【2026年版】暴落時に買いたい日本株10選|元証券マンが選ぶ優良銘柄を厳選

暴落時に買いたい日本株10選を紹介する記事のアイキャッチ画像。元証券マンが選ぶ優良銘柄を解説。 投資初心者向け
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日経平均株価が大きく下落すると、

今こそ日本株を安く買うチャンスでは?

と考える方も多いのではないでしょうか。

 

一方で、暴落している最中に株を買うのは怖いものです。

  • 暴落時はどの日本株を買えばいい?
  • まだ下がる可能性があるのに買って大丈夫?
  • 暴落した株なら何でも買っていい?
  • 長期保有できる優良株はどう見つける?
  • 元証券マンなら暴落時に何を確認する?

こうした疑問を持つ方も多いでしょう。

 

結論からいうと、暴落時に狙いたいのは、「大きく値下がりした株」ではなく「企業価値に大きな問題がないのに、市場全体につられて安くなった優良株」です。

私は元証券マンとして、暴落時ほど「株価が何%下がったか」だけではなく、企業の業績・財務・競争力・株主還元を確認することが大切だと考えています。

 

そのうえで、私は高配当株を中心に投資しているため、今回は長期保有しながら配当を受け取りやすく、原則100株30万円以内で購入できる日本株を中心に選びました。

 

この記事では、2026年8月時点の最新決算や会社予想を確認しながら、暴落時に私がチェックしたい日本株10銘柄を解説します。

 

なお、本記事は特定銘柄の購入を推奨するものではありません。株価・業績・配当予想は変化するため、実際に投資する際は必ず最新の企業IRをご確認ください。

  1. 【結論】暴落時に買いたい日本株10選を一覧で比較
  2. 暴落時に買いたい株は「ただ値下がりした株」ではない
    1. 市場全体の暴落と企業固有の株価下落を分けて考える
    2. 「暴落に強い株」と「暴落時に買いたい株」は違う
    3. 優良企業が市場全体につられて割安になったときに注目する
  3. 元証券マンの私が暴落時に買いたい日本株を選ぶ5つの基準
    1. ① 本業に競争力があり長期保有できる
    2. ② 業績・財務・キャッシュフローに大きな問題がない
    3. ③ 暴落によって企業価値に対して株価が割安になっている
    4. ④ 配当・自社株買いなど株主還元にも魅力がある
    5. ⑤ 個人投資家でも購入を検討しやすい価格帯
  4. 暴落時に買いたい日本株10銘柄を詳しく解説
    1. NTT(9432)|安定した通信基盤を少額から狙える
    2. ソフトバンク(9434)|利回り4%前後から注目したい
    3. 本田技研工業(7267)|DOE採用だが今期の配当性向には注意
    4. 三菱HCキャピタル(8593)|44.8%減益でも数字の中身を見る
    5. JFEホールディングス(5411)|利回り5%でも業績確認が大前提
    6. いすゞ自動車(7202)|商用車の競争力と4.5%ラインに注目
    7. 長谷工コーポレーション(1808)|業績好調でも個別材料には注意
    8. みずほリース(8425)|特殊要因を除いた利益も確認する
    9. インフロニアHD(5076)|約5%利回りでも最優先にはしない
    10. アステラス製薬(4503)|医薬品株でも企業固有リスクを確認する
  5. 暴落時の日本株はいくらになったら買う?買い始める水準の考え方
    1. PERを過去の評価水準と比較する
    2. PBRを過去の評価水準と比較する
    3. 配当利回りは「配当が維持できるか」とセットで見る
    4. 株価だけでなくEPSや業績予想も確認する
    5. 底値を当てず「この水準なら買いたい」を決めておく
  6. 暴落していても買ってはいけない日本株の特徴
    1. 業績悪化そのものが株価下落の原因になっている
    2. 財務が急速に悪化している
    3. 不祥事や事業競争力の低下で売られている
    4. 高配当でも減配リスクが高まっている
    5. 「以前より株価が安い」という理由だけで買おうとしている
  7. 暴落時は一括購入より分散して買うことも検討する
    1. 暴落の底値を正確に当てるのは難しい
    2. 投資資金を数回に分けて購入する
    3. さらに下落した場合に備えて投資余力を残す
  8. 元証券マンの私なら暴落時はこの3銘柄から確認する
    1. 第1候補|本田技研工業
    2. 第2候補|三菱HCキャピタル
    3. 第3候補|NTT
  9. 暴落時に買いたい日本株についてよくある質問
    1. Q1.日経平均株価が何%下がったら暴落ですか?
    2. Q2.暴落したらすぐ日本株を買った方がいいですか?
    3. Q3.暴落時は高配当株を買えばいいですか?
    4. Q4.暴落時は100株を一括で買うべきですか?
    5. Q5.暴落時に買った日本株がさらに下がったら売るべきですか?
  10. まとめ|暴落時は「安くなった株」ではなく「安くなった優良株」を狙う
    1. 暴落時に買いたい銘柄が決まったら、次は証券会社を選ぼう

【結論】暴落時に買いたい日本株10選を一覧で比較

まずは結論から紹介します。

2026年8月12日終値と各社の会社予想配当を基準に、私が暴落時にチェックしたい日本株をまとめました。

 

暴落時に買いたい日本株10選
銘柄 株価 100株購入額 年間配当予想 予想配当利回り
NTT
9432
158.4円 15,840円 5.4円 約3.41%
ソフトバンク
9434
229.3円 22,930円 8.8円 約3.84%
本田技研工業
7267
1,664.5円 166,450円 70円 約4.21%
三菱HCキャピタル
8593
1,409.5円 140,950円 51円 約3.62%
JFEホールディングス
5411
1,822.5円 182,250円 80円 約4.39%
いすゞ自動車
7202
2,274円 227,400円 94円 約4.13%
長谷工コーポレーション
1808
2,769円 276,900円 100円 約3.61%
みずほリース
8425
1,358円 135,800円 52円 約3.83%
インフロニアHD
5076
2,690円 269,000円 132円 約4.91%
アステラス製薬
4503
2,356円 235,600円 80円 約3.40%
※株価は2026年8月12日終値を基準としています。
※年間配当予想は各社公表の会社予想を参照しています。
※予想配当利回りは「年間配当予想 ÷ 株価」で筆者が計算しています。
※株価・配当予想は今後変更される可能性があります。

 

なお、これは配当利回りが高い順のランキングではありません。

 

利回りが3%台でも、企業価値や財務、事業の安定性を考えれば、暴落時に欲しい銘柄はあります。

反対に利回りが5%を超えていても、業績悪化による減配リスクが高ければ私は慎重になります。
この10銘柄の中でも、私なら特に、

  1. 本田技研工業
  2. 三菱HCキャピタル
  3. NTT

から確認します。

 

暴落時に買いたい株は「ただ値下がりした株」ではない

株式市場が暴落すると、普段より20%、30%安くなった銘柄が次々と出てきます。

しかし、株価が下がったこと自体は「割安になった」ことを意味しません。

 

暴落時に最も重要なのは、なぜ株価が下がったのかを確認することです。

 

市場全体の暴落と企業固有の株価下落を分けて考える

同じ20%下落でも、中身はまったく違います。

日経平均株価やTOPIXが大幅に下落し、業績に大きな問題のない企業まで一斉に売られているなら、長期投資家にとって買い場になる可能性があります。

一方で、

  • 大幅な業績下方修正
  • 不祥事
  • 赤字転落
  • 財務悪化
  • 競争力の低下
  • 大幅減配

など、その会社独自の問題によって株価が下がっている場合は注意が必要です。

 

 

「市場につられて安くなった」のか、「企業価値そのものが低下して安くなった」のか。

この違いを確認することが、暴落時の銘柄選びでは重要です。

 

「暴落に強い株」と「暴落時に買いたい株」は違う

暴落時というと、通信・医薬品・食品などのディフェンシブ株が強い?

このように思い浮かべる方もいるでしょう。

 

ただし、「暴落に強い株」と「暴落時に買いたい株」は同じではありません。

 

暴落しても株価がほとんど下がらなければ、企業として安定していても投資妙味はそれほど高まっていない可能性があります。

反対に、自動車や鉄鋼などの景気敏感株は、景気後退懸念によって大きく売られることがあります。

それでも企業の財務・競争力が維持されており、業績悪化を考慮しても売られすぎだと判断できれば、暴落時だからこそ魅力が出てきます。

 

優良企業が市場全体につられて割安になったときに注目する

私が狙いたいのは、「以前から保有したいと思っていた企業が、市場全体の悲観によって安くなった状態」です。

 

暴落してから慌てて銘柄を探すのではなく、普段から欲しい企業をリストアップしておき、

  • 「この株価なら買いたい」
  • 「この利回りまで上がったら検討したい」

と決めておく方が、暴落時でも冷静に行動できます。

 

元証券マンの私が暴落時に買いたい日本株を選ぶ5つの基準

今回の10銘柄は、単純に配当利回りが高い順に選んだわけではありません。

私の場合は、

優良企業か → 割安か → 株主還元は魅力的か

という順番で考えます。

高配当は魅力ですが、企業そのものに問題があれば長期保有には向きません。

 

① 本業に競争力があり長期保有できる

最初に確認するのは企業そのものです。

例えば、

  • 市場シェア
  • ブランド力
  • 顧客基盤
  • 参入障壁
  • 海外競争力

などから、5年後・10年後も利益を稼げそうかを考えます。

 

今だけ高配当でも、将来の事業競争力に不安があれば、暴落したからという理由だけでは買いません。

 

② 業績・財務・キャッシュフローに大きな問題がない

次に決算を確認します。

最低でも、

  • 売上高
  • 営業利益
  • EPS
  • 営業キャッシュフロー
  • 自己資本
  • 有利子負債
  • 配当性向

などを確認します。

 

特に注意したいのが、株価下落と同時に利益も大きく下がっていないかです。

 

株価が30%下がっていても利益が40%下がっていれば、以前より割安になったとは限りません。

 

③ 暴落によって企業価値に対して株価が割安になっている

優良企業でも、高すぎる価格で買う必要はありません。

 

PER・PBR・配当利回りなどを過去の水準と比較し、

「業績に対して本当に安くなったのか」

を確認します。

暴落時は株価チャートだけを見るのではなく、利益とのバランスを見ることが大切です。

 

④ 配当・自社株買いなど株主還元にも魅力がある

私が高配当株を重視するのは、株価がすぐに回復しなくても配当を受け取りながら待ちやすいからです。

 

ただし、配当利回りだけでは判断しません。

 

会社が、

  • 安定配当
  • 累進配当
  • DOE
  • 配当性向
  • 自社株買い

など、どのような株主還元方針を採用しているのかまで確認します。

 

⑤ 個人投資家でも購入を検討しやすい価格帯

今回は原則として100株30万円以内で買える銘柄を選びました。

暴落時には追加購入する可能性もあるため、1銘柄に50万円、100万円と必要になるより資金管理しやすいからです。

ただし、「株価が安い=割安」ではありません。

購入金額は、あくまで投資しやすさの基準です。

 

暴落時に買いたい日本株10銘柄を詳しく解説

ここからは10銘柄を一つずつ見ていきます。

また、「私なら○円で注目する」という株価については、将来の適正株価を断定したものではありません。

今回は分かりやすく、

会社予想配当が維持されると仮定した場合に、私が魅力を感じる配当利回りから逆算した「監視ライン」

として示します。

実際にその株価まで下がった場合には、PER・PBR・業績予想・減配リスクを改めて確認することが前提です。

 

NTT(9432)|安定した通信基盤を少額から狙える

通信インフラを支えるNTTをイメージしたイラスト。都市とネットワークがつながる未来感を表現しています。

 

NTTは通信を中心とした巨大な事業基盤を持っています。

2026年度第1四半期は営業収益3兆6,177億円、営業利益4,251億円と前年同期を上回りました。

2026年度の年間配当予想は5.4円で、実現すれば16期連続増配となる予定です。

100株でも2万円以下から購入できるため、暴落時に少額から段階的に購入しやすい点もメリットでしょう。

私が一つの監視ラインにしたいのは150円前後です。

年間5.4円の配当が維持されれば、

5.4円÷150円=約3.6%

となります。

ただし、3.6%になれば自動的に買うわけではありません。

業績予想や通信事業の競争環境、大型投資によるキャッシュフローへの影響も確認したうえで判断します。

 

ソフトバンク(9434)|利回り4%前後から注目したい

デジタル社会を支えるソフトバンクをイメージしたイラスト。通信と成長性を感じられる構図にしています。

 

ソフトバンクは2027年3月期の普通株式年間配当を8.8円と予想しています。

一方で、会社予想の配当性向は76.2%です。

私は220円前後を一つの監視ラインにします。

年間8.8円の配当が維持されれば、

8.8円÷220円=4.0%

となるからです。

通信事業による安定収益は魅力ですが、配当性向は低いとはいえません。

AI関連事業をはじめとした成長投資も続くため、高配当だけを理由に判断せず、利益成長とキャッシュフローも確認したい銘柄です。

 

本田技研工業(7267)|DOE採用だが今期の配当性向には注意

自動車とバイクの両分野で存在感を持つ本田技研工業をイメージしたイラストです。

 

今回の10銘柄の中で、私が特に注目しているのが本田技研工業です。

2027年3月期第1四半期は売上収益6兆615億円、営業利益5,308億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益4,509億円でした。

年間配当予想は70円です。

Hondaは配当について、DOE(調整後親会社所有者帰属持分配当率)3.0%を目安に、安定的・継続的に実施する方針を掲げています。

私なら1,550円前後を監視ラインにします。

70円配当が維持されれば、

70円÷1,550円=約4.5%

となります。

 

一方で、ここは注意が必要です。

Honda公式IRによると、2027年3月期の会社予想ベースの配当性向は104.8%となっています。

DOEを採用しているため直ちに減配という意味ではありませんが、今期の予想利益に対する配当負担は軽くありません。

そのため、

DOE採用だから配当は絶対に安心♪

とは考えず、今後の利益動向や配当の持続性を確認したいところです。

また、自動車株は景気・為替・関税・EV戦略などの影響を受けます。

暴落時には安全余裕を確保したうえで、業績予想が大きく崩れていないかを確認して判断したい銘柄です。

 

三菱HCキャピタル(8593)|44.8%減益でも数字の中身を見る

航空・物流・都市機能など幅広い事業を展開する三菱HCキャピタルを表現したイラストです。

 

三菱HCキャピタルは、リースだけでなく航空・物流・不動産など幅広い事業を展開しています。

2027年3月期第1四半期の親会社株主に帰属する四半期純利益は316億円で、前年同期比44.8%減となりました。

数字だけを見るとかなり悪く見えます。

 

しかし、前年同期には一部子会社の決算期変更によって228億円の増益効果が発生していました。
今期はその反動があるため、

純利益が44.8%減った=本業が44.8%悪化したってこと?

とは単純に判断できません。

会社資料でも、この決算期変更の影響が説明されています。

 

こうした数字の中身を見ることは、暴落時には特に重要です。

2027年3月期の年間配当予想は51円で、実現すれば28期連続増配となる見込みです。

 

私は1,275円前後を一つの監視ラインにします。

51円配当なら、

51円÷1,275円=4.0%です。

ただし、金利・信用コスト・航空機や不動産などの資産価値変動には注意が必要です。

 

JFEホールディングス(5411)|利回り5%でも業績確認が大前提

製鉄所と若手技術者を通じて、JFEホールディングスのものづくりの力強さを表現しています。

 

JFEは「暴落に強い株」というより、暴落したときに価格を確認したい景気敏感株です。

第8次中期経営計画では、配当性向30%程度に加えて、年間80円を下限とする方針を掲げています。

2027年3月期も年間80円を予想しています。

 

私なら1,600円前後を一つの監視ラインにします。

年間80円なら、

80円÷1,600円=5.0%です。

ただし、JFEの場合は、

利回り5%だから、とりあえず買おう

それだけの理由では不十分です!

鉄鋼需要や鋼材価格の悪化によって利益そのものが大幅に崩れている場合、80円配当の前提にも変化が出る可能性があります。

景気敏感株ほど、表面的な配当利回りより業績を優先して確認したいところです。

 

いすゞ自動車(7202)|商用車の競争力と4.5%ラインに注目

商用車と物流の現場を通じて、いすゞ自動車の強みをイメージしたイラストです。

 

いすゞ自動車は、大型・小型トラックなどの商用車を中心に世界展開する企業です。

私は2,090円前後を一つの監視ラインにします。

年間配当94円が維持されれば、

94円÷2,090円=約4.5%となります。

商用車は物流に欠かせない一方、世界景気や北米・タイ市場などの需要動向から影響を受けます。

暴落時には、

  • 販売台数
  • 営業利益
  • 為替
  • 関税
  • キャッシュフロー

まで確認し、市場全体につられて売られているだけなのかを判断したい銘柄です。

 

長谷工コーポレーション(1808)|業績好調でも個別材料には注意

マンション開発と住環境づくりに強みを持つ長谷工コーポレーションを表現したイラストです。

 

長谷工コーポレーションは、マンション建設を中心に、管理・不動産なども手掛けています。

2027年3月期第1四半期は、売上高3,121億円、営業利益299億円となりました。

営業利益は前年同期比46.0%増加しています。

年間配当予想を100円とした場合、

私なら2,500円前後を監視ラインの一つにします。

100円÷2,500円=4.0%となるためです。
一方で、長谷工については個別材料も確認する必要があります。
子会社の長谷工リフォームは、大規模修繕工事の受注に関して独占禁止法違反の疑いがあるとして、公正取引委員会による立入検査を受けており、2026年7月29日時点でも調査が継続中です。

現時点で独占禁止法違反が確定したという意味ではありません。

だからこそ、こうした企業固有の材料による下落と、市場全体の暴落による下落は分けて考える必要があります。

また、金利上昇・建築コスト・人件費・マンション市況も確認したいポイントです。

 

みずほリース(8425)|特殊要因を除いた利益も確認する

車両・設備・IT機器など幅広い分野を支える、みずほリースの事業イメージを表現しています。

 

みずほリースは、暴落時に長期目線で確認したいリース株の一つです。

2027年3月期第1四半期の親会社株主純利益は233億円で、通期520億円予想に対する進捗率は45%でした。

ただし、みずほキャピタルに関する負ののれん96億円という特殊要因を除くと、進捗率は31%です。

「進捗率45%だから業績絶好調」と表面的な数字だけを見るのではなく、一時的な利益を除いた実力も確認したいところです。

私は1,300円前後を一つの監視ラインにします。

年間52円配当なら、

52円÷1,300円=4.0%となります。

リース業なので、金利上昇や信用コストなど金融環境の変化には注意が必要です。

 

インフロニアHD(5076)|約5%利回りでも最優先にはしない

橋・道路・トンネルなど社会インフラを支えるインフロニアHDをイメージしたイラストです。

 

インフロニアHDは、建設だけでなく道路・空港・インフラ運営などを展開しています。

2027年3月期第1四半期の売上高は3,083億円、事業利益147億円でした。

また、2027年3月期の普通株式年間配当予想は132円へ修正されています。

132円配当なら、

2,640円で配当利回り5%となります。

高い利回りは魅力ですが、「この10銘柄で一番利回りが高い=一番おすすめ」というわけではありません!

 

インフロニアHDは2026年7月に水ingを完全子会社化しており、事業構造自体が変化しています。

そのため、過去の利益やPERと単純比較するだけではなく、

  • M&A後の財務
  • 利益の質
  • 買収効果
  • 配当の持続性

を確認する必要があります。

暴落時にさらに利回りが上昇しても、5%を超えたという理由だけで即買いはしません。

 

アステラス製薬(4503)|医薬品株でも企業固有リスクを確認する

研究開発の現場を通じて、アステラス製薬の先進的な医療・創薬イメージを表現しています。

 

アステラス製薬は医薬品株のため、一般的には景気変動の影響を受けにくいイメージがあります。

2027年3月期第1四半期の売上収益は6,409億円で、前年同期比26.7%増。

コア営業利益は前年同期比55.6%増となりました。

年間配当予想は80円です。

 

私は2,000円前後を一つの監視ラインにします。

 

80円配当が維持されれば、

80円÷2,000円=4.0%となります。

ただし、製薬会社には、

  • 特許切れ
  • 新薬開発失敗
  • 臨床試験
  • 主力薬の販売動向

など、一般的な景気循環とは異なる大きなリスクがあります。

仮に2,000円まで下がっても、その原因が重要な新薬開発の失敗なら、

配当利回り4%だから買い場♪

このような安易に判断することはできません。

 

暴落時の日本株はいくらになったら買う?買い始める水準の考え方

ここまで具体的な株価を紹介しましたが、これらは適正株価を断定したものではありません。

今回示した価格は、

年間配当予想÷私が注目したい配当利回り

から逆算した「監視ライン」です。

実際にその価格になった場合は、PER・PBR・利益予想まで再確認します。

 

PERを過去の評価水準と比較する

PERは、株価÷EPSで計算します。

暴落して株価が20%下がっても、EPSが30%下がれば割安になったとは限りません。

そのため、

以前より株価が安い♪

と判断するのではなく、

現在の利益に対して安いのか?

を見ることが重要です。

 

PBRを過去の評価水準と比較する

PBRは、純資産に対して株価が何倍で評価されているかを見る指標です。

銀行・リース・鉄鋼など、資産を多く持つ企業では特に参考になります。

ただし、PBR1倍割れ=必ず割安ではありません。

収益性が低い企業では、低PBRが長期間続く場合もあります。

 

配当利回りは「配当が維持できるか」とセットで見る

今回、監視ラインの一つとして配当利回りを使いました。

例えば年間80円配当なら、

  • 株価2,000円 → 利回り4%
  • 株価1,600円 → 利回り5%

です。

非常に分かりやすい方法ですが、大前提があります。

80円の配当を維持できることです。

業績悪化によって配当予想が80円から40円へ減額されれば、それまで考えていた買い水準は意味を失います。

 

株価だけでなくEPSや業績予想も確認する

暴落時には株価チャートばかり見てしまいがちです。

しかし、私が重視するのは、「暴落前に想定していた利益を今後も稼げるのか」です。

  • 業績予想が維持されているのか。
  • 下方修正されたなら、一時的な要因なのか。
  • 事業そのものが悪化しているのか。

そこまで確認して初めて、「安くなった」と判断できます。

 

底値を当てず「この水準なら買いたい」を決めておく

暴落の底を正確に当てるのは困難です。

そのため、

  • 利回り4%になったら1回目
  • さらに10%下がったら追加

など、複数の買い水準を決めておく方法もあります。

 

底値で買うことより、自分が納得できる価格で買うこと。私はこの考え方を重視しています。

 

暴落していても買ってはいけない日本株の特徴

暴落時には、多くの株が安く見えます。

しかし、本当に割安になった企業と、企業価値そのものが低下した企業を区別しなければいけません。

業績悪化そのものが株価下落の原因になっている

日経平均が10%下がっているのに、その会社だけ40%下がっているなら要注意です。

大幅な業績下方修正など、企業固有の理由がある可能性があります。

過去の株価ではなく、現在の利益に対して割安なのかを確認します。

 

財務が急速に悪化している

景気悪化時ほど財務は重要です。

借入金が多く、金利負担が増えている企業や、営業キャッシュフローが急速に悪化している企業には注意が必要です。

高配当かどうかより、まず財務を維持できるかを優先します。

 

不祥事や事業競争力の低下で売られている

市場全体が回復しても、企業固有の問題は自動的には解決しません。

不祥事や主力事業の競争力低下が原因なら、

暴落だから安い!

そういった考え方はいったん外した方がよいでしょう。

 

高配当でも減配リスクが高まっている

株価が半分になれば、配当額が変わらなければ利回りは2倍になります。

だからこそ暴落時には、高配当株が大量に出てきます。

しかし、その配当を維持できなければ高利回りは一時的です。

  • 配当性向
  • キャッシュフロー
  • 財務
  • 会社の配当方針

まで確認しましょう。

 

「以前より株価が安い」という理由だけで買おうとしている

高値3,000円だった株が1,500円になっても、

半額だからお買い得♪

とは限りません。

3,000円が割高だった可能性もありますし、企業価値が以前より大きく低下している可能性もあります。

基準にするのは過去の株価ではなく、現在と将来の企業価値です。

 

暴落時は一括購入より分散して買うことも検討する

欲しかった銘柄が大きく下がると、

ここが株価の底だ!

と思って一気に買いたくなるものです。

しかし、暴落がどこまで続くのかは誰にも分かりません。

そのため、私は暴落時ほど分散購入も選択肢に入れます。

 

暴落の底値を正確に当てるのは難しい

10%下落したところから、さらに20%、30%と下がることもあります。

反対に、

もっと株価が下がるまで待とう!

と思っているうちに反発する可能性もあります。

底値予想だけに投資判断を依存させないことが大切です。

 

投資資金を数回に分けて購入する

例えば30万円を投資する予定なら、一度に全額を投資するのではなく、複数回に分ける方法があります。

100株単位では細かく分割できない銘柄もありますが、その場合は、

  • 銘柄を分散する
  • 単元未満株を利用する
  • 追加投資用の現金を残す

といった方法もあります。

 

さらに下落した場合に備えて投資余力を残す

暴落時に避けたいのが、

「本当に安くなったところで現金が残っていない」状態です。

最初の下落ですべて投資するのではなく、追加購入できる余力を残しておくことも資金管理の一つです。

 

元証券マンの私なら暴落時はこの3銘柄から確認する

今回紹介した10銘柄にはそれぞれ魅力があります。

ただ、

結局どれから確認する?

と聞かれたら、

私は本田技研工業三菱HCキャピタルNTTの順にチェックします。

これは将来の値上がり率ランキングではありません。

企業の競争力・業績・財務・株主還元・購入しやすさ・暴落時に長期保有しやすいかを総合的に考えた順位です。

 

第1候補|本田技研工業

第1候補は本田技研工業です。

世界的な事業基盤があり、四輪だけではなく二輪などにも強みがあります。

年間70円配当を予想し、DOE3%を目安に安定的・継続的な配当を行う方針も魅力です。

ただし、2027年3月期の会社予想配当性向は104.8%です。

そのため、1,550円前後まで下がったとしても、「利回り4.5%だから即買い」ではなく、利益予想と配当の持続性を確認してから判断します。

 

第2候補|三菱HCキャピタル

第2候補は三菱HCキャピタルです。

第1四半期は44.8%減益ですが、前年同期の子会社決算期変更による増益効果の反動などが含まれており、数字だけで本業が大幅悪化したとは判断できません。

年間51円配当が維持され、1,275円前後まで下がれば予想利回り4%です。

市場全体の暴落でそこまで売られた場合は、決算内容を確認したうえで注目したい銘柄です。

 

第3候補|NTT

第3候補はNTTです。

通信インフラを軸とした事業基盤に加えて、2026年度は年間5.4円を予定しており、実現すれば16期連続増配となります。

100株でも2万円以下から購入できるため、暴落時に少額から買い始めやすい点も魅力です。

私は150円前後を一つの監視ラインとして、業績に大きな問題がなければ長期保有候補として確認します。

 

暴落時に買いたい日本株についてよくある質問

最後に、暴落時の日本株投資でよくある疑問をまとめます。

Q1.日経平均株価が何%下がったら暴落ですか?

A.「○%下落すれば必ず暴落」という一律の定義があるわけではありません。

本記事では、市場全体が短期間で大きく下落し、優良企業まで一緒に売られている局面を主に想定しています。

下落率だけではなく、「なぜ下がっているか」を確認することが重要です。

 

Q2.暴落したらすぐ日本株を買った方がいいですか?

A.暴落したという理由だけで全力買いする必要はありません。

欲しい企業の業績・財務・株価水準を確認し、自分が事前に決めていた買い水準に到達したら、資金の一部から購入する方法もあります。

 

Q3.暴落時は高配当株を買えばいいですか?

A.高配当だけでは不十分です。

 

株価急落によって一時的に利回りが高く見えている可能性があります。

私は、優良企業か → 割安か → 配当を維持できそうか」の順番で確認します。

 

Q4.暴落時は100株を一括で買うべきですか?

A.必ずしも一括購入が間違いというわけではありません。

ただし暴落がどこまで続くか分からないため、追加下落時に買える資金を残しておく方法もあります。

 

Q5.暴落時に買った日本株がさらに下がったら売るべきですか?

A.株価下落だけではなく、「買った理由が崩れたか」で判断します。

業績・財務・配当方針・事業競争力など、購入時に重視していた前提が崩れたなら投資判断を見直します。

反対に企業価値に大きな問題がなく、市場全体がさらに下がっているだけなら、追加購入を検討できる場合もあります。

 

まとめ|暴落時は「安くなった株」ではなく「安くなった優良株」を狙う

暴落時には、多くの日本株が普段より安くなります。

しかし、株価が下がったことと、割安になったことは同じではありません。

私が元証券マンとして暴落時に確認したい順番は、

  1. 長期保有したい優良企業か
  2. 業績・財務に大きな問題はないか
  3. 市場全体の暴落によって割安になっているか
  4. 配当・株主還元にも魅力があるか

 

今回紹介した10銘柄は、

  • NTT
  • ソフトバンク
  • 本田技研工業
  • 三菱HCキャピタル
  • JFEホールディングス
  • いすゞ自動車
  • 長谷工コーポレーション
  • みずほリース
  • インフロニアHD
  • アステラス製薬

です。

中でも私なら、本田技研工業三菱HCキャピタルNTTから確認します。

ただし、暴落時に最も重要なのは、おすすめ銘柄を知ることだけではありません。

平常時から、「この会社なら長期保有したい」という企業を調べ、「この株価・利回りまで下がったら買いたい」という基準を決めておくことです。

そうしておけば、「日経平均暴落」というニュースが出ても、慌てて銘柄を探す必要はありません。

暴落している株を探すのではなく、欲しかった優良株が暴落によって安くなるのを待つ。

これが、私が暴落時の日本株投資で大切にしている考え方です。

 

暴落時に買いたい銘柄が決まったら、次は証券会社を選ぼう

暴落時に買いたい日本株をあらかじめ決めておけば、相場が大きく下がったときにも慌てず判断しやすくなります。

そして、実際に株を購入するには証券口座の準備も必要です。

証券会社によって、日本株の売買手数料やNISA、単元未満株への対応、アプリの使いやすさなどには違いがあります。

そのため、自分が買いたい条件に達したときにスムーズに行動できるよう、あらかじめ自分に合った証券口座を準備しておくことが大切です。

とはいえ、

楽天証券・SBI証券・松井証券など、結局どこを選べばいいの?

と迷う方も多いでしょう。

そこで以下の記事では、今回紹介した日本株をこれから購入したい方に向けて、元証券マンの私が主要な証券会社を比較し、投資初心者ならどこを選べば失敗しにくいのかをランキング形式で解説しています。

これから日本株を始める方や

今使っている証券会社が自分に合っているのか?

という方は、あわせて確認してみてください。

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