規事業

ただし、

  • 赤字が拡大している
  • 現預金が減っている
  • 営業キャッシュフローも継続してマイナス

という状態が続く場合は注意が必要です。

資金不足になれば、増資などによる追加の資金調達が必要になる場合があります。

増資や新株予約権による希薄化が続いている

企業が新しく株式を発行すると、既存株主が持つ1株あたりの価値が薄まる場合があります。

これが「希薄化」です。

増資そのものが悪いわけではありません。

調達した資金を成長投資へ使い、将来それ以上の利益を生み出せるかを見ることが重要です。

出来高が少なく売買しにくい

グロース市場には、日々の売買量が少ない銘柄もあります。

出来高が少ないと、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 買いたい値段で買えない
  • 売りたい値段で売れない
  • 少ない売買でも株価が大きく動く

今回Core指数の20銘柄を一次候補とした理由の一つも、グロース市場の中で相対的に時価総額と流動性が高い企業から比較するためです。

ただし、Core指数採用銘柄だから値動きが小さい、初心者向きという意味ではありません。

東証グロース市場の銘柄を新NISAで買うときの注意点

東証グロース市場の個別株をNISAで買う際の分散投資と長期保有の注意点

NISAを使っても株価下落リスクがなくなるわけではない

東証グロース市場の個別株も、新NISAの成長投資枠を利用して購入できます。

ただし、NISAを使ったからといって株価下落のリスクが小さくなるわけではありません。

グロース市場の個別株は原則として成長投資枠で購入できる

成長投資枠では上場株式が対象となります。

ただし、監理銘柄・整理銘柄などは新規買付けの対象外です。

購入する前に、利用している証券会社でNISA対象銘柄か確認しましょう。

値動きが大きいため一銘柄への集中投資に注意

グロース銘柄は値動きが大きくなりやすいため、

この企業なら絶対に成長する!

と一銘柄へ資金を集中させるのはリスクがあります。

たとえば投資資金30万円なら、1社へ30万円集中するのではなく、複数社へ分ける方法があります。

一度に購入せず、購入時期を分ける方法もあります。

長期保有できる企業かをNISA利用前に確認する

NISAで個別株を購入する場合も、

最近株価が上がっているから!

という理由だけではなく、以下を確認してから投資しましょう。

  • 3~5年後も市場が成長しているか
  • 売上・利益を伸ばせそうか
  • 競争力を維持できそうか

気になる銘柄が見つかったら証券会社を比較しよう

株を買う証券会社を手数料・NISA・単元未満株などで比較する図

気になる銘柄が決まったら証券会社のサービスも比較

投資したい企業が見つかったら、次に確認したいのが証券会社です。

証券会社によって、以下に違いがあります。

  • 国内株式手数料
  • NISA
  • 単元未満株
  • 株価・企業情報ツール
  • スマホアプリ

今回のランキングでは、MTGのように100株購入すると80万円以上必要になる銘柄もあります。

一方、証券会社によっては、対象銘柄を1株単位で購入できる単元未満株サービスを提供しています。

気になる企業はあるけど100株分の資金を準備するのは難しい…

という方は、単元未満株サービスも比較するとよいでしょう。

また、日本のグロース株だけでなく、将来的に米国株まで投資先を広げたい方は、米国株サービスが充実した証券会社も候補になります。

米国株にも興味がある方は、
マネックス証券の米国株サービスの評判・メリットを確認する
も参考にしてください。

実際に購入する段階になったら、手数料だけでなく、NISA・単元未満株・アプリ・情報ツールまで比較して、自分に合った証券口座を選びましょう。

気になる銘柄が見つかった方へ

次は「どの証券会社で買うか」を比較しよう

証券会社によって、国内株式の手数料やNISA、単元未満株、アプリ、サポート内容は異なります。 初めて口座を選ぶ方は、松井証券を含めて初心者向けの証券会社を比較してから選ぶと、自分に合った口座を見つけやすくなります。

初心者向けの証券会社を比較する →

手数料・NISA・使いやすさ・サポートを比較

東証グロース市場のおすすめ銘柄に関するよくある質問

ここでは、本文では詳しく扱わなかった疑問をまとめます。

Q.東証グロース市場の銘柄でも配当金や株主優待はもらえる?

A.配当金や株主優待を実施しているグロース市場企業もあります。

ただし成長段階の企業では、利益を配当するより、新規事業・人材採用・研究開発・マーケティングへ再投資するケースも多く、無配の企業もあります。

配当収入を重視する場合は、グロース市場以外も含めて比較しましょう。


Q.IPO直後のグロース市場銘柄も投資候補になる?

A.投資候補にはなりますが、上場直後は慎重に判断する必要があります。

IPO直後は上場企業としての決算データが少ないため、適正株価を判断する材料が不足する場合があります。

また、IPO人気によって株価が大きく動くこともあります。

事業内容だけではなく、以下も確認しましょう。

  • 売上・利益
  • 株価指標
  • ロックアップ
  • 既存株主の売却可能性

Q.グロース市場からプライム市場へ変更すると株価は上がる?

A.市場区分が変更されたからといって、必ず株価が上昇するわけではありません。

投資家層が広がる可能性はありますが、株価は業績・成長性・需給・株価水準・市場環境など複数の要因で決まります。

市場区分変更だけを理由に投資するのは避けましょう。


Q.グロース市場企業の決算発表日はどこで確認できる?

A.企業の公式IRページやJPX、利用している証券会社の企業情報ページなどで確認できます。

決算発表前後には株価が大きく動くこともあるため、保有銘柄については事前に決算予定日を確認しておくとよいでしょう。

買いたい銘柄が決まったら、口座選びも忘れずに

証券会社ごとに手数料・NISA・単元未満株・サポート内容は異なります。初心者向けの証券会社を比較して、自分に合う口座を確認しておきましょう。

初心者向けの証券会社を見る →

まとめ|東証グロース市場は業績・成長性・株価水準を総合して選ぼう

東証グロース市場の銘柄を業績・成長性・財務・株価水準・リスクで選ぶ流れ

グロース市場では成長性だけでなく株価水準とリスクまで総合して判断

今回は、2026年10月7日に公表され、10月30日から適用予定の次期東証グロース市場Core指数20銘柄を一次候補として比較しました。

その結果、以下の10銘柄を選びました。

  1. BuySell Technologies
  2. MTG
  3. TKP
  4. タイミー
  5. freee
  6. トライアルホールディングス
  7. カバー
  8. セーフィー
  9. GENDA
  10. Aiロボティクス

Core指数に入っていない企業にも成長余地の大きい企業はありますが、本記事では時価総額と流動性も含めて比較しやすくするため、Core20へ対象を絞っています。

ランキング上位だからといって「今すぐ買えばよい」という意味ではありません。

東証グロース市場の銘柄を選ぶときは、以下を総合的に確認することが重要です。

  • 売上・利益が伸びているか
  • 市場自体が成長しているか
  • 他社にはない強みがあるか
  • 財務に無理がないか
  • 株価が将来成長を織り込みすぎていないか
  • 成長シナリオを崩すリスクがないか

特にグロース市場では、良いニュースや話題性だけを見て飛びつくのではなく、最新決算と現在の株価水準をセットで確認する習慣をつけましょう。

気になる企業が見つかったら、次は実際に株を購入する証券会社も比較してみてください。

国内株式手数料だけでなく、NISA・単元未満株・情報ツール・アプリまで比較すれば、自分に合った証券口座を選びやすくなります。

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